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2024.09.02

ワクワクを重視!〝異業種転職〟は前職で培ったスキルを活かして強みをアピール

世の中は人材不足で売り手市場と言われていますが、勢いで転職するのはアリ!? Oggiの読者アンケートでも転職検討者は全体の61%と多数派でした。今回は、“転職は希望しているけれど迷っている”という方は必見、実際に転職を経験した人のそれぞれのケースをチェックしてみましょう。

勢いで転職してみたら案外良かった…って本当?

アンケート調査によると、「今、転職を検討している」Oggi読者は、なんと全体の61%! 転職がステップアップの手段として当たり前になった今、自分のやりたいことを叶えるためには、目の前のチャンスを逃さずつかむ、軽やかに動くことが必要、という仮説に迫ってみました。

今回は「テレビ局 アナウンサー」から「メディカルテック企業 広報」に転職した福田典子さんのケースを深堀り。

30歳を過ぎてから畑違いの業界へ。周囲の『もったいない!』の声も不安も、結局は〝ワクワク〟が上回りました

福田典子さん

▲SCOグループ 広報 福田典子さん(33歳)

今年の春、キー局のアナウンサーから歯科業界の広報へ、大胆な転身を遂げた福田さん。「30歳で出産後、自分のために使える時間が減り、『今後のキャリアを築いていくうえで、限りある時間をどう使うか』と強く考えるようになったんです。

テレビ東京という会社もアナウンサーの仕事も大好きだけれど、仕事の幅をもっと広げたい、という思いもあって。そこでこれまでのキャリアの棚おろしをしたら、出産を経て健康への関心が高まったこと、また、アナウンサー時代に力を入れていたスポーツ関連の分野の仕事に就きたいということに気づいて。

ただ、アナウンサーというスキルをどう生かせるのか、自分ではよくわからなかった。そこで友人や仕事で関わった方たちに相談するうち、予防歯科の重要性などを発信する今の会社から『広報として手伝ってほしい。アナウンサーとして培った〝伝える力〟が必要なんだ』と声をかけていただいて。

福田典子さん

そういうキャリアのかけ合わせ方もあるのか、楽しそうだな、と。自分が通用するか不安でしたし、両親や周囲の人に『ほんとに辞めるの?』『もったいない』と心配もされました。でも辞めずにいたら、悩んで足踏みしている感覚は変わらない気がして…。結局はワクワクするほうの道を選びました。

異業種に飛び込んでみて改めて感じたのは、『やってみて初めて見えてくる景色がある』ということ。今の仕事は、ひとりで動くことが多かったアナウンサー時代に比べ、コミュニケーションや情報共有が重視されるため、不慣れで戸惑ったり叱られたりすることもあるんですけど(笑)、充実しています。

やりたいと思えることがあるなら、挑戦してみる価値はあると思います」

福田さん’sCareer history

22歳─新卒で福岡のRKB毎日放送にアナウンサーとして入社

26歳─テレビ東京に転職。アナウンサーとしてバラエティ番組やスポーツ番組などを担当

福田典子さん

30歳─結婚、第一子出産

31歳─産休、育休から復帰

33歳─テレビ東京を退社。SCOグループに入社、広報を担当しながら、フリーアナウンサーとしても活躍

私のお仕事マストアイテム

コーヒーシロップ

▲ランチ後の一杯が至福の時間に

「これまでデスクワークが少なかったので『午後眠くなる』ことを初めて知って(笑)。食後のコーヒーが楽しみに。歯磨きも欠かしません!」

プロのひとこと解説

教えてくれたのは…

転職サービス「女の転職type」編集長 小林佳代子さん

▲転職サービス「女の転職type」編集長 小林佳代子さん

こばやし・かよこ/新卒でキャリアデザインセンターに入社後、転職情報誌および転職サイト「type」「女の転職type」の広告制作に携わる。2018年より現職。

異業種転職は追い風の今こそトライ!

「福田さんの場合、アナウンサー経験を生かした〝伝える〟という、持ち運べるスキル=ポータブルスキルを使って異業種転職を叶えています。今はどの業界も人手が欲しい時期。たとえ未経験でも、自分らしい強みをアピールできれば、キャリアチェンジのハードルも下がります」

●掲載している情報は2024年7月11日現在のものです。

2024年Oggi9月号「勢いで転職してみたら案外良かった… って本当?」より
撮影/深山徳幸 取材・文/中村茉莉花 構成/佐々木 恵(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

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