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LIFESTYLE

2024.08.30

「好きなこと、楽しいことを書き出してみて」(MEGUMIさん)

俳優としての活動はもちろん、映画やドラマのプロデュースも、そして美容の力を説くことも、MEGUMIさんにとっては「女性を応援する」という意味がある。それは、30代での迷い、とことん交わした自分との対話から、自分で見つけた生きる処方箋。自らの体験をもとに、30代を生きる読者へエールを送ります!

俳優・タレントMEGUMIさんが30代に贈る、ポジティブ処方

朝から夜までびっしり予定を組み込みます

俳優としての活動のみならず、ドラマや映画の企画・プロデュース、カフェの経営…そして最近ではスキンケアブランドもスタート。MEGUMIさんの活動は、加速しながらますます広がっている。

「やることが広がりすぎたかな、とも思うことがあるけれど、細かくスケジュールを組むことで乗り切っています。

朝食をとって洗濯物を干したら、Zoom会議をやって、そのあとセリフを覚える時間をつくって、休憩時間をとってから、鍼に行って。1日2回はオンラインで英語レッスンも。今後は、もっと海外に出て行きたいので、そのための準備です。

朝から夜まで、こんなふうにびっしりと予定を組むのが、私のやり方。携帯をだらだらと見て、時間が過ぎてしまうのは、イヤなんです。

といっても、これが続くと疲れてしまいます。だから、月に1日は何も予定を決めない日をつくります。気の向くままに起きて、お風呂に入って、また寝て。おなかがすいたら、土鍋でゆっくりごはんを炊いて、おかずをつくって。私にとっていちばん幸せな時間です」

MEGUMIさん

デニムジャケット¥25,960・デニムパンツ¥19,910(ネイヴ) タンクトップ¥8,910(アンクレイヴ) サングラス¥74,800(アイヴァン 7285 トウキョウ〈EYEVAN 7285〉) ピアス¥69,300(IJ jewelry) ネックレス¥39,600(サラース カスタマーサポート〈サラース〉)

仕事にビジョンと誇りをもち、自分のペースで貫くMEGUMIさんだが、30代は迷いの中にいたという。

「27歳で子供をもち、その後はママタレとしての活動を求められることが多くなりました。私自身はそれにしっくりこなくて、役者を目指し、映画をひたすら観たり、先生について芝居のレッスンをしたり。それでもすぐに仕事があるわけではありません。苦しい時期は続きましたが、だからこそ、自分がやりたいことはなんだろう、何を変えたらいいんだろう、とひたすら考えて。

今思うと、この〝もがく〟ことが、その後の自分につながりました。やりたいことが見つかったら、体を動かして、実行に移して、走りながら、また次を探していく。失敗してもいいんです。かつて子供服ブランドを立ち上げてうまくいかなかったことも、のちのプロデュース業に役立ったと今は思えますから」

MEGUMIさん

好きなこと、楽しいことを書き出すこと

「とはいえ、今は10年先がどうなるか、描きづらい不透明な時代であることも事実ですよね。不安になるのも、当然だと思います。だから、ずっと先ではなく1〜2年後くらいの自分を思い描いて、足りないことを埋めていくほうがいい。

もし、やりたいことがわからなかったら、好きなこと、楽しいことを、書き出してみることをおすすめします。これは私もいまだに実践していて、自分に満足しているか、していないならどうなりたいのか…ひたすらインタビューするんです。ただし、答えを焦らずに。繰り返すうち、本当にやりたいことが絞られてくるものですから」

働き方だけでなく、30代で変化する肌や体とのつきあい方についても、MEGUMIさんの持論は明快だ。

MEGUMIさん

「簡単でもいいから、〝自分のために〟食事をつくる、食べるものについて考える。そんな習慣を、30代のうちにつけておくといいと思います。体が変わっていくとき、何かトラブルがあったとき、自分に栄養を与えてくれるのはやっぱり食事、そして自分自身なんですよね」

こうして自分のケアをコツコツ行い、自己肯定感を高めていくと、自分のよいところを発見することにもつながるという。

「実は私、自分の声が嫌いで。本当はサラ・ジェシカ・パーカーみたいに(笑)、高めの声に生まれたかったけれど。でもこの声のお陰で、役者として憧れた〝クセのある〟役をいただけるようにもなって。ナレーションや声優の仕事も大好きだし、吹き替えでふだん出さない声を出すのも、とっても楽しい。この声は嫌いだけど、仕事の上では感謝してるんです」

MEGUMIさん

ふだん出したことのない声を出しました

この「声」を限界まで使って挑んだのが、映画『ねこのガーフィールド』でのボス猫・ジンクス役だった。見た目は派手だしプライドの高い役でありながらも、MEGUMIさんの奥行きある「声」によって、色気も愛嬌も、そして人間味(猫味?)もある、かつてない悪役に仕上がった。

映画『ねこのガーフィールド』

映画『ねこのガーフィールド』/飼い主のジョンに愛されて、平和に暮らしていたねこのガーフィールド(声・山里亮太)。そこに突然現れたのは、生き別れた父さんねこのヴィック。ずるがしこいボスねこのジンクス(声・MEGUMI)に追われる父さんを助けるべく、初めて外の世界へ。親子の絆が試される大冒険、さてどうなる!?
8月16日(金)より全国ロードショー 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

「歌ったり、絶叫したり、ふだん出したことのない声を出したり。ジンクスの声優はなかなかの体力勝負でした。それを乗り切るためにも、のどが固まらないように上半身を動かしてほぐしたり、マヌカハニーを持ち歩いてアフレコ前に飲んだり。

ちょっとした不調やのどの痛みでも、夜のうちにマヌカハニーを飲んでおけば、起きたときに治っていることが多いんです。そして、お仕事を頑張るぞというときは、ミントがベースのエッセンシャルオイルの力を借り、大好きなおにぎりでエネルギーチャージ。どれも、私にとってお守りみたいな存在です」

MEGUMIさん

犬派?猫派?

この映画では、猫も犬も登場し、入り乱れるのが面白いところ。では、MEGUMIさん自身は犬派か猫派かというと──。

「猫派ですね。マイペースにひとりで過ごしたいけれど、たまにすっごくさみしがる。頑張ってる女性には、案外多いんじゃないかな(笑)」

***

2024年Oggi9月号「この人に今、これが聞きたい!」より
撮影/山根悠太郎(TRON) スタイリスト/齋藤ミク ヘア&メイク/エノモトマサノリ 構成/南 ゆかり
再構成/Oggi.jp編集部

MEGUMI(めぐみ)

1981年生まれ、岡山県出身。雑誌やテレビ番組で活躍するほか、多くのドラマ・映画に出演し、2020年に映画『台風家族』『ひとよ』で第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。プロデューサーとして参加したドラマ『くすぶり女とすん止め女』などが話題に。近年の出演作にドラマ・映画『おいハンサム!!』シリーズ、ドラマ『東京タワー』『ビリオン×スクール』(現在放送中)などがある。5月にスキンケアブランド「Aurelie.」(オレリー)が発売開始に。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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