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2024.10.08

Will Can Mustとは? 自己分析からキャリアプランまで使えるフレームワークを解説!

「Will、Can、Must」とは、自身のWill(やりたいこと)・Can(できること)・Must(すべきこと)を考え、理想の自分を見つけたり、仕事で成果を出しやすくしたりするために用いるフレームワーク。やりがいを持って働くために、必要な要素とも言えるでしょう。本記事では、自己分析からキャリアプランに使える具体例や活用法を解説します。

キャリアをデザインする「Will、Can、Must」とは?

自分軸を作りたい、自分のありたい姿がある、理想の人生を送りたい。思いはあってもそれを実現させるのは、なかなか難しいもの。キャリアを成功させるために、「Will、Can、Must」のフレームワークを用いて、自身を振り返ってみるといいかもしれません。ここでは、一緒に基本を理解していきましょう。

(c) Adobe Stock

Will、Can、Mustの基本構造~3つの要素を理解しよう

最初に、Will、Can、Must、意味や考え方を解説します。

Will:意志・意欲・願望のこと。キャリアにおいて、「どんな自分になりたいか、どんな人生を送りたいか」など、達成したい未来の姿や目標を指します。意志や情熱が反映されたもので、目指すべき方向性を示し、行動や選択の原動力となるものです。「Will」はキャリア形成の核となる要素といえるでしょう。

Can:キャリアにおける「Can」とは、個人が現在持っている能力、スキル、知識、経験のこと。自分は何ができるのか、どのような仕事や役割において価値を発揮できるかを示します。自分がどのように能力を最大限に生かすかを考える基盤になるでしょう。

Must:キャリアにおいて、社会や組織から期待される役割や義務、または自分が果たすべき責任を指します。外部からの要求や周りから求められるものであり、達成すべき目標や基準を設定するのに効果があるでしょう。

「Will、Can、Must」を把握することで、仕事において何が求められているのかを理解し、他者の期待に応えることや、倫理的な行動をとる基準にもなります。キャリア選択や行動の優先順位を決定する上で、重要な指針になるといえるでしょう。

Will、Can、Mustのフレームワークが効果的な理由

「Will」は目指すべき方向性や情熱を示し、「Can」は現在のスキルや能力を把握し、「Must」は社会や組織からの期待や自分の責任を明確にし、行動の優先順位を決める方向性を提供します。

今の自分のキャリアの状況を把握することにより、自身の方向性が明確になるといえるでしょう。自分のキャリアの棚卸にもなり、企業やチームに対するエンゲージメントが高まる効果も期待できそうです。

この3つの要素を組み合わせることで、個人は自己実現と組織貢献を両立させ、持続的なキャリア成長を図ることができるといえます。

Will、Can、Mustを実践する~自己分析からキャリアプランまで

自分がやりたいこと、できること、すべきこと、イメージするだけでは、なかなか考えがまとまりませんね。ここでは、実際に文字に起こして、見える化し、頭の中を整理していきます。一緒に、「Will、Can、Must」のフレームワークの書き方を見ていきましょう。

(c) Adobe Stock

ステップバイステップWill、Can、Mustシートの記入例と書き方

シートには、Will(今の仕事でやってみたいことや、将来挑戦してみたいこと)、Can(自分の強みや課題、今後克服していきたいこと)、Must(業務の目標や周囲から求められていることや、期待されていること)を書きます。

Willには、自分がワクワクを感じるものや、やってみたいという熱意を感じることを挙げてみましょう。自身のモチベーションが上がるものと捉えてみるといいかもしれません。

Canには、自分が今までやってきたことの中で成功したことや克服した困難の解決法を挙げてみます。そうすることで、自身の強みや得意が分かるでしょう。

最後のMustですが、ここは大切です。会社や組織から求められていること、周囲の期待を理解していなければ、やりたいことだけをするただのわがまま従業員と捉えかねられません。上司やチームが自分に求めていること、顧客が期待していることが、何なのか、しっかりと理解しておきます。

キャリアプランニングに役立つ具体例と活用法

具体的な例を挙げることで、より明確に自分のキャリアを見つめることができるでしょう。具体的な例を紹介します。

営業の場合
Will:新しいマーケットにチャレンジし、IT業界でのクライアントと関係を築くことに興味がある。
Can:交渉力やコミュニケーションスキルには自信があり、既存のクライアントに対する提案力で成果を上げてきた。
Must:新規顧客の開拓で、前年比10%の売上目標を達成。

採用担当者の場合
Will:多様性に富んだ人材を採用し、社内に新しい視点や文化を取り入れたい。特に、国際的な人材に関心がある。
Can:これまで、優れた候補者を見つけ、適切なポジションにマッチさせることに成功してきた。語学も堪能で面接スキルや人材の適正評価に自信がある。
Must:今期中に10名の優秀なエンジニアを採用することが求められており、グローバルで多様な人材を見つけることが期待されている。

シートに書き起こしたことをそのままにしておかず、定期的に見直し、修正や改善していくことも重要です。

Will、Can、Mustの進化~現代のキャリアデザインに適応する

これからの時代は、「雇用」される働き方から、個人の能力を開花させ自分らしく働く「個用」へという考え方も大切と言えます。副業の解禁も進み、ますます、個人の強みや得意なことを生かしたキャリアを歩んでいく環境が整いつつありますね。個人のキャリア形成を、その時々に合わせて見直していく必要があるでしょう。

パソコンを見る女性
(c) Adobe Stock

「古い」とされる理由とその改善方法

変化の起伏が緩やかで、過去の実績や経験が生かせる時代においては、「Will、Can、Must」のフレームワークは、効果的であったといえます。一方で、現代の複雑で変化の速い社会では、個人のキャリアは固定的なものではなく、柔軟性が求められるようになってきました。

つまり、従来のキャリアパスに基づいており、自己実現や多様なキャリア選択に対応しきれないということ。改善方法として、自分の興味や価値観を重視し、変化に対応できる柔軟な目標設定とキャリア開発を取り入れることが挙げられます。

現代のキャリアデザインにおけるWill、Can、Mustの新しい使い方

現代のキャリアデザインにおいて「Will、Can、Must」は、固定的な要素ではなく、状況に応じて再評価し、変化させるプロセスとして捉えることが重要と言えます。

まずは、Will(やりたいこと)を強く意識し、自分のやりたいこと、興味のあることを見つけることが大切です。Can(できること)は、今できることを含め、やりたいことのために、すぐできることにチャレンジする。そして、やりたいことを実現させるために、Must(すべきこと)を見つけていく。

これからの時代は、社会や組織の変化に応じて、キャリアを柔軟に見直す必要があります。そうすることで、キャリア設計がよりダイナミックでパーソナライズされたものになると言えるでしょう。

最後に

今回は「Will、Can、Must」について解説しました。3つを一度に書くことが難しい方は、「Will」から、書き起こしてみるといいかもしれません。今、自分が携わっている業務や趣味で、ワクワクすることを挙げてみましょう。そこから、次のキャリアステップにつながることも考えられます。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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