ちゃんと食べているつもりでも、栄養の“摂り”こぼしをしている可能性が!
米ワシントン大学などの研究によると、昨今、野菜や果物の栄養価が数十年前と比べて減っているという。
その背景のひとつとして考えられるのが、農作物の品種や収穫量の増加。それにより土壌から吸収できる栄養分が減り、土壌を消耗させているのだとか。さらに、温暖化による悪影響も!
そのため私たちが毎日野菜や果物をしっかり食べているつもりでも、実は栄養が不足している可能性があるのです。
そこで書籍『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』より、最新の調理科学をもとにした、栄養価をアップさせてお得に食べるコツを紹介。
物価高が続く今こそ、買った食材は賢く扱って栄養の“摂り”こぼしなしを目指して!
小さじ1杯のお酢で、たんぱく質の消化を10倍に!
消費量が低下しつつあるとはいえ、やはり毎日の健康を支える主食である米。炭水化物(でんぷん)を主成分として、ビタミンやミネラルを含む頼りになる食材です。
この米のたんぱく質の消化率を10倍に上げる裏ワザが、お酢を加えること。
米のたんぱく質は消化しづらく、吸収率が低いことが難点でしたが、炊飯時に小さじ1程度のお酢を加えることでカルシウムが溶け出して吸収しやすくなり、消化吸収しやすいたんぱく質の量も大幅に増えてくれるのです。
室内の光でビタミンEがゼロ!
白米は1回洗うごとにビタミンEが20%ダウン。10回も洗えば34%になるので洗う回数は少なめにするのがポイント。
また、ビタミンEは光で劣化するので、室内の光の下にお米を保存しておくと、ビタミンEは2か月でほぼゼロになってしまいます。
密閉できる容器に入れて冷蔵庫保存をするようにしましょう。
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TOP画像/(c)Adobe Stock
『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 監修/世界文化社)
科学的エビデンスでわかった! 目からウロコの最新「ソンしない食べ方のコツ」大事典
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「実は、キャベツは3枚目までにビタミンCが9割」など、ふだん捨てていたあの部位、調理方法によって実は2倍も栄養価がアップする! 丸ごと、栄養価をアップさせてお得に食べるコツを、最新の調理科学をもとに紹介。世界初の最先端の研究を基にした栄養の「摂り」こぼしなし!の1冊です。