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結婚観の違いは致命的になりやすい
結婚観が異なる相手との結婚は、夫婦にとって致命的な問題が生じやすくなることから、リスキーな結婚と言えるでしょう。
恋愛だけならうまくいっていたカップルでも、結婚観が大きく異なることによって、一緒に生活を始めた途端に不協和音が生じてしまう場合もあります。
そのため、結婚相手を見極めるときには、できるだけ結婚観が近い人、似通っている人を選ぶほうが賢明であるのは間違いないでしょう。
結婚観で大事な5つのこと
令和を生きる今どきの30代の結婚観は、昔とは異なります。そこで、今どきの結婚観で大切な5つのことを解説します。
♦︎仕事と家庭の両立
仕事と家庭をどんな形で両立していくのかは、現代の結婚生活において重要なテーマです。共働きが当たり前になっている時代だからこそ、お互いのキャリアの発展と家庭の円満維持を両立させるためには、パートナーからの理解や協力が欠かせません。
双方が結婚によって仕事への悪影響を出さないためにも、時間管理や役割分担について、相手の考えを知っておくと安心です。
♦︎子どもの有無や時期
子どもの有無や人数、授かりたい時期は、結婚生活における大きな決断のひとつです。
30代で結婚をすると、子育てに対する準備や将来の計画が、すぐに具体化してきます。パートナーとライフプランや個々の希望をしっかり話し合って、慎重な検討が求められるテーマでもあるため、ある程度は同じような考えを持っている人を選んだほうが、結婚生活がスムーズに進むでしょう。
♦︎住まい
住まいは、結婚生活の基盤となる重要な要素。どこに住むのか、どんな広さの家に住みたいのか、買うのか賃貸なのか… などたくさんのテーマが存在します。
マイホームの購入、地域や生活環境の選択など、夫婦それぞれの希望をどう取り入れるのかが難しいテーマにもなりやすいことから、この部分の結婚観が近い人を選んだほうが快適な住まいを手にしやすいでしょう。
♦︎お金の管理法
お金の管理については、安定した結婚生活に欠かせない要素です。
収入や支出、貯蓄、投資など、夫婦によるお金の管理方法を明確にしておくことが、誤解や不満を生まないために不可欠なコミュニケーションのひとつでしょう。どちらが主体的に一括して管理するのか、またはそれぞれが各自の収入を独立して管理をしていくのか… など、価値観によって理想とする管理法は異なります。
お金にまつわる共通の目標に向かって協力し合えると、将来の安定を見据えた計画を立てやすくなるでしょう。
♦︎結婚の種類
今の時代は、結婚の形態が多様化しています。
伝統的な法律婚だけでなく、別居婚や事実婚、シンプルな同棲スタイルなど、様々な形態が選択肢に。
パートナーとの価値観や信念を尊重しながら、自分の理想とも近い形で折り合いがつけば、ふたりの関係性は安定します。どちらかが一方的に妥協するのではなく、お互いが幸せになれる形を選択することが重要です。
結婚観の上手なすり合わせ方3つ
最初からすべての結婚観が一致する相手を見つけるのは、簡単な話ではありません。そのため多少のズレがあっても、話し合いによってすり合わせができるとベターでしょう。
上手な結婚観のすり合わせ方について、効果が出やすい方法を3つ解説します。
♦︎交際中から相手の価値観を確認する
結婚を考えるならば、まだ結婚の話が出ていない交際中から、相手の価値観や考え方を確認することが大切です。
相手がどのような価値観を持ち、将来のビジョンや目標はどのようなものを描いているのかを理解していくことによって、将来の衝突を避けやすくなるでしょう。
コミュニケーションを通じてお互いの思いをしっかりと確認し合うだけでなく、相手の行動や態度を冷静にチェックして、結婚に対してどのような考えをもっているのかを見極めましょう。
結婚が決まってから確認をするよりも、交際中に確認をしておくほうが、お互いが気負わずに譲歩しやすくなるメリットが期待できます。
♦︎不満や負担が溜まり始めたら相手に伝える
パートナーとの結婚生活を想像したときに、それまではあまり気にならなかった事柄に対して、急に不満や負担が溜まり始めることもあります。
不満や負担を放置したままに交際を続けてしまうと、いざ結婚をしようとなったときになって、問題が大きくなる可能性も低くありません。不満や負担が溜まり始めたら、まだ結婚が決まっていなくても、パートナーとオープンなコミュニケーションを図っていきましょう。
相手の立場や感情を考慮しながら、適切なタイミングで話し合いをする習慣がつくことによって、お互いの価値観をすり合わせやすくなります。
♦︎お互いに譲歩する
結婚生活が始まったら、お互いに譲歩する機会が想像以上に多いものです。
ひとつの価値観や意見にこだわらず、相手の立場や気持ちを尊重し、妥協点を見つける作業が必要になってきます。
結婚はふたりの共同作業であり、お互いが一歩ずつでも譲歩することで、より良い関係を築いていきやすくなるため、交際中からお互いが少しでも譲歩をする習慣をつくっておくと、結婚観をすり合わせるにあたってもメリットが期待できます。
結婚観が合わない相手との結婚がNGな理由3選
どうしても結婚観が合わない相手とは、将来のことを考えると、そもそも結婚をするべきではありません。その理由から代表的なものを3つ解説します。
♦︎離婚しやすい
結婚観が合わない相手との結婚は、離婚のリスクが高まります。
結婚は二人で生活を共にする行為だからこそ、お互いの価値観や希望が合わない場合には、将来的に摩擦が生じやすくなるでしょう。その結果として、離婚を選択する可能性が高くなるため、最初はよくても長期的な視野で見ると、厳しい結婚生活が想定されます。
♦︎人生計画がバラバラになる
結婚観が合わない相手との結婚では、将来の人生計画が夫婦でバラバラになる可能性があります。
日常の生活や将来の目標が一致しない夫婦は、お互いの行く先が異なりやすく、離婚を回避したとしても仮面夫婦になったり別居生活が長くなったりといった展開にもなりやすいでしょう。
相手への不満や不信感から、結婚生活が不安定になりやすい面も否めません。
♦︎日常生活に不満が溜まりやすい
結婚観が合わない相手との結婚では、日常の些細な出来事にも不満が溜まりやすくなります。
価値観の相違や意見の不一致は、いざ一緒に生活を始めると、衝突が生じやすくなる要因となり、大きなストレスも招きます。
ストレスや疲労が蓄積されてしまうと、夫婦仲が冷え切ってしまい、結婚生活が苦しくなる可能性が高いでしょう。
100%結婚観が合う相手はいないけれど…
結婚観が100%一致する相手を見つけるのは、とても大変なこと。つまり自分と完全に結婚観が一致する人とは、そう簡単には巡り会えないと思っていたほうが健全です。
しかし「合わないのが当たり前」と達観しすぎて、あまりに考え方が異なる相手と結婚をしてしまうと、結婚生活は想像以上にしんどいものになってしまいます。
最初からある程度は自分と一致する価値観を持っている人で、さらにはお互いが譲歩し合える関係性が構築できる相手を選ぶと、結婚観による衝突を避けやすくなりますよ♡
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。