ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#136>
前回記事:『“汚部屋”を気にしない彼氏。同棲で私ばかりが家事をして不満!』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
35歳です。知り合いの女性から、いわゆるハイスペックな男性を紹介してもらえることになりました。とてもありがたいのですが、そういうハイスペックな方とどんな風に接したらいいのかわからなくて。私自身は普通のOLですし、これといった趣味もなく、休日はくだらないYouTubeを見てダラダラ過ごしています。育ちが良いわけでもありません。どこまで素を見せていいものか…… アドバイスをお願いします。
どんな肩書きの相手でも、態度を変える必要はない
相談者さんのおっしゃる「ハイスペックな方」というのは、高学歴だとか有名企業に勤めているとか、あるいは新進気鋭の経営者であるとか、そういうわかりやすい肩書きの話でしょうか。
そうであるなら、まずは肩書きを聞いただけで相手を上に見たり(あるいは下に見たり)、一方的な色眼鏡でカテゴライズするのをやめるところから始めた方がいいと思います。
確かに、選ぶ職業や所属するコミュニティによって、ある種共通の価値観や習慣を持っているなど似た部分はあるのかもしれません。しかしそうだとしても、そんなのは本質と言えない表層の話。それに、立派な肩書きを持っていることと人格や性格の良し悪しに比例関係はありません。
相談者さんは今回、完全にプライベートの場で、恋愛ひいては結婚相手の対象として男性を紹介してもらうのですよね。
それなら尚更、相手の本質をしっかり見抜き重視するべき場面です。
男性の社会的評価によって対応を変える必要などないし、どんな肩書きの相手であろうとぜひいつも通りの自分で同じ態度で接してください。
その上で、どんなことを大切にしていて、どのような道を辿って今があるのか…… 等、限られた時間の中でも本質に触れられるような話題を振ってみてはいかがですか。
また、会話中の言葉や表情、仕草や態度から、私生活での女性に対する接し方や、思いやりや歩み寄る姿勢の有無などもしっかり確認しておきたいところです。
相手にも、自分の本質を見てジャッジしてもらうために
一方、当然のことですが、相談者が相手男性の本質を見抜こうとしている際には、同時に相談者さん自身もつぶさに観察されています。
取り繕ってその場を乗り切ったところで仕方がないし、自然体で臨めば良いのですが、不必要に自分を卑下するのはやめませんか。
相談者さんはご自身のことを、普通のOLだしこれといった趣味もなく、休日はくだらないYouTubeを見てダラダラしているし、育ちも良くない…… などとおっしゃっていますが、わざわざマイナス点に言及する意味はないのだし、むしろ長所に目を向けてアピールしないと損します。
また、相手にも相談者さんのルックスや年齢、職業などの表層だけでなく、ぜひ本質を知った上でジャッジしてもらいですよね。
そのためには、自分で自分の棚卸しをして、人生において核となっているエピソードや考え方を整理しておくと、深いレベルでの会話に役立ちます。
現状は、過去の自分が選んできた道の結果。選んだからには必ず理由があり、そこには必ず相談者さんの価値観が反映されています。
「なんとなく」で片付けてしまわず、自分自身の物語を適切な言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。