ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#98>
前回記事『「ライバルが多くて不安…」モテ男とつき合うための重要な心構え』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
29歳のOLです。結婚を考えていた大好きな彼と別れたばかりで、今後のことをいろいろ悩んでいます。都心に実家があり会社まで15分というアクセスの良さ、家族仲も良いのでずっと実家暮らしをしてきましたが、実家住みのアラサー女って正直微妙でしょうか? 結婚したいなら、高い家賃を払ってでも一人暮らしをしたほうが良いのでしょうか。
無理に一人暮らしをする必要はないものの…
「実家暮らしのアラサー女性は微妙」などという偏見があるのだとしても、そんなものは無視しておけばOKです。
アクセスの良い場所に実家があり、居心地も良いのなら、無理に一人暮らしをする必要もありません。
女性が都心で自活しようとすると、どんなに少なく見積もっても、まず引越し費用におおよそ50万円、さらには家賃・光熱費・通信費・日用品、食費など… ただ生活するだけで毎月15万円以上のお金がかかります。
相談者さんが十分に稼いでいて、支払い能力があったとしても、不必要な出費をするくらいなら貯蓄や投資にまわした方が良いですよね。
男性目線で考えても、実家暮らしであること自体が不利益に働くとは思えません。大切に育てられたお嬢さんであることや家族仲の良さは、むしろ加点事由になることも多いのでは?
けれど―― もしも相談者さんが実家暮らしかつ生活費や家事の一切(あるいはほとんど)をご両親に頼っている状態だとしたら、今の自分の暮らしが当たり前でないことは重々自覚しておきましょう。
「結婚向きじゃない」と思われてしまう女性の特徴
都心での便利な暮らしはもちろんのこと、電気のついた部屋も、暑くも寒くもない快適な環境も、冷蔵庫に飲み物・食べ物があることも、毎日温かいお風呂に入れることも…… 相談者さんがいま無条件に享受しているすべてには、相当のお金と労力がかかっています。
「そんなの知ってる」と言われてしまいそうですが、頭ではわかっていたとしても、特段の贅沢しているわけでもないのにお金が減っていく虚しさや、マイナスをゼロに戻すだけの家事に膨大な時間がかかるストレスは、おそらく想像を超えています。
また結婚後は(基本的には)親から離れ、若いふたりで生計を立てて暮らすので、何不自由ない実家の生活水準を維持できるとは限りません。
実家の快適な暮らしは、両親が長い時間をかけて作り上げたもの。同じレベルを望むなら、自分自身がパートナーと力を合わせて実現していくしかないのです。
甘えられるうちは甘えれば良いと思うのですが、恵まれた環境にいることは自覚しておかないと、自立した同世代の男女とどんどん感覚がズレていきます。
言葉や態度に甘えが滲み出て、せっかく素敵な男性に出会っても「ともに暮らすことが想像しにくい」「結婚向きじゃない」と敬遠されてしまわないよう気を付けましょう。
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お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。