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2023.01.22

盛り上げたい、結婚式での中座! おすすめの曲や演出を紹介【専門家監修】

結婚式の中座とは、新郎新婦がお色直しのため、会場から一時退出することです。新郎新婦が揃って退場することもありますが、ゲストの中から「エスコート役」を選び、曲に合わせて共に退場する演出が人気。ここでは、中座のエスコート役の選び方、おすすめの曲や演出を紹介します。

結婚式の中座とは

結婚式の中座とは、新郎新婦がお色直しをするために、披露宴会場を一時的に退出することです。以前は、お色直しをする目的が強い演出でした。そのため、中には3回、4回と中座をして衣装を沢山変えることもありました。しかしそうなると、「ほとんど会場にいなかったね」と印象を持たれることもあります。回数に制限はありませんが、最近は一回だけ行う方が最も多い印象です。

式場により異なりますが、退場してから再入場までの時間は、衣装チェンジの時間や撮影など含めると20~30分ほどです。洋装か和装かによって、所要時間は異なってきます。

新郎新婦はその間にお手洗いにいったり、何か簡単なものを食べたりすることもできる貴重な時間でもあります。

最近は、お色直しのためだけが目的ではなく、お世話になっている人へサプライズで感謝を伝えるためであったり、数人で賑やかに退場して、場を盛り上げることが目的である場合もあります。プランナーの中には「お色直しが不要」としているカップルに対して、「ゲストにもフリータイムのような仕切り直しの時間は必要ですよ」と提案する人もいます。

中座では大抵お色直しがされますが、必ずしも大がかりなお色直しは必要ではありません。髪型をかえたり、新郎新婦の衣装小物をかえるだけでも充分です。

結婚式の中座は誰と

以前は、結婚式の中座といえば、退場するのは新郎新婦揃ってするもの、もしくはそれぞれの仲人や介添えと共にすることが多かったようです。最近は、お色直しに時間がかかる新婦が先に退場する事が多く、その際ゲストの中から一緒に退場する人を選び、共に退場します。一緒に退場する人のことを「エスコート役」といいます。エスコート役はサプライズで当日いきなり指名されることもありますし、事前に知らされている場合も。

手を繋いだり、腕を組んだりしながら歩いて退場することが定番ですが、身軽な衣装の新郎の場合だと、エスコート役をおんぶをしたり、何人かで退場するときは全員で「汽車ポッポ」のように連結して退場する演出も人気です。

では、エスコート役を誰に頼むべきか。必ずしも一人に限定する必要はありません。

ピンクのドレスの花嫁
(c)Shutterstock.com

家族と

自分を育ててくれた家族を選ぶ人は多いようです。チャペル式の場合、新婦は父親と既にバージンロードを歩いているので、ここでは母親を選ぶ人も。新郎の場合は、母親を選ぶ人が多い印象です。恥ずかしくて、普段は感謝を伝える機会がないからこそ、選ぶ人が多いのかもしれませんね。

また、兄弟姉妹を選ぶ人もいます。二人以上いる場合はどちらかではなく、兄弟姉妹全員で和気あいあいと退場することが多いです。一番身近な存在だからこそ、普段はなかなか伝えられない感謝を伝えられる良い機会になりますね。

親族

幼い頃から見守ってくれていた祖父母や、可愛がってくれた叔父、叔母などを選ぶ人も。兄弟姉妹同然のような存在であれば、いとこが選ばれることもあります。親戚と頻繁に会う人も、遠方で会う機会が少ない人も、今までの感謝を伝えられる貴重な機会になりますね。いとこと叔母、などの組み合わせでエスコートをお願いするケースもあります。

また、新郎新婦が可愛がってきた小さな姪や甥を選ぶ人もいます。その場合は事前にそれぞれの親に、エスコート役に選びたい旨を伝えておきましょう。

友人

今までそばで支えてくれた友人。学校や会社の友人は、時には家族よりも長い時間を共に過ごし、家族には言えない悩みを話してきたことも。友人には、サプライズで発表するケースが多い印象です。感動的な退場シーンになるでしょう。数人を指名する場合は、賑やかで和気あいあいとした楽しい退場シーンになりますね。

結婚式での中座でのおすすめの曲

DJの手
(c)Shutterstock.com

中座で流す曲は、会場の雰囲気を決める大事なもの。新郎新婦それぞれこだわって選曲しましょう。必ずしも、ウエディングソングを選ぶ必要はありません。自分たちの思い入れのある曲や、演出したい雰囲気に合わせて選曲することがポイントです。

音源に関しては、事前に式場に「著作権に関連するルール」の確認が必要です。CDやデータ音源の持ち込みは可能なのか。式場が所有している音源から選ぶのか。それぞれ式場によりルールも異なりますので、確認してからBGM選びに進みましょう。

中座で演出したい雰囲気にあわせて、おすすめの曲を紹介します。

感動を伝えたい曲

感謝の気持ちを伝えて、感動的なシーンにしたい時は、歌詞に想いが込められていてサビが盛り上がる曲がおすすめです。

『愛をこめて花束を』superfly
『未来へ』kiroro
『ありがとう』いきものがかり

楽しい曲

数人で退場する場合や、賑やかに退場したい時には、アップテンポでわくわくするような曲がおすすめです。

『うれしい! たのしい! だいすき!』ドリームズカムトゥルー
『バンザイ~キミを好きでよかった~』ウルフルズ
『もう少しだけ』YOASOBI

まったりしたい曲

のんびり、まったりした穏やかな空気感を演出したい場合は、曲調もゆっくりで歌詞もほのぼのする曲がおすすめです。

『やさしさに包まれたなら』松任谷由実
『ひまわり』秦基博
『にじいろ』絢香

おすすめの演出

新郎新婦が中座で不在の間も、ゲストに楽しい時間を過ごしてもらうためのおすすめの演出を紹介します。ただし、この間にゲストもお手洗いにいったり、ゲスト同士会話をしたり、料理を堪能してもらうためにも、演出を盛り込みすぎないことがポイントです。

ウエディングセッティング
(c)Shutterstock.com

ムービーの上映

新郎新婦の、今までの生い立ちから出会いまでのプロフィールムービーや、ゲストとの思い出をムービー上映するのもおすすめです。ムービーであれば、その間もゲスト同士が鑑賞しながら会話をしたり、料理を楽しむこともできるので人気の高い演出です。

業者に依頼して作成することもできますが、自分たちで作成するのも思い出になりますね。

生演奏

楽器演奏者に依頼して、生演奏を行うのもおすすめです。楽器演奏ができる知人がゲストにいれば、演奏をお願いするのも一つです。ゲストとの思い出の曲を演奏してもらうのも、盛り上がって良いですね。歓談しているゲストの良いBGMにもなります。

最後に

結婚式の中座は、お色直しをすることが目的ではありますが「感謝を伝える場」でもあります。時代によって多少の演出の変化はありますが、いつの時代も「相手に感謝を伝える」気持ちは、みているゲストも感動で胸いっぱいに。和気あいあいの楽しい中座も、感動的な中座も、どれも根底には「ゲストを喜ばせたい」気持ちがあります。

その気持ちを大切に、お二人らしい結婚式の中座演出をして、晴れの日の舞台を楽しんでくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

執筆/吉川沙織(よしかわ・さおり)さん

結婚式場内の衣装室や路面店にて衣装スタイリストとして勤務。挙式当日の着付けや、前撮り撮影などに携わる。趣味はピクニック。海外・国内ウエディングの流行チェックも好きです。

ライター所属:京都メディアライン

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