50:50の結婚。自立夫婦の結婚生活
結婚後にもキャリアアップをする女性は多いですが、夫の理解は多少なりとも必要。
それなら、生活を分担制にするのはどうだろう? そう決意したアラサー夫婦の生活を紹介します。待ち受けていたのは理想の結婚生活?
蘇った『誓いの言葉』(マキさん・仮名)31歳
「キャリア志向が強い私たち夫婦は、私も仕事を続けることを条件に結婚。家事の分量が均等になるよう当番制にしていて、もちろん折半の生活費は共有財布から。こんな生活は、夫も料理や家事が得意だから実現できているのかもしれません。
昨年は夫婦共有名義で念願のマンションを購入! 何もかもが“きっちりと半分”で、一見冷たく見えそうな夫婦生活かもしれませんが、なぜ私たちがここまで自立した結婚生活を送っているのか。最大の目的は“老後”です。
物価が高騰しているなか、夫婦共に安定した収入があればゆっくり素敵な老後を過ごせるはずだという夢があり、そのためにはお互い自立した社会生活を送る必要があります。ただ、何かと苦労が多いのが50:50夫婦の欠点かもしれません。
一方が忙しさで家事ができなくなるともう一方にかなりの負担が生じる。またお互いフルタイムで働いていると人間関係の幅がどんどん広がっていき、新たに仕事関係でのお付き合いも増えるし増やしたいのが事実。
そうすると途端に夫婦ですれ違いがはじまる。気づいた時には、大人2人がただ一緒に住んでいるだけの“同居人”になっていたんです。そうなると“夫婦”の意味がないと思うようになり、離婚しようかと真剣に話し合ったことがありました。ちょうどお互いの仕事が忙しさのピークを迎えている時期でした。
そんなある日、珍しく夫が『一緒に料理をしよう!』と。正直疲れていて乗り気ではありませんでしたが、もしかしたらこれが最後の共同作業かなと頭をよぎりました。離婚話でツンケンしていた私たちもこの時ばかりは忘れて、とても楽しい時間に感じました。
その時夫が『結婚式の誓いの言葉を覚えてる? 健やかな時も病める時も共に助け合い。って言葉。俺たちはなんでも分けることから幸せを求めようとしてたけれど違うんだなって。分けるじゃなく“分かち合う”が正しいんだろうな。この誓いの意味も俺たちの夫婦生活も』と言いました。
その時私の頭から“離婚”の2文字は消え、この人と結婚してよかったと心から思いました。夫もそれは同じだったようで、離婚に向けた話し合いではなくこれからの夫婦の在り方を見直す話し合いへと変わっていきました。
もちろんキャリアアップは諦めていません! “老後”に向かってただ走るのではなく、今をもっと大切に生きていくことにシフトしたんです」
今後ますます増えそうな50:50夫婦。結婚を機にこれまでのキャリアを手放さずに働く女性はとても多いです。そんな中での結婚生活は彼女たちのように離婚危機に直面する時もあるかもしれませんが、それを乗り越えることができるのは夫婦である2人だけ。真の50:50を見つけることができたならより強い絆で結ばれた最強夫婦になれそうですね。
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪