この花は何の野菜? 実は部位によって毒がある食材
みなさんはネバネバの野菜と言ったら、何を思い浮かべますか? オクラ? 長芋? ネバネバした野菜は、腸内環境を良くすると言われ、便通をよくしたり、免疫力アップしたりと嬉しい効果がたくさんあります。
今回は、そんなネバネバした食感の野菜の花を紹介します。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「モロヘイヤ」の花です!
正解は、モロヘイヤの花でした! モロヘイヤは別名シマツナソと呼ばれ、アオイ科の野菜。旬の時期は、6月〜9月が旬です。
主な生産地は、群馬県、沖縄県、岐阜県、神奈川県が続き、群馬県のシェアは日本の1/4以上も!
モロヘイヤは、種や莢(サヤ)には毒があります。スーパーで販売されているものは、若葉や若い茎がほとんど。葉と茎の部分を食べても問題ありませんが、注意したいのは家庭菜園。
モロヘイヤを育てたとき花が咲いた後は収穫しない、収穫した若葉や茎の中に種子や莢を混同させないようにしましょう。めまいや嘔吐・下痢の中毒症状を起こす可能性があります。モロヘイヤは後に説明しますが、身体に嬉しい栄養がたくさんありますので、気をつけて食べておきたいところ。
◆モロヘイヤの歴史
モロヘイヤは、インド西部、現在のスーダン〜熱帯アフリカにかけて、広い地域で自生していた模様。なんと5000年以上も前から存在していたそうです。
モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」という意味。かつて王の病気の回復を後押しした逸話があり、その名前がつけられました。今でもエジプトでは、栽培が盛んにおこなわれ親しまれています。
日本へは1950年代に伝来。当時はなかなか普及しませんでしたが、1980年代になると、普及協会の運動により、全国に広まっていきました。
◆モロヘイヤの栄養
モロヘイヤには、青々とした葉から想像しにくい、ネバネバした食感がありますね。どんな栄養が含まれているのでしょうか。
モロヘイヤは、ビタミンA・B2・C・E・K、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、葉酸、食物繊維などが含まれています。
特に、β-カロテンは、ほうれん草の2倍以上も含まれ、皮膚や粘膜の健康をキープ、抗酸化作用が期待でき、美容効果は抜群です。
カルシウムも多く含まれ、血液の凝固を促して出血を予防したり、心筋の収縮作用を増したりと健康な身体づくりをサポートしてくれます。
◆モロヘイヤの選び方
美味しいモロヘイヤの選び方はこちら!
・葉が濃い緑色でハリがある
・葉先が変色していないもの
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モロヘイヤの花から種類・栄養・選び方まで紹介しました。モロヘイヤの栄養をそのまま摂取するには、スープが良いでしょう。ほかにも茹でて細かく刻んでネバネバ丼のアクセントにしたり、和え物、炒め物も美味しいですよ。モロヘイヤは、疲れた身体に効きます。ぜひトライしてみてください。