この花は何の野菜? 緑黄色野菜の王様です
子どもの頃は苦味のある野菜は好きじゃなかったのに、歳を重ねると、その苦味を美味しく感じるようになる。味覚って不思議ですよね。野菜が美味しく感じるのは、大人になった証拠かもしれません。
少し話が逸れましたが、今回ピックアップする花は、独特の苦味がありながら、栄養価がとても高い野菜です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「ケール」の花です!
正解は、ケールの花でした! 黄色の花を咲かせます。
アブラナ科のケールは、緑黄色野菜の王様とも呼ばれ、青汁の材料としても有名。寒さや暑さにも強く、降雪地帯を除き、路地栽培ができる野菜です。
独特の香りと苦味があり、苦手な方も多いですが、最近では品種改良が進み、種類も豊富になってきています。
日本の主な産地は、茨城県や島根県、愛媛県、福岡県、鹿児島県など。
◆ケールの歴史
ケールの原産地は、南ヨーロッパの地中海沿岸。キャベツやブロッコリーを原種として、2000年前からギリシャやローマ地方で栽培されていたそう。
日本へ伝来したのは、江戸時代初期の頃。長崎県にオランダ船が入港し、伝えられたとされています。当時は「オランダナ」と称され、観賞用として普及。
その後、戦後の食糧難が起きた際に栄養補給として、青汁が考えられ、全国的に広まったのだとか。
◆ケールの栄養
海外セレブたちも美と健康のために、サラダやスムージーにして取り入れている、スーパーフード「ケール」。
その栄養価は高く、他の野菜と比べると、カリウム、カルシウム、鉄、β-カロテン、葉酸、ビタミンC、食物繊維をバランスよく含んでいます。特にβ-カロテンはトマトの5倍、カルシウムは牛乳の2倍!
期待できる効果としては、健康的な肌づくり、アンチエイジング、貧血予防、骨の健康維持、目の健康に働きかけ、むくみ対策、便秘改善など。
青汁は昔から健康によいとされていましたが、これほどの期待できる効果があったとは驚きですね!
◆ケールの選び方
ケールは取り入れ方によって、選び方が変わります。
・青汁やスムージーにするときは、葉が大きいもの
・料理には、葉がやわらかいもの。みずみずしくてハリがあるもの。
共通して、鮮やかな緑色をしていて、できるだけ斑点がないものを選ぶと良いでしょう。
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ケールの花から栄養・選び方まで紹介しました。ケールの苦味が気になる場合は、塩もみの下処理をして、1分ほど塩を入れたお湯で下茹でして調理すると、苦味を抑えることができます。ケールを食べて、身体が喜ぶ食生活を心がけてみてください。