家計防衛に関する調査を実施
ソニー生命保険が、18~69歳の男女1,000人に「家計防衛に関する調査」を実施しました。そこでここでは、値上がりを実感したものや家計防衛のために行っていることなど家庭のリアルな声を紹介します。
◆最も注力したいことは「節約」

昨今、家計を圧迫する「値上げ」。賃金の低さに対し、値上げのニュースの多さに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。実際に、今回の調査で『家計について最も注力したいこと』を聞いたところ、1位「節約」2位「預金・貯金」3位「資産運用」となりました。収入を増やすことは難しいと予想し、支出を減らすことに注力したいと考える人が多い結果に。
最近、値上がりを実感したものは?
現在、円安やウクライナ危機などを要因とする原材料やエネルギー価格高騰などの影響により、さまざまな品目で値上げの動きが広がっています。そこで『最近、値上がりを実感したもの』を調査。このような結果になりました。
◆「食品」「ガソリン」の値上げが大きく家計を圧迫

1位:「食品」(63.8%)
2位:「ガソリン」(60.7%)
3位:「電気」(36.0%)
4位:「日用品」(31.8%)
5位:「ガス」(24.1%)
各メーカーから相次いで値上げが発表された「食品」や、原油価格高騰で価格が上昇した「ガソリン」が突出して高くなりました。
エリア別にみると、北海道・東北、北陸・甲信越、東海、中国・四国、九州・沖縄が「ガソリン」と最も高くなりました。車の使用頻度が高いエリアでは、ガソリンの値上がりを実感した人が多いのではないでしょうか。
家計のためにどんなことをしている?
ここまで、値上がりや節約に対する関心の高さが伺えましたが、家計防衛に対する考えや状況はどうでしょうか? 『家計防衛をしたいと思うか』を調査したところ、88.9%の人が「家計防衛をしたい」と回答。このように大多数の人が家計の危機を防ぎたいと思っている反面、『効果的な家計防衛術が分からない』と回答した人が67.7%となり、物価上昇などによる打撃から家計を守りたいと思うものの、家計の危機を効果的に防ぐ家計防衛術がわからないという人が多いことが判明しました。
家計防衛のために、どのようなことを行っている人が多いのでしょうか。回答者に家計防衛のために行っていることを聞いたところ、このような結果に。
◆プラスチックごみやフードロスの削減、リユースにつながる行動も

1位:「できるだけ安いお店で買う」(51.9%)
2位:「マイバッグを利用する」(45.7%)
3位:「値下げシールが貼られた品を買う」(42.8%)
特売品や直売品、業務用商品、アウトレット商品など、安価な商品を扱うお店で買い物をしている人が多いようです。また、有料レジ袋の利用を控えたり、賞味期限が近いなどの理由で値下げされた品物を購入したりすることで、支出額を抑えるという対策も。マイバッグの利用や賞味期限間近の商品の購入は、プラスチックごみやフードロスの削減にもつながります。
また、「節電・節水をする」(40.5%)といった省エネ・省資源につながる行動や、「使いきれる量だけ買う」(22.0%)、「使えなくなるまで新しいものは買わない」(20.6%)、「マイボトルを利用する」(20.2%)、「規格外品・訳あり商品を買う」(17.0%)といった、廃棄物削減・フードロス削減につながる行動、「不用品を売る」(13.3%)、「中古品を買う」(9.0%)といったリユースにつながる行動もみられました。
実際に、家計防衛のために不用品を売却している人に『家計防衛のために売却した不用品』を聞いたところ、このような結果に。
◆古着としても活躍「洋服」を売却する人が7割弱

1位:「洋服」(68.4%)
2位:「本・マンガ」(50.4%)
3位:「靴・バッグ」(45.1%)
4位:「CD・DVD」(26.3%)
5位:「ゲーム機・ゲームソフト」(24.1%)
男女別にみると、「洋服」(男性52.9%、女性78.0%)、「本・マンガ」(男性37.3%、女性58.5%)は、男性と比べて女性のほうが20ポイント以上高くなりました。他方、「ゲーム機・ゲームソフト」(男性37.3%、女性15.9%)は女性と比べて男性のほうが20ポイント以上高くなりました。
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【調査概要】
調査対象:18~69歳の男女(一人暮らしの未婚者、または既婚者)
調査人数:1,000人
調査期間:2022年6月9日~6月13日
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