「危機管理能力」とは?
「危機管理能力」という言葉を知っていますか? それぞれの言葉から意味が何となく推測出来そうですが、「危機管理能力」は、ビジネスシーンにおいても、プライベートにおいても、身につけたい能力のひとつです。
まずは、「危機管理能力」の言葉の意味から確認していきましょう。
「危機管理能力」の意味
「危機管理能力」とは、「災害やビジネスにおける突然のトラブルなどの不測の事態に、的確かつ迅速に行動できる能力」のことです。「リスクマネージメント」ということもありますね。
「リスクマネージメント」は「経営活動におけるリスクを最小限に抑えようとする管理形態」のことで、ビジネスシーンで用いられることの多い言葉といえます。
「危機管理能力」が高い人の特徴
次に、「危機管理能力」が高い人の特徴を紹介します。「危機管理能力」が高い人に自分が当てはまっているかどうか、比較しながら見ると自分の新たな一面が発見できるかもしれませんよ。
1:決断が早い
「危機管理能力」が高い人は、決断が早い傾向にあります。トラブルが起きたときに大切なのは、「トラブルを今以上に悪化させないこと」です。判断を先延ばしにすることで、余計に事態が悪化してしまうことも考えられます。
そのため、今後どのような方向を向いていくかを素早く決断できる人は、「危機管理能力」が高いといえるのではないでしょうか。
2:「もしも」を考えている
あらゆる事態を想定できる人は、「危機管理能力」が高い人ということができます。「危機管理」とは、「不測の事態に対して、対応できるよう準備を整えておくこと」です。「もしも」のことを考えて、ハプニングに備えている人は、いざというときにも冷静に対応できます。これは、避難訓練と同じような考え方かもしれませんね。
3:準備をしっかりしている
「危機管理能力」が高い人は、準備を整えてから行動をする人が多いです。行き当たりばったりで行動するのではなく、あらゆる事態を想定しながら準備を整えているため、いざという時にも適切な対応をとることができます。
4:経験豊富
様々な経験をしたことのある方は、その経験に基づいて対応ができるため、「危機管理能力」が高いといえるのではないでしょうか。どっしり構えており、余裕のある方は「危機管理能力」が高いことが多いです。
「危機管理能力」が高いことで得られるメリット
続いて「危機管理能力」が高いことで得られるメリットについて見ていきましょう。
1:信頼関係を築きやすい
「危機管理能力」が高いと、未然にトラブルを防ぐことができたり、大きな問題になる前に解決できたりします。そのため、クライアントや同僚、上司は安心して仕事を任せることができるのです。
大きなプロジェクトを任されたり、部下の教育を任されたりすることもあるため、ビジネスパーソンにとって「危機管理能力」は非常に重要といえるのではないでしょうか。
2:効率的に仕事をこなせる
「危機管理能力」が高いことで、トラブルが起きても、仕事への影響が小さく済むことも大きなメリットです。加えて、「危機管理能力」が高い人の特徴でも紹介したように、計画に基づいた行動ができるため、より効率的に仕事をこなすことができます。
3:結果的に自分を守ることができる
これまで述べてきたように、「危機管理能力」が高いことは、会社にとって大きなメリットになります。そして、結果的には自分の地位を安定させることにも繋がるのです。
また、ビジネスシーンだけでなく、プライベートにおいても「危機管理能力」は大切だといえます。例えば、地震などの自然災害や交通事故など、自分では防ぎようのないトラブルが起きたとき。「危機管理能力」が高ければ、被害を最小限に抑えることもできます。
「危機管理能力」を向上させるにはどうしたら良い?
得られるメリットが沢山ある「危機管理能力」。しかし、「危機管理能力」を高めるためにはどうしたら良いか分からないという方もいらっしゃると思います。
そこで、最後に「危機管理能力」を向上させるための方法をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1:準備をしっかりする
「危機管理能力」が高い人の特徴として、「準備をしっかりしていること」を紹介しました。仕事はよく「準備8割、本番2割」だと言われます。まずは、日頃から準備を万全に整えることを心がけてみてください。
ここでポイントなのは、「余裕を持って準備すること」です。余裕を持っていれば、不測の事態が起きても、対応できるでしょう。
2:知識を蓄える
日頃から、様々なことにアンテナを張るように心がけましょう。仕事においても、災害においても、知識がなければ適切な対応を取ることはできません。「危機管理能力」とは、物事に対する「対応力」でもあります。
そのため、テレビや新聞、新書、ウェブサイトなどで、日頃から知識を蓄えておきましょう。信頼の置ける人と、情報交換をするのもいいですね。
3:固定概念に囚われない
トラブルには、柔軟に対応する必要があります。マニュアルが必ず正しいとは限りません。むしろ、イレギュラーなことが起こっているときは、自分の固定概念を捨てて新たな発想で、問題に取り組んだ方がよい場合もあります。
基礎知識を積むことも大切ですが、それによって固定概念に囚われすぎないように気をつけましょう。
最後に
「危機管理能力」とは、「災害やビジネスにおける突然のトラブルなど不測の事態に、的確かつ迅速に行動できる能力」のことでした。仕事はもちろん、生きていく上で非常に大切な能力です。努力をすれば身につけられる力でもありますので、ぜひ意識してみてくださいね。
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