日本の夏を代表する花「ヒマワリ」。青空のもと、一面真っ黄色に咲く「ヒマワリ畑」は、夏の風物詩ですね。小学生の頃に育てることも多く、馴染みのある花ですが、花言葉や品種など意外と知らないことも多いかもしれません。そこで今回は、「ヒマワリ」の特徴や本数によって変わる花言葉、育て方、おすすめの品種などを紹介します。
「ヒマワリ」ってどんな花?
「ヒマワリ」は、北アメリカ原産のキク科の一年草。7月〜9月になると、背の高い茎の先に大輪の黄色い花を咲かせます。「ヒマワリ」と言えば、学校の花壇や「ヒマワリ畑」に咲くような背の高い大輪の花といったイメージがありますが、草丈30cmほどの小ぶりなサイズや切り花用などの品種も。観賞用以外にも、タネを炒って食用にしたり、ハムスターなどのペットの餌としても用いられたりします。
ちなみに「ヒマワリ」の名前の由来は、太陽光を追って花の向きを変えることから「向日葵」と呼ばれるのだとか。英語では「サンフラワー」、日本語には「日輪草」などの別名があり、いずれも太陽にちなんだ名前がつけられています。
「ヒマワリ」の花言葉
元気いっぱいな明るいイメージのある「ヒマワリ」は贈り物にもぴったり。大切な人へのギフトにする時には、花言葉を添えてみてはいかがでしょうか。ここでは代表的な「ヒマワリ」の花言葉を紹介します。
1:あなただけを見つめる・情熱
「ヒマワリ」の花言葉は、「あなただけを見つめる」「情熱」。「ヒマワリ」が太陽がある方向を向いて咲く姿や、太陽の暑さにも負けずに咲く様子から、エネルギッシュな花言葉がつけられました。好きな相手に自分の熱い想いを伝えたい時にプレゼントしたいですね。
2:崇拝・偽りの富
「ヒマワリ」には、「崇拝」「偽りの富」というちょっと変わった花言葉も。これはペルーの信仰が由来とされています。古代のペルーでは太陽信仰が盛んで、「ヒマワリ」が太陽に似ていることから神聖な花とされていました。そして、大切な儀式の際には、神殿の巫女たちが「ヒマワリ」を象った冠をかぶっていたそう。
しかし、スペイン人の侵略によりこの冠を略奪されて、貴重な金属類は溶かされてしまったのだとか。このようなエピソードが元となり、2つの花言葉がつけられたといわれています。
3:未来を見つめて
オレンジ色の「ヒマワリ」の花言葉は、「未来を見つめて」。太陽に向かって咲く姿から、希望に満ちた様子が伝わってくるようです。「ヒマワリ」は、花の色によっても花言葉があり、白色は、「ほどよき恋愛」、レモン色は「願望」、紫色は「悲哀」、黒色は「冷静な判断」となっています。
「ヒマワリ」の花言葉は本数で変わる?
「情熱」「あなただけを見つめる」などの花言葉のある「ヒマワリ」ですが、本数によって花言葉が変わります。中には、告白やプロポーズにぴったりの花言葉も! 大切な人に贈る前に、本数ごとの意味もチェックしてみましょう。
・1本 一目惚れ・あなたが私の運命の人
・3本 愛の告白・あなたを愛しています
・11本 あなたは私の最愛の人
・16本 不安な愛
・17本 絶望の愛
・40本 あなたに永遠の愛を誓います
・99本 永遠の愛
・108本 私と結婚してください
贈りたいメッセージは見つかりましたか? ほとんどは愛にまつわる言葉となっていますが、16本17本は控えた方が良さそうですね。贈りたい本数に合わせて花束やアレンジメントにして渡すと喜ばれますよ。
「ヒマワリ」の育て方
「ヒマワリ」は、小学校で子供たちが育てる花として選ばれるように、初心者でも育てやすい品種です。日当たりと水はけの良い場所を好むため、庭や花壇に植える際にはチェックしてみましょう。基本的には4月から6月に植えつけて、7月から9月が開花時期です。腐植質に富む土壌を好むため、堆肥や腐葉土を加えるとよく育ちます。
発芽からまもない時期は、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげますが、生育とともに徐々に水を減らしてあげてください。ただし、草丈が高い品種は真夏に葉が萎れやすくなるため、ほぼ毎日水やりをした方がいいでしょう。「ヒマワリ」は成長が早く、茎が倒れたり曲がってしまうことが多いので、大きい品種は成長に応じて支柱を立ててあげることをおすすめします。
「ヒマワリ」の種類
黄色い花びらに黒い花芯の定番以外にも、近年では小ぶりのものや、変わった色の花びらなど、様々な「ヒマワリ」が出回っています。数ある中からお気に入りのものを見つけてみてはいかがでしょうか?
1:グッド・スマイル
中心が黒く、花びらが黄色い「ヒマワリ」らしい品種です。小さいポット栽培ができる「ミニヒマワリ」で、草丈が12cm〜45cmと小ぶり。自宅のベランダや庭で育てるのにちょうどいいサイズでしょう。花の大きさや草丈は、日照時間やポットの大きさによっても変わります。
2:サンリッチシリーズ
黄色い花の色と形が均等で美しい品種です。花粉がないため、花もちがよく切り花にしても汚れないところが○。葉もあまり大きくならないので、切り花として室内に飾るのにもぴったりです。
3:ヒマワリ・ゴッホ
ゴッホの描く「ヒマワリ」の絵画によく似た品種です。一重、八重咲きなどがあり、真ん中が黄緑色で、細く細かな花びらが密集して咲いているのが特徴。ゴッホにとって「ヒマワリ」は、南仏の太陽の象徴だったとか。オレンジイエローのまばゆい色彩が、気持ちを明るくしてくれそうです。
4:イタリアンホワイト
淡いクリーム色の花びらとチョコレート色の花芯がおしゃれな品種。見た目がガーベラに似ており、涼しげな印象を与えます。程よい草丈なので、フラワーアレンジメントやイングリッシュ・ガーデンの寄せ植えなどにもぴったりです。
最後に
見ていると元気がもらえるようなエネルギッシュな姿が魅力の「ヒマワリ」。実は、愛にまつわる花言葉も多くあり、恋人や大切な人への贈り物にもぴったりな花でしたね。オーソドックスな黄色以外にも、淡いクリーム色や大人っぽいブラッドオレンジなど様々なカラーがあるため、贈る相手をイメージしながら選んでみましょう。
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