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「めんどくさい」ってどういうこと?
終わらせなければならない仕事があったり、やらなければならない家事があったりするにもかかわらず、なかなか行動に移せないときはありませんか? 「めんどくさい」とは、このように腰が重く、行動に移せない状態のことを指します。
「めんどくさい」と感じると、何をやるのも億劫に。今回は、そんな「めんどくさい」について、詳しく迫ってみましょう。
人が「めんどくさい」と感じる時
自分が、「めんどくさい」と感じる時はどんなときか、想像してみてください。大体は「嫌なことをしようとしているとき」ではないでしょうか。自分が好きなことや楽しいと思うことは、自発的に取り組むことができますよね。
ところが、「やりたくない」「いやだな」と感じると、人間はストレスホルモンが分泌され、集中力など本来の力を発揮することができなくなってしまうといわれているのです。すると、物事に取り組んでもうまくいかず、モチベーションの低下につながります。
この繰り返しによって「めんどくさい」という感情が生まれてしまうといえるでしょう。
「めんどくさい」と感じる原因
「めんどくさい」という感情に陥ってしまう原因には、一体何が考えられるでしょうか。原因を理解することで、「めんどくさい」と思う思考を改善することができるかもしれません。
1:疲れている
精神的にも、肉体的にも疲労していることが原因の一つとして考えられます。日々の生活に手一杯となり、何かをする気力がなくなってしまうため、「めんどくさい」と思ってしまいがちに。
心や体に余裕がないことから、普段なら「楽しい」「やりたい」と思うことも、ネガティブな方向へ変換されてしまいます。
2:合理性を求めてしまう
効率よく、合理的に物事をこなしたいと思うと、非合理的なことや複雑なことを後回しにしてしまいたくなりませんか? 「後でまとめてやればいい」と初めは思っていても、することが増えてくると、その膨大さに途方に暮れてしまうことがあります。
そうなると、段々と「めんどくさい」感情に支配されてしまうのです。
「めんどくさい」と思いがちな人の特徴とは?
なんでもてきぱきこなしているように見える人と「めんどくさがり屋」な人にはどのような違いがあるのでしょうか。「めんどくさい」と思いがちな人の特徴を紹介します。当てはまる項目があった方は、ぜひこの機会に自分を見つめ直してみると、新たな自分に変われるかもしれませんよ。
1:短絡的
「めんどくさい」と思いがちな人は、短絡的である傾向にあります。物事を複雑に捉えたり、難しい事柄について深く考えたりすることを「めんどくさい」と思ってしまうので、短絡的になりやすいのです。
「なんとなく」や「よく分からないけど」が口癖になっている人は、要注意かもしれません。
2:モチベーションが低い
なりたい自己像や達成したい目標がないと、努力するためのモチベーションを保つことも難しくなります。モチベーションがない人は、「努力しても無意味だからやりたくない」「頑張る必要がないからめんどくさい」という思考に陥ってしまいがちです。
3:ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、何をするにしても後ろ向きに考えてしまうので、腰が重くなる傾向があります。「めんどくさい」と思って行動しないことで、かえって自己嫌悪に陥り、やる気をなくしてしまう負のループになっている可能性が。
4:完璧主義の傾向がある
意外に思われるかもしれませんが、完璧主義の人は「めんどくさがり屋」になってしまう可能性があるため気をつけましょう。
1から10まで隙なくこなしたい完璧主義の人は、どこかひとつでも不具合が生じたりうまくいかなかったりすると、「もういいや」という気持ちになってしまい、「めんどくさい」と思ってしまう場合があります。
また、100パーセントで家事や仕事をこなそうと思うと、根気や体力も必要ですよね。このようなことから、取りかかるまでに時間がかかってしまうのも完璧主義の人が「めんどくさがり屋」になってしまう理由といえるかもしれません。
「めんどくさい」気持ちを撃退する対策法
周りから見て、テキパキと行動できているように見える人もいます。こういう人たちはどのようにして、「めんどくさい」という気持ちに打ち勝っているのでしょうか。
「めんどくさい」気持ちを撃退する方法をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:深く考える前に行動する
例えば、仕事から帰って来て、夕食の支度をしなければならないという時に、「疲れたかちょっと休憩しよう」と思って、テレビを見始めたら、夕食作りが億劫になってしまったという経験をしたことはありませんか?
それは、テレビを見ながら「あれをして、これを作って、その後に」というように、やらなければならないことを考え始めていることが原因といえそうです。
こうした場合は、深く考える前に動き出してしまいましょう! 一度行動し始めたら、案外すぐに終わらせることができますよ。
2:意識的に目標をつくる
目標をつくることで、そのために何をしたら良いのかを明確にすることができます。曖昧なままだと、具体的な行動を想像できないため、やる気がなくなってしまいます。
結果的に「めんどくさい」となってしまうので、日常の些細なことでも「今日はこれをやるぞ!」と目標を決めて行動するようにしましょう。
3:ご褒美をつくる
「めんどくさい」を撃退する方法として、「目標をつくる」ことを紹介しましたが、目標が達成できたら、自分が嬉しくなるようなご褒美をあらかじめ考えておくと、モチベーションをキープしやすいのではないでしょうか。
「めんどくさい」の英語表現
最後に、「めんどくさい」の英語表現を紹介します。「めんどくさい」を表す形容詞としては、「troublesome」が有名です。
しかし、この形容詞は、実際の日常会話であまり使われません。一般的には「I can’t be bothered」という表現がよく用いられます。直訳すると「関心を持つことができない」となりますが、これで「めんどくさい」という意味として捉えられているようです。
最後に
「めんどくさい」と一度思ってしまうと、すべてのことに対して「めんどくさい」と感じてしまう恐れがあります。なので、何よりもまず、「めんどくさい」と思う前に行動を始めてしまいましょう。
そうすることで、積極的な行動を習慣化することにも繋がりますよ。
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