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LIFESTYLE

2022.04.29

熱中症予防のために“暑熱順化”を身につけるには? 今からの取り組みが肝心!【気象予報士・太田絢子が解説】

毎年夏になると気をつけたいのが“熱中症”。リモートワークなどおうち時間でも気をつけたい熱中症を予防するためには? 気象予報士の太田絢子が、熱中症対策について解説します。

気象予報士 太田絢子

熱中症対策、今から始めるべき理由は?

心地よい季節は足早に過ぎ去り、25℃以上の夏日となる日も増えてきました。例年、熱中症は梅雨入り前の5月頃から発生し、7月下旬〜8月上旬に特に多くなります。

もうそんな時季!? と思われるかもしれませんが、夏の暑さを乗り切るためにも、今から熱中症への対策を始めることが大切です。

熱中症予防の鍵は“暑熱順化”

暑熱順化とは、体が次第に暑さに慣れて、暑さに強くなることです。

暑熱順化することで、体温が急激に上昇することや心拍数の増加などの生理的ストレスを減らすことができます。また、汗のかき始めも早くなることでより効果的な体温調節ができ、熱中症の危険性が少なくなるのです。

◆暑熱順化を獲得するには2週間かかる

(c)Shutterstock.com

この暑熱順化を獲得するためには、時間をかけて暑さに慣れていく必要があります。

具体的には「やや暑い環境」において「ややきつい」と感じるウォーキングなどの運動を、毎日30分程度継続することで獲得できるとされています。暑熱順化が完成するまではなんと2週間程度もかかるといわれているので、暑さが一段と厳しくなってからでは遅いのです。

ゴールデンウィークは、まだじっとしていれば汗をそれほどかかないかもしれません。しかし、今の内から汗をかく機会を増やしていくことで、夏の暑さに負けない体をより早く準備することができるのです。

熱中症予防には日々の体調管理が欠かせない!

(c)Shutterstock.com

熱中症は気温や湿度が上がることでそのリスクが高くなりますが、日々の体調管理も重要です。

暑さに対して重要な働きをする汗は血液中の水分や塩分から作られるので、食事を抜いたり、発熱や下痢によって脱水状態になったりすることは避けなければいけません。

また、4月27日からは今年度の熱中症警戒アラートが運用開始されています(毎年4月第4水曜日から10月第4水曜日まで)。

熱中症警戒アラートや暑さ指数もうまく使いこなしてくださいね。

熱中症はあらかじめ対策ができる気象災害のひとつです。今の内から汗をかく習慣を身につけて、今年の夏も元気に乗り切りましょう。

参考:環境省 熱中症環境保険マニュアル

TOP画像/(c)Shutterstock.com

気象予報士 太田絢子

気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。


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