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2022.04.03

「危険日(きけんび)」っていつのこと?「安全日」はあるの? 計算方法も紹介

「危険日(きけんび)」という言葉、耳にしたことはありませんか? 「危険日」は「性交渉を行うと妊娠する確率が高い日」のことを指します。妊娠に望む方もそうでない方も、自分の身体のことを知っておいて損はないはずです。当記事では「危険日」を取り上げ、その仕組みや「危険日」がいつなのかを知る方法を解説していきます。

「危険日」の意味とは?

(c)Shutterstock.com

「危険日」という言葉を聞いたことはありませんか。“妊娠しやすい日”というイメージがあるかと思いますが、どういった仕組みなのでしょうか? 今回は「危険日」を取り上げ、解説していきます。対になる「安全日」の知識や「危険日」の計算方法など、幅広く紹介。望まない妊娠を避けるためにも、「危険日」に関する知識を身につけていきましょう。

意味

「危険日」とは「性交渉を行うと妊娠する確率が高い日」のことを指します。具体的には排卵日の前後数日間のことです。目安としては、排卵日の3日前~排卵日の3日後、計7日間だといえます。

そもそも「妊娠」は、女性の卵子と男性の精子が出会い、受精卵となったものが子宮に着床すると起こります。受精卵が生まれるためは、成熟した卵子は卵胞から排出され(=「排卵」と呼ぶ)、精子と結びつくことが必要です。

つまり、排卵が行われる可能性が高い期間は、受精卵ができる可能性も高く、必然的に妊娠のリスクも高いということになります。それゆえ、排卵日の一週間前後=「危険日」、という認識が広がっているのです。

「安全日」とは?

「危険日」の対となる言葉として「安全日」があります。「安全日」とは「性交渉を行ったとしても妊娠する確率が低い日」のことです。期間としては、排卵日前後の一週間を除いた期間、すなわち「危険日」以外が該当します。

ただ、この期間はあくまで「妊娠しにくい日」であって「妊娠しない日」ではありません。また排卵の周期は個人によって異なるため、一週間で「危険日」が終わるというのは目安に過ぎません。ですので、避妊なしで妊娠せずに性交渉ができる期間というのは存在しない、と心得ましょう。

生理周期の仕組み

そもそも生理とは「受精卵の着床がない場合に、子宮内膜が剥がれて、出血する現象」のことです。そして「生理周期」は「生理の初日から次の生理開始日まで」を指し、およそ1ヶ月間にわたります。

生理周期は「月経期」・「卵胞期」・「排卵期」・「黄体期」の4段階に分けられます。まずはそれぞれの段階の意味を確認していきましょう。

1:「月経期」

「月経期」は「受精卵が着床しなかった場合に、子宮内膜が剥がれ、排出される時期」のことです。一般的に「生理」と呼ばれる期間で、剥がれた子宮内膜は、血液とともに子宮口から排出されます。この期間は、3~7日間続く場合が多いです。また、卵子を育てる卵胞ホルモンの分泌が著しく低下するため、妊娠しづらいタイミングとされています。

2:「卵胞期」

「卵胞期(らんぽうき)」は「月経が始まってから排卵までの間の時期」です。この時期には、新たな卵子が作られ、子宮内膜が厚くなることで、次の妊娠の準備が行われます。排卵期の手前になるため、妊娠の確率がやや高くなる場合が多いです。

3:「排卵期」

「排卵期」は「卵胞から卵子が放出される時期」に当たります。黄体形成ホルモンの働きにより、飛び出した卵子が受精を待つのがこの時期です。この前後数日間が、生理周期の中で最も妊娠の可能性が高い時期(=「危険日」)に該当します。

4:「黄体期」

「黄体期(おうたいき)」は「排卵後、月経が始まるまでの時期」です。およそ14日間続き、妊娠が成立しなかった場合は、次の月経期に移り変わり、次の生理が始まります。

4段階のうち、妊娠の可能性が最も高い「排卵期」が「危険日」に該当します。また、卵子が受精機能を失っている場合の「黄体期」は、妊娠のリスクが最も低いとされますが、受精機能が失われていなかった場合には、最も着床に適した時期です。

こうした生理周期の仕組みから考えると、単純に「妊娠する期間」と「妊娠しない期間」とを分けることは難しく、どの時期に性交渉を行った場合でも妊娠の可能性があるといえるでしょう。

(c)Shutterstock.com

「危険日」の計算方法

「安全日」を「妊娠しないんだ」と信じ過ぎると、望まない妊娠に繋がりかねません。そのため、性交渉には十分な注意が必要だということがわかりました。ですが、避妊・妊娠どちらを望む人にとっても「危険日」に対応している「排卵日」の時期を知ることは大切です。ここからは「排卵日」がいつなのかを知る方法を解説していきます。

1:基礎体温を記録する

排卵日を予測するために、毎日基礎体温を測って記録するというやり方があります。「基礎体温」とは、基礎代謝、つまり生命を維持するために必要な最小のエネルギー消費のみが行われている状態の体温です。朝起きてすぐの状態で、婦人科用の専用の体温計を用いて測ります。

基礎体温がガクッと下がった日の前後1~2日が、排卵日に該当するとされています。検温を続けていれば、おおまかではありますが、排卵日を予想することが可能です。また、基礎体温を知ることは、生理に限らず、日々の体調の変化を把握することに繋がります。習慣化していきましょう。

2:排卵日予測検査薬で調べる

「排卵日予測検査薬」という検査薬を使えば、ホルモンの濃度から排卵日が予測可能です。排卵が起こる前には脳から「黄体形成ホルモン」というホルモンが分泌されます。排卵予測検査薬は、尿からこのホルモンの有無を捉えて、排卵が起こるかどうかを判断する検査薬です。

薬局やドラッグストアなどで購入することができることに加え、やり方も尿をかけるだけと簡単。妊娠の可能性が高いかどうかを手軽に知ることができる方法として知られ、妊活に使えるアイテムとなっています。

3:実際の生理周期から計算する

実際の生理周期から、排卵日を予測する方法もあります。有名なのが、生理周期から14日引く、という方法で計算を行う「オギノ式」です。こちらは、1942年に産婦人科医の荻野久作氏が考案した、排卵日の計算方法になります。

例えば、生理周期が30日の方の場合、30-14=16と出ます。そして、生理予定日から16日後が次の予想排卵日となるのです。ただ、前後2~3日は誤差が生じるため、生理予定日の14日~18日後、と捉える考え方がおすすめされています。

ただ、このやり方は、次回の生理予定日が変わる可能性があったり、生理周期が不順な人はそもそも計算が成り立たなかったり、とデメリットもあります。他の方法と合わせて使い、排卵日を把握するのがよいでしょう。

最後に

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今回は「危険日」を取り上げて、解説しました。「安全日」や「危険日」といった言葉は、言葉の響きから意味をそのまま捉えては危険です。きちんと身体のメカニズムを理解した上で使うようにしましょう。自分のためにも、相手のためにも、妊娠に関する正しい知識を身につけることが大切ですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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