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肌トラブルの原因に!? パフを毎日洗うべき3つの理由
日々のメイクに欠かせない、化粧下地やファンデーション用のパフ。使い終わった後に、きちんと洗えていますか? 専門家や人気ヘア&メイクさんがこぞって「パフは毎日洗うことが理想」と言うのには、美肌になるために欠かせない理由があるのです。
【1】洗っていないパフは雑菌だらけ!
使用済みのパフには、時間とともに酸化した皮脂や化粧品の残りが付着しています。それが原因でカビや食中毒の原因となるような雑菌が繁殖し、さらに時間が経てば経つほど菌は増殖して、とても不衛生な状態に。ファンデーションを塗るときに使わなかった隅の部分や裏面など、見た目はキレイですが、使用したところから徐々に菌が広がっていく可能性もあります。衛生的に問題のあるパフが顔に触れてしまうことで、「きちんとスキンケアをしているのにニキビが治らない…」といった肌トラブルを引き起こす可能性が高くなってしまいます。
【2】古い汚れがメイクのノリに影響
パフに付着したファンデーションもトラブルのもと。新たに塗ろうとしているファンデーションと一緒に、古く固まったファンデーションが肌にのってしまいます。せっかくキレイな肌を作ろうとファンデーションをのせても、パフが汚いと、メイクのノリが悪くなる、ファンデーションにムラができてしまうなど、結果的にメイクの仕上がりまでを左右してしまうのです。
【3】正しく洗うだけでパフも長持ち
正しい方法でお手入れをしているだけで、パフ自体の持ちも良くなるというメリットも。しっかり汚れを落とすことで本来のパフに近い状態をキープできるのはもちろん、デリケートなパフを傷めずに使い続けることができます。「正しい洗い方」を知らないと、素材を傷めてしまい、まだ使えたはずのパフをゴミ箱行きにしてしまっているかもしれません。
せっかくキレイに整えた肌も、不衛生なパフを使えば、また汚れた肌に戻してしまうだけ。肌のためにも、メイクを美しく仕上げるためにも、常に新品に近い状態を意識してパフのお手入れしていくことが大切なのです。
Oggiで活躍する人気ヘア&メイク直伝! 正しいパフの洗い方
教えてくれたのは、Oggiをはじめ、女性誌から男性誌まで幅広く活躍するヘア&メイクの廣瀬浩介さん。
Instagram:@hiroco0358
「洗っていないパフでメイクをするのは、便座に顔をつけているようなものと言われるくらい不衛生です。汚れたままパフを使い続けることは、肌にとって本当に良くありません」と話す廣瀬さん。撮影後、どんなに疲れていても必ずやっているという、パフの洗い方をレクチャーしてもらいました。
【準備するもの】
・中性の食器用洗剤
・桶やボウルなどの容器
・清潔なタオルまたはキッチンペーパー
【1】パフに中性の食器用洗剤を1、2滴含ませ、なじませる
まずはパフに洗剤を1、2滴垂らし、軽く揉んでなじませます。しっかり汚れを落としたいタイプの廣瀬さんがオススメするのは「中性」の食器用洗剤。「アルカリ性」は化粧品の油分が落ちにくいため、パッケージの成分表をチェックして「中性」のものを使用するようにしましょう。
【2】ぬるま湯を含ませながら、優しく揉む
蛇口からぬるま湯を流し、パフに少しずつ水分を含ませながら洗っていきます。パフが傷まないように、優しく揉んで汚れを押し出していくのがポイント。桶やボウルに、1、2滴の洗剤を含ませたぬるま湯をはり、揉み洗いしてもOKです。高温で洗うと素材を傷め、肌触りが悪くなってしまうので絶対にぬるま湯で洗うようにしましょう。
【3】ぬるま湯で洗剤を洗い落とし、水気を取る
パフが本来の色に戻ってきたら、ぬるま湯で洗剤を洗い落とし、清潔なタオルやキッチンペーパーで水気を取ります。スポンジやクッションファンデ、起毛素材などパフにも種類がありますが、ほとんどのタイプが同じ方法と順番で洗うことができます。
他にも! 知って得をする、廣瀬さんオススメの「パフの洗い方」を3つご紹介します。
◆肌触りが悪くなったかも? と思ったときは「柔軟剤」に頼る
ゴワつきが気になるなど、パフの肌触りが悪くなってきたときに廣瀬さんがプラスしているのが、普段お洗濯で使用している柔軟剤です。やり方はとても簡単。パフを洗剤で洗った後、桶やボウルなどの容器にぬるま湯をはります。柔軟剤を1、2滴入れてから、パフを数回、優しく揉むだけ。その後、ぬるま湯で柔軟剤をすすぎ水気を取ります。
◆洗剤を使うなら「おしゃれ着用の洗濯洗剤」もオススメ!
食器用洗剤以外にも、クレンジングオイルやボディーソープなど身近なアイテムで代用ができます。特にオススメなのは柔軟剤も含まれた「おしゃれ着用の洗濯洗剤」。洗浄成分も「非イオン系界面活性剤」のため、パフを傷めずに油分を落とすことができます。もし、長持ちさせることを優先する場合には、パフを洗うことに特化した「パフ専用のクリーナー」で洗うのがベストです。
◆毎日洗えない! という人は、まとめ洗いを。ジッパー付き袋に入れたまま洗えば時短!
「毎日洗う時間がない」「使うときまでに乾ききらない」という方は、ストックを用意して常に清潔なパフを使用するように心がけましょう。使用済みのパフが何個か集まってしまったときには、簡単にまとめ洗いする方法もあります。
ジッパー付きの袋にぬるま湯を入れ、洗剤を1、2滴垂らし、パフを入れて揉み洗いします。汚れが落ちたらパフを取り出し、ぬるま湯で洗剤を落として水気を取りましょう。このとき、長時間揉み洗いをしたり、つけ置きするとパフが傷んでしまいます。あまりにも汚れがひどいときは、1個ずつ洗って確実に汚れを落とすようにしましょう。
清潔なパフに仕上げるには「乾かし方」が鍵
キレイにパフの汚れが落ちたからと油断は禁物。せっかく正しく洗えても、きちんと乾燥ができていないと再び雑菌が発生してしまいます。ここからはパフの清潔を保つための、乾かし方の重要なポイントを解説します。
◆乾かすときは「日陰」の「風通しの良い」場所で
乾燥させるときも、デリケートなパフを傷ませない「日陰」で「風通しの良い」場所がポイントになります。乾かす時間を短縮するために直射日光やエアコンの風が当たるような場所に置く、ドライヤーで乾かすといった、パフに負担のかかる乾燥方法は絶対にNGです。「速く乾かす」よりも「自然乾燥」でしっかり乾かすようにしましょう。
◆洗濯バサミで吊るし、両面を乾かす
両面を乾かすには、洗濯バサミなどで吊るすのが効果的です。平置きで乾燥させる場合には、片面仕様のパフは肌に触れるほうを上にし、しっかり空気に触れさせて乾かします。両面仕様の場合はときどき裏返しながら、両面をしっかり乾燥させるように注意しましょう。
それでも「パフを洗うのが面倒」な人は
身近にあるアイテムで簡単に洗うことができるパフ。それでも、「洗う時間がない」「洗うのが面倒」な方には、100円ショップでも購入できるセット売りのスポンジパフがオススメです。手ごろなお値段のセット売りなら、使い捨てもしやすく、常に新品の状態で使用することができます。
使用後のパフは想像以上に菌の繁殖力は強く、「便座の裏より汚い」「トイレの床くらい汚い」は決して大袈裟な表現ではありません。また、どんなに正しく洗っていてもパフには寿命がやってきます。洗っても汚れが落ちにくくなったと感じたり、柔軟剤を使用しても肌触りが良くならないときは新品に交換するタイミングです。
マスクの清潔に保つのと同じように、パフも清潔な状態が一番大切です。特に「顔」という敏感な肌に触れるものは、いつでも清潔を意識してキレイな肌を手に入れていきましょう。