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2022.04.07

「賞与にかかる所得税」はいくら? 賞与の意味や所得税の計算方法を徹底解説

「賞与」とは、ボーナスや年末手当などのこと。給与の一環なので、かかる税金は毎月の給与と同様です。ここでは、気になる「賞与」の種類や計算方法、具体的なシミュレーションなどを解説。この機会に賞与の所得税に関する疑問を解消しておきましょう。

通常、年に2回支給されるボーナスなどの「賞与」。金額が大きいので、そこにかかる税金は気になりますよね。その仕組みを知っておけば、支給後に自分でチェックしたり、支給前に手取り額を予想したりできますね。

そもそも「賞与」とは?

「賞与」とは、毎月支給される「給与」以外に支払われるもののことをいいます。ボーナスや夏季手当、年末手当、期末手当などはすべて「賞与」となります。

(c)Shutterstock.com

「賞与」の種類

一般的に「賞与」と呼ばれるのは基本給連動型の「賞与」。「賞与」には、それ以外にもいくつかの種類があります。

基本給連動型

基本給をベースにして算出される「賞与」のことです。「給与の○ヶ月分」というような表現をされることが多いのですが、実際には基本給をベースにして計算されています。給与には基本給にさまざまな手当が加算されているので注意が必要です。

業績賞与

6月と12月など、あらかじめ支給日が決まっている「賞与」のほかに、会社や個人の業績に応じて支給される「賞与」のことを「業績賞与」といいます。「業績賞与」は、会社の売上高や営業利益をベースに算出されるため、金額の決定プロセスがわかりやすいですね。会社の業績が良ければたくさん支給されますし、会社の業績が思わしくなければ減額、さらには支給なしということもあります。

企業の求人票などに「賞与は業績に応じて」とある場合には、「業績賞与」と解釈しておけばよいでしょう。

決算賞与

決算前後に支給される「賞与」です。その年の業績が見込みを上回った場合に支給されます。業績の向上の多くは、従業員のがんばりによるものなので、その感謝とモチベーションの向上を目的に支給する企業が多く見られます。

「賞与」が支給されるのは正社員だけ?

(c)Shutterstock.com

パートやアルバイトなどの非正規社員には、多くの場合、「賞与」は支給されません。企業によっては、数千円から数万円の「寸志」を支給する場合はあるようです。そもそも「賞与」を支給するかしないかは企業が決めることなので、正社員であれば必ずもらえるというわけでもありません。

「賞与」の支給については、正社員、非正規社員問わず、就業規則等や賃金規定に明記されているはずですので、確認してみてくださいね。

「賞与」にも税金がかかるの?

「賞与」は、給与の一環なので、かかる税金は毎月の給与と同様です。差し引かれるのは、所得税のほか、厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料などがあります。

「賞与の所得税」の計算方法とは?

では、賞与から差し引かれる所得税について説明しましょう。所得税とは、収入から必要経費を指し引いた(控除)額に一定の税率をかけて算出されます。控除後の所得が高ければ高いほど、税率も高くなるので、「賞与」のように受け取る金額が高い場合、所得税の額が多くなるのです。

(c)Shutterstock.com

「賞与の所得税」の計算方法

「賞与の所得税」は、賞与支給月の前月の給与をもとにして計算されます。6月にボーナスが出るとすると、5月の給与がもとになる、ということです。

まず、賞与支給月の前月の給与額から社会保険料等を控除し、基準額を決めます。次に「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を用意し、先ほど求めた基準額と扶養親族数を当てはめて税率を算出します。「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」には、「甲欄」と「乙欄」がありますが、「給与所得者の扶養控除等申告書」を会社に提出している場合は「甲欄」を、そうでない場合は「乙欄」を使いましょう。

具体的な数字でシミュレーション

例として、「給与所得者の扶養控除等申告書」を会社に提出済みのAさんの所得税を計算してみます。

(例)Aさんの6月の賞与と前月(5月)の給与が次のとおりであった場合
6月の賞与(社会保険料等を差し引いた金額):100万円
5月の給与(社会保険料等を差し引いた金額):45万円
扶養家族等の人数:3人

まず、5月の給与を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて、左端の「賞与の金額に乗ずべき率」を探します。Aさんの場合、12.252%です。次に賞与額100万円に、先ほど算出した「賞与の金額に乗ずべき率」をかけます。

計算式:1,000,000円 × 12.252% = 122,520円

この金額がAさんの所得税額となります。

前月の給与がなかった場合

もし、基準となる前月の給与がない場合には、

(賞与から社会保険料等を差し引いた金額)÷6

で求めた金額を前月の給与として税率を求め、その金額を6倍したものが所得税の額となります。なお、賞与の対象期間が半年を超える場合には、「÷6」は「÷12」に、「6倍」は「12倍」になります。

(c)Shutterstock.com

「賞与」が前月の給与の10倍を超える場合

前月の給与が何らかの事情で極端に少ないなど、「賞与」が前月の給与の10倍を超える場合にも注意が必要です。まず、賞与から社会保険料等を差し引いた金額÷6をし、それに前月の給与から社会保険料等を差し引いた金額を加えた金額を、「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」に当てはめて税額を求めます。

次に、先ほど求めた税額から前月の給与から源泉徴収された税額を差し引きし、それを6倍するのです。なお、この場合も賞与の対象期間が半年を超える場合には、「÷6」は「÷12」に、「6倍」は「12倍」になります。

「賞与の所得税」を計算したときの端数は?

算出した結果に出る小数点以下の数字は、切り捨てが原則です。

賞与から引かれる所得税は年末調整で精算される

ここまでに、「賞与の所得税」は、前月の給与をベースに算出されることをお伝えしました。つまり、「賞与」の金額が同じであっても、前月の給与額が異なれば、所得税額が異なるということです。

「じゃあ、月々の給与が多いとたくさん天引きされちゃうってこと?」「前月だけ給与が少ないと所得税が安くなるの?」などと不安や疑問に思った人もいるかもしれませんね。でも、安心してください。所得税は、給与や賞与から控除すべきものを差し引いた額に対して課税されるものですが、月々の税額は基本的に仮のものです。最終的には年末調整で精算されますので、不公平はありません。

最後に

(c)Shutterstock.com

「税金のことは難しくてよくわからない」「小数点を見るとアレルギーが…」などと会社任せにしていませんか? 基本の算出方法はそんなに複雑ではありません。日頃から給与や賞与の明細をチェックして、数字に慣れておきましょう。大切なお金のことは、自分でも把握できるようにしておくと、いざという時に心強いですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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