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2022.04.05

「存じ上げる」とは? 意味や使い方、ビジネスシーンでの注意点などを解説

「存じ上げる」という言葉、うまく使いこなせていますか?「存じ上げる」とは、「知る」「思う」の謙譲語で、「〜さんについて存じ上げております」というように使います。そこで今回は、「存じ上げる」の意味や職場での使い方、「所存」「思っております」などの言い換え表現を解説。正しい意味をきっちり押さえて、自信を持って使えるようになりましょう!

「存じ上げる」の意味とは?

「存じ上げる」という言葉、自信を持って使えていますか? ビジネスの場面で上司から何か尋ねられたときには、「はい、存じ上げております」と正しい敬語を使ってスマートに受け答えしたいもの。「存じ上げる」をうまく使いこなして、デキる大人を目指しましょう。

(c)Shutterstock.com

意味

「存じ上げる」とは、「ぞんじあげる」と読みます。「知る」「思う」の謙譲語で、動詞「存ずる」に「上げる」をつけた丁寧な表現です。「知っています」「思っています」をより丁寧に表現した言葉といえるでしょう。

「存じる」は、基本的に「〜さんのことは存じ上げております」というように人に対して使われる言葉。目上の人への敬意が込められた表現であることがポイントです。商品などの物に対して「存じ上げております」ということもできますが、丁寧すぎてやや不自然に感じることが多いでしょう。

ビジネスで使う際の注意点

謙譲語は、「(私が)知っている、思っている」など自分の動作に対して使う表現なので、「〜さんを存じ上げていますか?」というように相手に質問をすることはできません。「〜を知っているのか?」というニュアンスに受け取れるため、目上の人に使うと失礼にあたります。もし、目上の人に知っているかどうかを確認したい場合には、尊敬語の「ご存知でしょうか」を使いましょう。

使い方を例文でチェック!

「知っています」「思っています」をより丁寧に表現したのが、「存じ上げます」。正しい使い方を覚えれば、きっと上司や取引先と会話をするときに役立ちますよ。例文をチェックしてみましょう。

(c)Shutterstock.com

1:田中様のことは以前より存じ上げております。

「そのことを知っている」という意味で「存じ上げる」を使うことが多いです。謙譲語なので、基本的に上司など、自分より立場が上の人と会話をしているときに使うことがポイントですね。

2:あいにく、その件につきましては存じ上げておりませんでした。

反対に「そのことを知らなかった」場合には、「存じ上げません」「存じ上げておりませんでした」と表現します。目上の相手から何かを指摘された場合にも使えるフレーズです。ただし「存じ上げません」は、場合によっては冷たい印象を与えてしまうことも。「誠に申し訳ありませんが…」などのクッション言葉をつけると柔らかい印象になりますよ。

3:山田様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じ上げます。

「存じ上げる」には、「思う」という意味もあります。ビジネスシーンでは「〜と思います」「〜かと思います」という言葉を「存じ上げる」に置き換えて使うことで、相手への敬意を伝えられます。ただし、会話ではややかしこまった印象となるため、メールや手紙の挨拶文で使われることが多いでしょう。

類語や言い換え表現とは?

「存じ上げる」の類語には、「所存」や「了承」、「思っております」などが挙げられます。話す相手やシチュエーションによって、「〜する所存です」「〜と思っております」などと言い換えると表現の幅が広がりますよ。詳しい意味をみていきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:所存

「所存(しょぞん)」とは、「心に思うこと、考え」という意味。主に「〜する所存です」「所存でございます」というように使います。「〜する所存です」は、「〜しようと思っています」という意味なので、自分が心の中で思っていることや考えを述べる際の丁寧な言い回しです。「存じ上げる」の「思う」という意味と類似していますね。

・精一杯努力する所存です。
・このあとご挨拶に伺う所存です。
・最善を尽くす所存でございます。

2:思っております

「思う」とは、「ある物事について考えを持つ、考える」という意味。「おります」は、存在を示す「おる」に、丁寧語の「ます」がついた言葉です。「思っています」をより丁寧に表現すると「思っております」となります。ただし、「思っております」は丁寧な言葉ですが、尊敬語や謙譲語ではないため、目上の人に対しては「存じ上げます」を使ったほうがいい場合も。相手や状況を見極めて適切な言葉を選びましょう。

・プロジェクトの進行状況について一度ご報告したいと思っております。
・来週本社までお伺いしたいと思っております。

3:了承

「了承(りょうしょう)」とは、「事情をくんで納得すること。承知すること」。相手の意見を受け入れるときに「了承しました」「了承いたしました」というように使います。ただし、「了承」には「納得した」という意味があるため、やや上から目線に聞こえることも。よって目上の人に使うには適しません。

・部長からの了承を得てからはじめます。
・この案件はすでに了承済みです。

英語表現とは?

海外のビジネスパーソンと会話をする際にも、「知っている」「思っている」の表現方法は押さえておきたいところ。英語には「存じ上げる」のような敬語表現はないため、「know(知っている)」や「think(思う・考える)」などの単語を使って説明しましょう。

・Do you know that man?(あの人をご存知ですか?)
・I have known about the teacher well.(先生のことはよく存じ上げております。)
・I’ve known your company for a long time.(長らく貴社について存じ上げております)
・I’m sorry, I don’t know about him.(申し訳ありませんが、彼のことは存じ上げておりません)
・I would like to go with you.(ご一緒したいと存じます)
・I think the project is going to be finished soon.(あのプロジェクトは、すぐに完了すると存じます)

最後に

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「存じ上げる」は、「知る」「思う」という意味を持つ謙譲語。敬語の中でも、特にかしこまった表現です。上司から「〜さんって知ってる?」と聞かれたときに「はい、存じ上げております」とさらりと答えられるようになりたいですね。また、相手に尋ねるときには、「存じ上げていますか?」ではなく「ご存知ですか?」というのが正解です。いざという時に、適切な受け答えができるようマスターしておきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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