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2022.04.12

「来る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語をおさらい! 正しい使い方を例文付きで解説

「来る」を敬語で表す際は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3パターンに分かれます。どれを使うかによって丁寧さの度合いが変わるため、相手に合わせて使い分ける必要があるでしょう。この記事では、「来る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方を例文付きで解説します。

【目次】
「来る」の敬語表現をおさらい
「来る」の敬語の正しい使い方&誤用
「来る」の対義語「行く」の敬語表現
「来る」の敬語表現を使いこなそう

「来る」の敬語表現をおさらい

(c)Shutterstock.com

ビジネスシーンなどでは、「来ること」を丁寧に伝える場面が多いでしょう。来るを敬語に言い換える際は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のいずれかを使います。

話し手と聞き手の関係性や、動作を行うのが誰なのかを考慮して、適切な表現を使い分けなければいけません。来るの敬語を正しく使えるように、それぞれの特徴をおさらいしておきましょう。

尊敬語は「いらっしゃる」など

来るの尊敬語には、主に以下の4つが用いられます。

1. いらっしゃる
2. お越しになる
3. お見えになる
4. 来られる

いらっしゃるは、1人に対しても複数人に対しても使える尊敬語です。来る以外に、「行く・居る」の尊敬語でもあります。

例えば、「お客様がいらっしゃる」は、「お客様が来る・行く・居る」の3つの意味をもちます。どの意味で用いられているのかどうかは、前後の文脈から判断しなければいけません。

お越しになるは、「足を運ぶ」「ある場所に向かう」ことを意味します。来るよりも間接的な表現のため、聞き手に柔らかい印象を与えられるのが特徴です。

お見えになるは、目上の人がこちらに来ることを表します。来るの尊敬語の中でも敬意の度合いが高いため、ビジネスシーンでも問題なく使えます。

来られるは、尊敬を表す「れる・られる」を語尾につけた表現です。尊敬語としては敬意の度合いが低いため、目上の人に対して使うのは避けたほうがいいでしょう。

なお、来られるに似た「来れる」は、ら抜き言葉という誤用表現です。広く使われている言い回しのため、来れるを使っても意味は通じるでしょう。ただし、文法的には誤りのため、正式な場面や文章を書く際には使用しないほうが無難です。

古文では、来るの尊敬語として「おはします」や「いでます」が用いられていました。特におはしますは敬意の度合いが高く、天皇や皇后に対して使うことも可能です。

謙譲語は「参る」など

来ることをへりくだって伝える場合は、来るの謙譲語を用いるのが適切です。来るの謙譲語には「参る」「伺う」の2つが挙げられます。

参るが使えるのは、「到着する場所=尊い場所」が成り立つ場合です。例えば、実家に帰ることを上司に伝える場面をイメージしましょう。この場合に実家を尊い場所として扱うのは不自然なため、「実家に参ります」と表現するのは正しくありません。

なお、参るは行くの丁寧語としても用いられます。相手の動作に敬意を込めて、「ご一緒に参りましょう」などの形で使うのが基本です。

訪問することをへりくだって伝える際は、伺うを使うといいでしょう。単に「伺います」と言っても問題ありませんが、「お」を付けて「お伺いします」とすると、さらに敬意を込められます。

丁寧語は「来ます」

来るを丁寧語で表す際は、来ますが使えます。「明日は○○さんが来ます」「○○さんは来ますか」といった形で使うのが一般的です。

ただし、来ますには尊敬の意味が込められていないため、上司や取引先に使うと無礼に思われる可能性があります。ビジネスシーンで来ますと伝える場合は、目上の人ではなく、同僚や部下に限定して使うのが無難です。

「来る」の敬語の正しい使い方&誤用

(c)Shutterstock.com

ここまでご紹介したとおり、来るの敬語にはさまざまな種類があります。状況や相手に応じて使い分ける必要があるため、正しい使い方を理解しておきましょう。

また、来るの敬語を誤った形で使ってしまうケースも少なくありません。敬意を込めたつもりが、かえって失礼になることもあるため、よくある誤用表現を知っておくことが大切です。ここでは、来るの敬語の使い方や誤用について解説します。

【例文付き】「来る」の敬語の正しい使い方

来るの敬語を使う場面には、「相手が来る」「相手に来てもらうよう依頼する」「自分が行く」の2パターンが考えられます。それぞれの場面で使える敬語表現を以下にまとめました。

【相手が来る場面で使える敬語表現】
・1時間後、社長がお見えになります。
・お越しになる際は、私がお迎えに参ります。
・○○様がいらっしゃいました。
・先日は弊社にお越しいただき、誠にありがとうございました。

【相手に来てほしいと依頼する場面で使える敬語表現】
・ぜひお越しくださいますよう、お待ちしております。

【自分が行く際に使える敬語表現】
・明日は部長の○○と一緒に参ります。
・○月○日にお伺いします。

これらの表現は、口頭はもちろんビジネスメールでも使えます。ただし、お見えになるは口語的なニュアンスを含むため、メールや文書では使用を控えるのが無難です。

「来る」の敬語のよくある誤用

来るのよくある誤用として、目上の人が来たことを「参られました」と表すケースが挙げられます。参るはへりくだった言い方のため、目上の人の動作を表現する言葉としては不適切です。この場合は、「お見えになりました」「いらっしゃいました」などを使いましょう。

また、お見えになるを「お見えになられる」にするのもよくある誤用です。お見えになられるは、尊敬表現のお見えになると「お〜になられる」が重複した二重敬語です。二重敬語はまわりくどい印象を与えるため、使わないように注意しましょう。

「来る」の対義語「行く」の敬語表現

(c)Shutterstock.com

ビジネスシーンなどでは、来るの対義語「行く」を敬語で表すこともよくあります。行くことを丁寧に伝える際も、来ると同様に尊敬語・謙譲語・丁寧語のいずれかを使います。

【尊敬語】
・おいでになる
・行かれる
・いらっしゃる

【謙譲語】
・参る
・伺う

【丁寧語】
・行きます

来るの敬語表現と重複するものもあるため、それぞれの使い方を整理しておきましょう。ここでは、行くの敬語表現を例文とともに解説します。

尊敬語は「おいでになる」など

動作を行うのが目上の人の場合は、行くの尊敬語を使うのが適切です。特にビジネスシーンでは、取引先や顧客に対して使うのがふさわしいとされています。行くの尊敬語の具体的な使い方を例文で確認しましょう。

・来週のパーティーにおいでになりますか。
・○○へはよく行かれるのですか。
・先日のイベントにいらっしゃったようですね。

謙譲語は「参る」、丁寧語は「行きます」など

自分や自社の人が行くことを伝える際は、謙譲語の参るや伺うが適しています。これらは、敬意を込める相手に応じて使い分ける必要があります。

例えば、聞き手に敬意を込める場合や、行き先に敬意を込める相手がいない場合には参るが適切です。反対に、敬意を込める相手が行き先にいる場合には、伺うを使うのが正しいとされています。

行くを丁寧語で表す際は、行きますが使えます。敬意が伝わりにくい表現のため、目上の人に対して使うのは避けましょう。行くの謙譲語・丁寧語を使った例文は以下を参考にしてください。

・明日の午後2時に参ります。
・当日は直接そちらへ伺います。
・明日のイベントに行きます。

「来る」の敬語表現を使いこなそう

(c)Shutterstock.com

来るの敬語表現には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つがあります。目上の人が来る場合は尊敬語を、動作を行うのが自分の場合は謙譲語や丁寧語を使うのが基本です。

状況や相手との関係によって適切な表現が異なるほか、誤った形で使ってしまうケースも少なくないため、正しい使い方を理解することが重要です。例文などを参考にしながら、来るの敬語表現を使いこなしましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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