「バラ」って一体どんな花?
皆さんは、「花」と聞くと、どんな花を思い浮かべるでしょうか。真っ赤で大きな花びらが美しい「バラ」を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。それくらい、「バラ」は花のなかでも有名な品種です。
また、恋人に送るプレゼントとして選ばれる花も「バラ」が代表的ですよね。まずは、そんな愛の象徴ともいえる「バラ」に関する基本的な情報から見ていきましょう。
「バラ」の基本データ
「バラ」は、非常に種類が多いです。世界には、4万種類以上の品種があるとされています。花びらが小さな品種や、棘のない品種、ツルが伸びる品種など、特徴も様々です。品種によって開花時期も異なりますが、その多くは、5月から10月ごろにかけて花を咲かせます。
沢山の品種があるため、開花時期の異なる品種を育てることで、長い期間にわたって「バラ」の花を楽しむことができますよ。
色別で見る「バラ」の花言葉
品種が多く、開花時期にもばらつきがある「バラ」ですが、色の種類が多いことも特徴の一つです。赤や白やピンク、黄色といった暖色の他に、黒や青、緑など寒色も豊富。贈る相手やシーンに合わせて、色を選ぶことができるのが「バラ」の大きなポイントといえます。
「バラ」全体の花言葉
やはり、「バラ」には「愛情」や「美しさ」を伝える花言葉が多いです。英語での花言葉もあわせて紹介します。
英語での花言葉は「love」、「I love you」、「beauty」、「passion」、「romance」です。花言葉は、間接的に気持ちを伝えるようなものも多いのですが、「バラ」は直接的に表現していますね。続いて、色別の花言葉もチェックしていきましょう!
赤の「バラ」
赤い「バラ」の花言葉は、ずばり「あなたを愛しています」、「情熱」、「美」など。告白やプロポーズなど、熱烈な愛を伝えるのにぴったりです。
ピンクの「バラ」
ピンクの「バラ」の花言葉は、「幸福」と「感謝」です。ピンクの優しい色合いと佇まいから「上品」という花言葉も生まれました。
白の「バラ」
真っ白な「バラ」は、「尊敬」と「純潔」を象徴しています。何色にも染まらない、凛とした白い「バラ」のイメージにぴったりと重なりますね。
黄色の「バラ」
黄色の「バラ」は、可憐でありながら美しさもしっかりと残っており、穏やかな気持ちにさせてくれます。そんな黄色の「バラ」の花言葉は、「友情」と「平和」です。
オレンジの「バラ」
弾けるような明るい色から感じるフレッシュさ。オレンジ色の「バラ」の花言葉は、「絆」です。
ベージュの「バラ」
ベージュの「バラ」は、赤やピンクなどの「バラ」に比べたら目立たない存在かもしれません。しかし、落ち着いた色味が大人っぽく、花言葉も「成熟した愛」というもので、大人の男女にぴったりの「バラ」です。
青の「バラ」
青い「バラ」は、なんだかとても神秘的です。花の中心に向かって青色が濃くなっているところも美しいですよね。そんな青い「バラ」の花言葉は、「神の祝福」と「夢の成就」です。
黒の「バラ」
ダークな色合いが妖艶な、黒い「バラ」の花言葉は、「あなたは私の物」だそう。花言葉の意味を知っていたら少し抵抗感があるかもしれませんが、黒い「バラ」を花束に入れることで、色味にぐっと深みが増して、大人な雰囲気の花束になりますよ。
緑の「バラ」
緑色の花って珍しいですよね。緑の「バラ」は優しい色合いで、程よいヘルシーさを演出してくれます。そんな緑の「バラ」には、「穏やか」というぴったりの花言葉が付けられているのです。
本数別で見る「バラ」の意味
色によって、花言葉の意味が変わってくるというのは良く知られた話ですが、実は、本数によっても意味が変化するということを知っていましたか? 折角プレゼントするなら、細かい部分までこだわっちゃいましょう! 今回紹介する本数以外にも意味があるので気になった方は、ぜひ調べてみてください。
1本から5本
1本は、「ひと目ぼれ」、「あなたしかいない」という、より情熱的な意味合いが込められています。2本は、「バラ」を自分と相手に見立てているところがポイント。「世界はあなたと私の二人だけ」という意味が込められており、ロマンが感じられますよね。
3本には「愛しています」や「告白」といった、誠実で実直な意味があります。4本の「バラ」の花束はあまり馴染みが無いかと思いますが、「ずっと気持ちは変わりません」、「一生愛し続けます」という深い愛情を象徴しているのです。
そして、5本の花束は、「あなたに出会えたことが、心から嬉しい」気持ちを示しています。
6本から10本
6本の花束には「お互いを愛し、分かち合う心」や「あなたに夢中です」という意味が。一方で、7本には、今までと少し異なったニュアンスが込められています。7本は、「秘められた思い」や「片思い」といった叶わない恋心という意味があるのです。
8本の花束には、相手への思いやりの「感謝」が込められており、9本の花束は、「いつまでも一緒に」という永続的な気持ちを示しています。
10本の花束には、「完璧なあなた」とキリの良い数にぴったりの意味を添えて。
30本や100本などキリの良い本数
10本目を超えてからは、区切りの良い数でつけられた意味が有名です。例えば、30本の「バラ」には、「縁を信じています」、100本には「100パーセントの愛」という意味が込められています。特別感があるため、記念日などの贈り物におすすめです。
ちょっと特殊な本数
逆に、キリの良い数ではないけれど、意味が込められている数もあります。
例えば、108本の花束には「プロポーズ」の意味があるのです。また、365日にちなんで、365本には、「毎日あなたのことが愛おしい」というロマンある言葉が送られています。
999本なんて数の花束もあるようで、「何度生まれ変わっても愛する」ことを象徴するようです。
「バラ」という名前の由来
最後に、そもそも「バラ(薔薇)」は、どういう経緯で「バラ」と呼ばれるようになったのか紹介します。「バラ」の多くの品種は、トゲを持っていますよね。トゲを持つ低木を「いばら」と言うのですが、それが由来なのではないかとされています。
また、「バラ」の漢字はとても難解なことで有名ですが、漢字の「薔薇」のもとは中国にあるようです。古来は、「そうび」、「しょうび」と音読みされていました。
最後に
花と愛の代名詞と言っても過言ではない「バラ」。今回は、「バラ」の由来や、花言葉、花束の本数による意味の違いなどに注目しました。ロマンがギュッと詰まった「バラ」は、プレゼントとしても栽培用としても、人々を喜ばせてくれます。
ぜひ、日常に「バラ」で彩りを加えてみませんか?
TOP画像/(c)Shutterstock.com