採卵終了、残るは医師からの説明だけど…【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、採卵施術で私が感じたことの話をお届けしました。今回は、採卵後の衝撃的な思い出の話。
採卵後の衝撃的な思い出。ショーツがまさかの…
ついに迎えた体外受精の採卵当日。施術を無事終えた直後の私は、全身麻酔の影響でまだ意識がぼんやりとしていました。採卵から1時間ほど経った10時15分、自分で上体を起こせるようにまでは回復しましたが、あまり元気とは言えず…。
10時半には看護師さんに付き添われてトイレにもいけました。まだふらつきがあるので、看護師さんに体を支えてもらいながらの移動です。
看護師「今ね、クロサワさんは紙のおむつを履いていて、もしかしたら少量の出血があるかもしれないけれど驚かないでね。もし出血量が多いようだったら教えてもらえますか?」
私「わかりました」
これも麻酔の影響なのか、下半身の感覚があまりなくて言われるまで紙おむつを履いていることすら気が付かなかったほど。
採卵室の一番近くにある女子トイレは、点滴でもスムーズに入れるように個室自体も大きな作りになっていたのですが、手術着の裾をまくって私は腰を抜かしそうになりました。
私「なんだコレ!!」
思わず声を上げてしまったほど…。手術着の下に履いていた私の紙おむつは、ぼわぼわっと膨らんでいて、カボチャパンツのような形をしていたのです。
紙おむつというから、てっきり赤ちゃんが履くようなタイプを想像していたのですが、大人用はすごくボリューミーでお尻が大きく見えるような作りになっていて「これを履いて今日帰るの?! レギンス履いてきちゃったけどどうしよう、ムリじゃん」と、いろいろ焦りました。
幸い、私は採卵後の出血がゼロだったので、帰るころにはいつものショーツを履いて帰れたんですけれど、もし出血がひどかったりした場合は紙おむつや夜用のナプキンをつけて帰るような事態も考えられるので、採卵の日はもっとラクな服装でくるほうが良かったなと思いました。
それにしてもおなかがズーンと痛い。しかもどんどん痛くなっている気がする。
採卵後、痛み止めの点滴を追加してもらった
看護師のKさんにおなかが生理痛のひどい時みたいな痛さがあると話すと、卵巣に何回も針を刺しているので仕方がないとのこと。
看護師「ただ、このまま家に帰っちゃうと、処方される飲み薬で抑えるしかなくなるから、もし辛いようだったら先生に点滴で入れる痛み止め出してもらおうか?」
私「お願いしたいです!」
というわけで採卵から2時間が経った11時に私は痛み止めを追加してもらいました。
しばらくは、どんどん痛みが強まる感じがして、夫に「ぜんぜん効かない。おなかがどんどん痛い」と言っていたのですが、10分もするとさっきまでの重たい痛みが嘘のようにスッと消えました。こんなことならもっと早くに出してもらえばよかった!
ただ痛み止めの点滴がなければ、もうこの時点で診察室へいって説明を受けられたっぽいです。事前の説明でも、回復次第では午前中で帰れると聞いていたのですが、私の場合はけっこうしんどくて。念のため夫もまる1日休みをとってくれていて正解でした。
やっぱり採卵のしんどさは大変だけれど、当日は2時間程度で採卵ができるって、あっさりしたものだなぁと思いました。
病室でまた夫と二人で大笑い
痛みがスッキリとれたので、いよいよ着替えて診察室で医師からの説明をうけることに…。でも、私が今履いているのはカボチャパンツ風紙おむつ! どうしよう…。
私「あのさ、私、今、紙おむつを履いてるんだけど…」
夫「そうなんだ。採卵したし、多少血が出るのかねぇ」
私「うん…。というか、それがカボチャパンツみたいな形でさ、かなりハズいんだよね」
夫「どういうこと? カボチャパンツって何?」
私「『サザエさん』に出てくるワカメちゃんみたいな感じの…。着替えるから部屋の外へ出ててよ」
夫「え? やだよ。キミがカボチャパンツでも全然気にしないから早く着替えちゃいなさい」
気にしないって言ったのに、結局着替えはじめたら「うおぉ~だっせぇ~」とおなかを抱えながら爆笑されました。「だから見せたくなかったのにぃ~」と言いながら私も大笑い。
まぁ、でもこうして笑い合っていることが私たちらしさなのかもと思いながら、「たのしいおうちだから、赤ちゃんきてくれ~!」と願って、ついに採卵結果が言い渡される診察室へと向かったのであります。
そのお話はまた次回。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。