気まず… これは注意しづらい…
1. 陰口のはずが本人にメール…
「教育担当をしていた新入社員のBさんは、仕事の覚えが早くテキパキとこなしてくれとても優秀でした。ただ、確認不足のうっかりミスが多く、その日も注意をしたところで。
注意後、席に戻るや否や『あっ!』と大きな声を発したBさん。バツが悪そうに私の所に戻り『Wさんすみません、同僚に送るつもりのメールを間違えてWさんに送ってしまいました。しかも……、Wさんの悪口を送ってしまいました……』と謝りに来たのです。
メールを読んでみたのですが、それほどひどくは書かれていませんでしたよ(笑)。しかも教育担当はみんな新入社員の陰口には慣れているのです。どうしても厳しい職場なので毎年春になるとヒソヒソ話があちこちから聞こえてきますから(苦笑)。
日頃からメールを私用で使わないこと、宛先はしっかり確認をしてから送信ボタンを押すよう、また注意をするハメになりましたけど(笑)」Wさん(30代・女性/銀行勤務)
2. 午前10時のアイスタイム!
「うちのオフィスには部署にかかわらずワンフロア共用の冷蔵庫があり、各々にドリンクやお弁当などを入れて保存しています。新入社員のN君が入社して職場に慣れてきた夏の暑い日。
出社後まもない10時に冷凍庫からモナカアイスを取り出し、おもむろに自分の席でがさがさと開けて食べ始めたのです。フロア全員のまさかという視線がN君に集まりましたが、モナカのパリパリ音を響かせながら気にする様子もなく食べ終わりました。
実はうちは職業柄原則フロアでの食事不可、昼食やおやつは食堂や休憩室で、飲み物はふた付きのもののみフロア持ち込みOKというルールがあります。
冷蔵庫の横にはデカデカと食事禁止の張り紙がされているのでかなり驚いてしまいましたが、どうやらN君は知らなかったそう…。慌ててしっかりとルールを伝えましたが、あの静寂の中モナカの音を響かせられるのはすごいなと思いました」Tさん(20代・女性/IT企業勤務)
3. 最近はおうちで緑茶飲まないのかな…
「高級和食レストランが私たちの職場です。研修を終えて新入社員のAさんが初めてお客様対応をした時の話。お客様にお茶を出す時、急須に茶葉とお湯を入れてなんとお客様の前でグルングルン。慌てて止めに入りました。
最近は緑茶もペットボトルで買えてしまうので、知識が無くても仕方ないのかもしれませんが…。研修ではお茶を入れる作法は教えていないのか? と、もう一度指導しなおしました」Hさん(40代・女性/飲食企業勤務)
元気なのはいいけど… ちょっと違う!
4. ここは職場だよね?
「お客様が商談を終えて帰る時、新入社員のWさんも同席していたので一緒にお見送り。エレベーターに乗り込んだお客様のドアが閉まるタイミングで『ありがとぅございましたぁ~〜』と陽気なテンションで手をふりふりした時には驚きました。その後すぐにビジネスの場での挨拶を一緒に練習しました」Dさん(30代・男性/商社勤務)
5. TPOって大切…
「薬剤師としてうちの薬局にやって来た新入社員。とても穏やかで元気で優しく、顔馴染みのおじいちゃんおばあちゃんともすぐに親しくなっていました。
しかしある日スーツで出勤した彼のネクタイとソックスにはドクロマークのデザインが。薬局長に指導を受けていました。勤務態度は全く問題ないのですが、患者さんの健康を願う薬局にドクロは不適切ですもんね…」Kさん(40代・女性/薬局勤務)
6. 元気にいってらっしゃいませ!
「グローバル採用の新入社員のCさん。海外出身ですが日本の大学を卒業し、日本企業で初めて働くのでビジネスで日本語・日本文化の経験はこれからというところです。
いつも元気な彼女ですが、お客様をエレベーターで見送る時に『いってらっしゃいませ!』と大きな声で挨拶。お客様は『元気でいいね!』と笑ってくれましたが、その後『こういう時はありがとうございましたで大丈夫だよ』と伝えました」Kさん(40代・女性/商社勤務)
呆れてしまった… 思わずため息
7. OJTで大ゲンカ!
「新入社員がOJTで各部署を回っていた時のことですが、グループ内の2人が研修中に大ゲンカを始めました。仕方なく止めに入りましたが、社会人なのに何をやっているんだろう? と呆れてしまった」Hさん(20代・女性/メーカー勤務)
8. 夢を追いかけるなら最初から…
「4月になると研修係の私の部署には新入社員がたくさん。中でも印象的だったのは『本日からよろしくお願いします!』と元気な挨拶と共に現れたN君でした。
不器用な彼でしたが、明るい好青年で周りの人は手取り足取りフォロー。なんとか厳しい研修を乗り切り、いざ実践となった矢先…、『本日で退職することになりました! お世話になりました!』とN君。
退職理由は『夢を追いかけるため』なのだそう。研修だけ終え、実践することなく去っていきました…。正直、こんなに早く退職するなら夢は最初から追いかけてほしいとため息が出ちゃいました…」Oさん(20代・男性/アパレル勤務)
当たり前のことだけど… ちゃんと仕事しよ!
9. 始業1分前に着席するのはいいけれど…
「始業時間の1分前にしか着席しない新入社員のNさん。ギリギリにやって来るものだから、始業から5分が過ぎてじゃんじゃん電話が鳴っても、自分の仕事の準備に夢中で電話を取ってくれません! ギリギリに来るのは構わないけれど、頼むから電話は取ってください!」Tさん(30代・女性/運輸会社勤務)
10. こんなのは私の仕事ではありません!
「お茶出しや資料のコピーを新入社員の子に頼んだら、不服そうに『私こんな仕事がしたくてこの会社に来た訳じゃありません。こんなのはアルバイトの仕事です』と言われました…。そう言われても… 契約書の業務内容にも記載がある仕事なので、ちゃんとやっていただきたいです…」Sさん(40代・男性/商社勤務)
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新入社員がやってくるのは楽しみでもありますが、予想外のハプニングで驚くことも。自分の当たり前や価値観が、世代の違う新入社員たちに理解されているという思い込みはいったんリセットして、相手に理解してもらえるように丁寧に伝えていく努力をしていきたいと思います。
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ライター ayaka
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