【目次】
・「好意の返報性」とはどういう意味?
・「好意の返報性」のおよぶ範囲は?
・悪意にも「返報性の法則」が活きる?
・「好意の返報性」を使ったアプローチ方法
・「好意の返報性」を使ったテクニックには注意がいる?
・最後に
「この恋、なんとか成就させたい!」というときにおすすめのテクニックが「好意の返報性」。人の心理をうまく使って、相手の心をこちらに向ける方法です。気になるカレがいる方はぜひお試しあれ。
「好意の返報性」とはどういう意味?
「好意の返報性」とは「こういのへんぽうせい」と読みます。心理学の世界でよく知られている用語として「返報性の法則」「返報性の原理」というものがあります。意味は「自分の行いはやがて自分の元へ返ってくる」ということ。「情けは人のためならず」などと同じような意味です。
「好意の返報性」は、この「返報性の法則」を好意に当てはめて考えるテクニック。簡単に言うと「自分から好きだと伝えると、相手もあなたに好意を伝えたくなる」ということです。
「好意の返報性」のおよぶ範囲は?
この「好意の返報性」は、恋愛だけに役立つわけではありません。とにかく「自分の行いは、やがて自分に戻ってくる」のですから、職場の同僚や夫婦、友人関係などにも用いることができます。たとえば、職場の同僚に何か協力してもらいたい場合。まずは、自分が相手の仕事に協力しましょう。そうすれば、相手もあなたに協力したくなるのです。
夫婦でも同様ですよ。「もっとダンナさんの話が聞きたいな」と思うなら、あなた自身が自分から話しかけるようにしてみてください。相談して欲しければ、相談を持ちかける。会社の話をして欲しければ、自分が会社の話をしてみるようにしましょう。すると、相手も話したくなるというのが「返報性の法則」なのです。
悪意にも「返報性の法則」が活きる?
「好意の返報性」「返報性の法則」については理解できたでしょうか? ここで、「悪意も返ってくるの?」と疑問に思った人もいるでしょう。これは正解です。「返報性の法則」では、好意だけでなく、悪意も返報性があると考えます。ですから、あなたが嫌がらせをすれば、相手もあなたに嫌がらせをしたくなります。
「好意の返報性」を使ったアプローチ方法
さて、本題です。「好意の返報性」を恋愛に用いるにはどうすればいいのでしょうか。具体的なシーンで考えてみましょう。
1:「○○くんのそういうところ、ホントに素敵だと思うな」と褒める
人は誰でも褒められるとうれしくなります。気になるカレをストレートに褒めましょう。ことあるごとに褒めて好意が伝われば、相手もあなたに好意を持つようになります。
気をつけたいのは、褒める対象をはっきりさせること。男性は鈍感な人が多いので、遠回しな言い方やあいまいな表現では伝わりません。相手の名前を呼ぶ、その場ですぐ褒めるなど、誰がどう見ても自分が褒められているとわかるように伝えてください。
また、褒め言葉はいろいろなアレンジを加えましょう。「すごい」しか言わない場合、相手の感覚が麻痺してしまうばかりか、あなたの印象が「いつでも、すごいすごいって言っているヘンな人」となってしまうかもしれません。
2:目を合わせて微笑む
心理学の世界でよく言われる「ミラーリング」というものがあります。ミラー、つまり鏡のように、相手も同じことをするということです。
気になるカレがいる人は、まず相手と目を合わせる機会を増やしましょう。何かと頻繁に目が合うだけで、相手もあなたを意識するようになります。そして目が合ったらすかさずニッコリ。あなたの笑顔につられて、相手も思わずニッコリと笑顔を返してくれるようになりますよ。
目があったときに、難しい顔をしたり、不安げな顔をしたりしてはいけませんよ。理由なんかいりません。目が会うたびに心からの笑顔をカレに見せるようにしましょう。
3:さりげなく、体に触れる
こちらはちょっと上級編。話をしながら、ちょっと相手に触れるようにするのです。ボディタッチをすることで、好意を直接的に伝えることができます。
「好意の返報性」を使ったテクニックには注意がいる?
「好意の返報性」の具体的な使い方を紹介しました。「してほしいことをすればいいのね」と、すぐにでも実践しようと思ってくださったかもしれません。そこで、「好意の返報性」を使う際の注意点もお伝えしておきますね。これでうまくいくと思いますよ。
1:告白するのはNG
相手に自分を好きになってほしいからといって、「私、あなたのことが好きなの」と直接的にいってしまうのは、「好意の返報性」の活用ではありません。ただの告白です。ここまでダイレクトに伝えてしまうと、相手はドギマギして、思わず断ってしまうことのほうが多いでしょう。「好意の返報性」の活用とは、相手に自分への好意を持たせることだということなのです。
2:あなたの存在を知っておいてもらう
「好意の返報性」は、当然のことながら知らない相手には通用しません。知っている相手だけど、特別な好意は持っていない。そんな相手に使えるテクニックです。ですから、あなたが「好意の返報性」を使いたいなと思ったら、まずはカレにあなたの存在を知らしめる必要があります。普通にあいさつや会話ができる間柄になってからがチャンスです。
3:最低限の身だしなみやマナーを
「好意の返報性」を活用する前に忘れてはいけないのが、自分自身のチェック。好意を示したときに、「えっ…」と相手に戸惑いをあたえるような格好はしていないでしょうか?
何もよそ行きの格好をしておく必要はありません。たとえばオフィスなら、清潔感があり、どこかに女性らしいアクセントがあれば十分です。「あの人が僕に好意を持ってくれているなんてうれしい」と思われるように、身だしなみは整えておきたいですね。
4:嫌われている場合は逆効果になることも
人は誰でもそうですが、嫌いな人から何かをされると、余計に嫌な気持ちになります。「好意の返報性」も同じです。嫌いだと思っている相手、よく思っていない相手から好意を示されても、余計避けたくなるのが人情というもの。
たとえば、関係が冷め切った元カレに、この「好意の返報性」をもって再度アプローチしたいと考えていても、冷めた原因があなたにある、あるいはカレがすでにあなたに嫌悪感を持っている場合には逆効果になることがあります。こういった場合には、素直に謝って「やり直したい」と伝えたほうが印象がいいのではないでしょうか。
最後に
「好意の返報性」、使えそうでしょうか? 好きな人へのアプローチはもちろんですが、すべての人間関係に使える方法です。人間関係を円滑にしたいときには「好意の返報性」をうまく使ってみてくださいね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com