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BEAUTY

2022.02.06

手が乾燥でガサガサ… 肌荒れの原因と改善法は? お湯の温度にも注意したい!〈菌ケア専門家が解説〉

手荒れを予防・改善するために、気をつけたいことを、菌ケア専門家のKINS・下川穣さんに教えていただきました。

なかなか治らない手荒れ… 菌ケアの観点から注目してみると?

菌ケア専門家であり、総合的な菌ケアサービスを展開するKINSの代表取締役 下川穣さんの著書「腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる」が発売中。乾燥する季節になり、人によっては一年中悩まされている方もいる手荒れについて、菌ケア目線でお話していきたいと思います。

前回記事▶︎菌ケアでマスクによる肌トラブル改善

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ハンドケアは、手荒れの原因を知ることからはじめましょう

目立つ部分なだけに気になる、手荒れ。手荒れのタイプも様々で、乾燥だけならまだしも炎症や痛みを伴うケースもあります。敏感な方は、ハンドクリームなどですら刺激に感じることもあるといいます。

(c)Shutterstock.com

◆あなたの手荒れはどのタイプ?

先ほどの通り、ひとことに手荒れといっても、人によって荒れ方は様々。単純に皮膚が乾燥している・キメが荒いといったタイプはまだ軽いほうで、その程度の手荒れは保湿すれば改善が感じられるはず。

しかし荒れがもっとひどいと、ハンドクリームを塗ったくらいでは解決しないことも。ひどい手荒れは「手湿疹」と呼ばれることもあり、ただの乾燥ではなく、肌のバリア機能が乱れてしまっている状態なのです。

手湿疹は大きく以下に分けられます。

・乾燥タイプ
・ジュクジュクタイプ

乾燥タイプは手の皮膚全体が極度に乾いていて、ガサガサ・ゴワゴワの状態。皮膚が固くなって皮が剥けたり、ひびわれ、あかぎれなどが見られたりすることも。

そして同じく乾燥もありますが、さらに発疹や水疱などができてしまうのがジュクジュクタイプ。ポツポツとできた発疹などが、炎症を起こしていてヒリヒリ痛んだり、潰れてジュクジュクしてしまったりすることもあり、洗浄な肌のバリア機能が働いていないので、角質層がダメージを受けやすく炎症や発疹を引き起こしています。

この状態で皮膚科に行くと、ステロイド軟膏を処方されることもしばしば。ステロイドは強い炎症やかゆみを抑えるのに効果的な薬です。しかし、使用を止めると、症状が戻ってしまうこともあり、薬だけに頼らないケアも同時に取り入れることが大事です。

◆手が荒れてしまう原因

(c)Shutterstock.com

もともと手肌には皮脂腺が少なく、肌のバリアとなる皮脂が少ないことも手荒れに関係しています。皮脂が常にたくさんあるような部位ではないので、角質層がダメージを受けやすいのです。

それでいて手は色々な作業で使う部分なので、皮膚に刺激がかかりがち。手を使うことによる摩擦や、手洗いによって水分・油分を奪われやすいというのもあります。ハンドソープ・食器用洗剤・洗濯洗剤などは、肌表面の油分・水分のバリアを奪いやすく乾燥の大きな原因となります。

さらに最近はアルコール消毒をする機会も多いですよね。アルコールの肌の潤いを奪う力も強力です。

◆洗剤が皮膚の菌に与える影響

実は菌ケアの観点からも洗剤類は、手荒れの大きな原因と考えられるのです。

これは洗剤類に含まれる合成界面活性剤が、肌の常在菌を殺してしまうため、殺菌力の強いハンドソープは、良くない菌とともに、肌に住む良い常在菌も奪ってしまうのです。合成界面活性剤といっても色々な種類がありますが、食器用洗剤や洗濯用洗剤に含まれる界面活性剤は特に皮膚刺激が強めなため、注意が必要です。

もともと私たちの肌には、数百億個以上の常在菌が住んでいます。この菌の集まり・菌叢(きんそう)は「スキンフローラ」とも呼ばれ、正常であれば肌を守るために適切なバランスを保っている状態。

良い働きをする悪い菌をブロックしたり、肌に潤いを与える成分を分泌したりもしてくれるのです。しかし、界面活性剤が肌に触れることで、こういった良い菌までもがへってしまいます。その結果、常在菌のバランスが崩れ、肌のバリア機能や保湿力などが落ちて荒れやすくなってしまうのですね。

手荒れを防ぐために今日からできること

(c)Shutterstock.com

1日に何度も手を洗ったり、水仕事が続いたりするような方にとって手荒れは大きな問題。単に保湿するだけでなく、菌ケアの観点から考えることも大切です。

手肌の常在菌のバランスを乱さない為にも、なるべく強い界面活性剤が使われた製品を避けることをおすすめします。また水仕事の摩擦の多い手作業では、ゴム手袋を欠かさないようにするなどして手を守る工夫を。手が界面活性剤に触れる機会を減らすだけでも、皮膚とその常在菌への影響は大きく変わります。

そして手を洗う際には、お湯の温度にも気をつけてみてください。熱いお湯は皮脂を奪いやすく、汚れだけでなく必要な皮脂まで落としてしまうのです。一般的に肌を洗うのに理想的な温度は、34~35℃。また、ハンドクリームを選ぶときにも、低刺激で保護効果の高いものを意識してみてください。

* * *

手荒れの原因は様々ですが、菌ケアの観点で意識したいのは常在菌のバランスを守ること。手肌を守る菌たちを活かせるような「ハンドケア」も意識してみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

教えてくれたのは… 菌ケア専門家 下川穣

1985年4月1日生まれ 福岡県北九州市小倉出身。
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。

Instagram:@yutaka411985@yourkins_official


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