マスクでニキビ・肌荒れするのはなぜ? 最新の研究でわかった事実と「肌に優しいマスク」の選び方【菌ケア専門家監修】 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ビューティ
  3. スキンケア
  4. 肌荒れ対策
  5. マスクでニキビ・肌荒れするのはなぜ? 最新の研究でわかった事実と「肌に優しいマスク」の選び方【菌ケア専門家監修】

BEAUTY

2022.02.04

マスクでニキビ・肌荒れするのはなぜ? 最新の研究でわかった事実と「肌に優しいマスク」の選び方【菌ケア専門家監修】

マスクによる肌トラブルの原因って? 肌荒れと菌の関係について、菌ケア専門家のKINS・下川穣さんに教えていただきました。あわせて肌に優しいマスク選びもお届けします。

マスクによる肌トラブルの原因は摩擦だけではない? 肌の菌に注目

菌ケア専門家であり、総合的な菌ケアサービスを展開するKINSの代表取締役・下川穣さんの著書「腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる」が発売中。さらに、日本研究皮膚科学会学術大会・総会で肌トラブルと菌に関する研究結果を発表しました。そんな下川さんから、今回はマスクによる肌荒れと菌の関係について教えていただきました。

前回記事▶︎デリケートゾーンと菌の関係

▲『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる(幻冬舎)』¥1,540(税込)

マスクによるトラブルが起こる理由

(c)Shutterstock.com

感染症対策としてマスクをつける生活が当たり前となっていますが、マスク荒れやマスクニキビに悩む方も多いと思います。海外の論文では「マスクネ」とも呼ばれ、問題視されています。

マスクによる肌トラブルの原因と聞いて、「蒸れ」「摩擦」「乾燥」などが挙げられます。これらが関わっているのも事実ですが、さらに助長する別の原因もあったのです。

◆根本の原因は「菌」のアンバランスにあった

2021年に出た最新の論文では、マスク荒れ・マスクニキビの根本のポイントは、肌の常在菌のアンバランスにあるのではないかとされています。

その原因としては、不織布マスクを長時間付けることにより以下2つの要素が現れるからだそう。

1. 皮膚の温度上昇
2. 発汗作用の上昇

これは、マスクをつけることによって、温度の上昇や発汗を招き、カビの仲間であるカンジダやマラセチア真菌、さらに頭皮のニオイなどにも関係するコリネバクテリウムが増えてしまう。このようなメカニズムが、結果的に菌のアンバランスにつながっていくということです。

湿度や温度の高い環境では雑菌が繁殖しやすいことに加えて、「蒸れ」によって肌のpHバランスが変化することにも関係しています。

肌のpHバランスは、アルカリ性の環境でアクネ菌やマラセチア真菌も増えやすいという傾向があり、マスクのような蒸れやすい湿度の高い環境では、肌がアルカリ性に傾きがちということも分かっています。

(c)Shutterstock.com

◆マスクの凝ったデザインにも黄色信号?

顔の1/3を覆うマスク。最近ではファッションとしてもマスクのデザインを可愛くしたい、と考えている方が増えていますね。

実は、マスクネの論文では、色味に使われる合成染料がアレルギー性皮膚炎の発症に影響を与えるかもしれないということが新たな切り口として示唆されました。暗い色は熱を保持し、皮膚の温度を上昇させる、といった懸念点も指摘されています。

◆日頃のスキンケアにも原因がある?

一般的に肌に良いとされるものでも、マスクとの相性を見るとむしろ悪影響を与えている可能性があります。

それが、W洗顔による洗いすぎ。ニキビ対策でつい陥りがちなのが「洗いすぎること」。過度な洗顔や化粧品の使用は、「美肌菌」と言われる表皮ブドウ球菌を減らしてしまっていたり、皮脂を奪いすぎて逆に乾燥させたりする恐れがあるのです。

洗顔に関しては、朝は「ぬるま水」で、肌に「優しい洗顔料」を「夜のみ」使用する、ことを意識してみてください。

(c)Shutterstock.com

◆日焼け止めにマスクネの原因がある?

日焼け止めには紫外線から美肌を守るという、重要な役割がありますが、ここで注目するのは油性成分が多い、簡単に言うと「ウォータープルーフの日焼け止め」。マスクの中でウォータープルーフ系の日焼け止めを使用することは、ニキビやアトピー悪化の発症率を高めるという見解も。これはマスク内の湿気の影響が関連しているようです。

肌に優しいマスクの選び方

(c)Shutterstock.com

マスク荒れ・ニキビの原因を踏まえたうえで、肌に優しいマスク選びで大切な要素は以下2つです。

・抗菌性(ナノ銀・酸化亜鉛・酸化銅)
・UVカット

むやみに殺菌するのは良くないけど、マスクにおいて抗菌は重要。そのため、マスクの中にナノ銀や酸化亜鉛・酸化銅のような抗菌系の成分が織り込まれているのは理想的だと言えます。

そして「UVカット」に関しては、マスクの中でのウォータープルーフ系日焼け止めが肌荒れリスクにつながることも考えれるので、生地にUVカット機能のついたマスクがおすすめです。

マスク選びも、お肌の「菌」にやさしいものを選んで、理想の肌に近づけましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

教えてくれたのは… 菌ケア専門家 下川穣

1985年4月1日生まれ 福岡県北九州市小倉出身。
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。

Instagram:@yutaka411985@yourkins_official

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。