母になるためにできることをやるしかない!【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、D(デイ)11の自宅で自己注射を2本打った話をお届けしました。今回は、初めて自宅でガニレスト注射を打った後の話。
夫が不妊治療の記録をまとめていたワケとは?
ガニレストを打った後は、おなかがズーンと重たい感じがしました。気を紛らわすためベッドでゴロゴロ。ガニレスト注射は打つ時も痛いけれど、その後も打った場所がズーンと重たい痛みが続いてつらい。
喉が渇いて、ふとリビングへ行くと夫が一生懸命パソコンに何か打ち込んでいました。
私「あら? まだ仕事なの?」
夫「いいや、今までの治療の記録をまとめていたところ」
私「え? 何のために?」
夫「将来、子どもが生まれたら『お前を誕生させるのに、母さんがこんなに苦労したんだぞ!』って教えてやるんだ」
私「母さんかぁ…!」
子どもが先行して結婚するカップルもいるくらいなのに、なんで私ばっかりこんなにキツイ思いをしなきゃいけないんだろうって思うことも。
結果が実を結ばなかった場合、どうするのか? 自分自身の心のダメージを和らげるような自己防衛本能にも似た悪い想像をする日も多々。
だけど、夫はいつでも常に最善の未来を思い描いている。目の前の状況がしんどすぎて、ふと自分を見失いそうになるときもあるけれど、“お母さん”になるためにやるしかないんだ! と思うと、力が湧いてくる気がしました。
分かってはいるけれど、スマホを見ては一喜一憂…
まぁそうはいっても、この日もトータルで見れば私はベッドでゴロゴロしているばかり。寝っ転がりながら、Twitterをみて同じ周期に採卵をしている人たちの投稿に一緒になって一喜一憂していました。
もとのAMHや体質はもちろん、卵巣刺激の方法や使っている薬も違うから、誰かと比較するような話じゃないのですが、「30個も採卵できた!」と報告している若い人を羨ましく思ったり、同じくらいのAMHの数値でも「採卵の結果がゼロだった」という体験談を読んで私まで落ち込んだり…。そんなことの繰り返し。
「エコーで卵胞が見えていても、採卵の当日に針に吸い付いてくれるかどうかはやってみないとわからない」と先生に言われた言葉を思い出しては不安にかられていました。
私「もし採卵うまくいかなかったらどうしよう。これ、もう一回とか言われたらキツいな」
夫「人事を尽くして、天命を待つ。ウジウジ悩んでいないで、しっかり体を休めて」
私「そうだね。じゃあ寝よっかな。あくびが止まらないや」
“人事を尽くして、天命を待つ”とは、夫が好きな中国のことわざ。人間にできる事柄、人としてなすべきことを全力でやりきったら、あとは静かに神様がきめる結果を待つという意味です。
できることをがんばる。今の私にとって、体をしっかり休めて、採卵の日に向けて万全の体調にもっていけるように気を付けることが最優先事項です。
ただねぇ… スマホばっかり見ている場合じゃないな… とわかっていても、眠い目をこすりながらひたすら検索魔になってしまうんですよねぇ…。
次回は採卵前、最後の通院となるD(デイ)12の様子についてです。また新しい薬を処方されて話もしたいと思います。
これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。