ヤル気は最初から「上げない」ことが大事
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ヤル気がないならやめちまえ! とか、ヤル気あるのか!? とか、昭和の熱血ど根性フレーズのひとつですよね。実際筆者も親にも言われたことがあります(汗)。
ヤル気がないとダメなの? モチベーション上げないとダメなの?
これもよくいただく質問なのですが、答えは「ノー」です。ヤル気がないのはいけないことではありません。
ヤル気があるときもあれば、ヤル気がない時もあるのが自然な状態。常に前向きでモチベーションが高い方がいい、というのも間違った心のあり方です。
「え、ヤル気がなくていいの?」と思われますよね。いいんです。
そもそも、ヤル気やモチベーションは「上げる」から落ちてしまう…。それなら、最初から上げなければいい。言い換えるならヤル気のないままでやる、ということです。
ヤル気はなくてOK。大切なのはヤル気がない自分を認めること
「ヤル気のないままやる」というと頭の中に沢山疑問が浮かんでしまいそうですが、シンプルに言えば「ヤル気がない自分」を認めてあげるということです。ヤル気はないけどやる。でいいのです。
やりたくない事をやっている時は、「だるい」自分のまま、やっていることを認めて淡々と粛々とやる。ここで「ヤル気がないなんて自分は怠けている」「モチベーションを上げなきゃ」と思うと、より問題がこじれてしまいます。メンタルに大事なことは「今の自分」を把握し、認めてあげることです。やりたくない・ヤル気がないけど「やらなきゃ」と思っているのが今のあなたの現在地。そのままでいいのです。
事実、力が抜けてリラックスしている時の方がパフォーマンスは上がりますから、堂々と「ヤル気なんて無いんです」で、無駄な力を抜いて取り組むことが良い結果にもつながります。つまり、「自然体でいい」んですね。
やりたいことなら、誰もが自然と集中してやり切れるもの。やりたくないことで集中できないやる気がでないのは当たり前なのです。
やりたいことは集中して頑張る。やりたいくないことを「ヤル気がないまま」淡々とやる。極端なようですが、自分の「心の現在地」に向き合ってみると、丁度いいところに着地できるようになります。
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お話を伺ったのは… 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士(やまね・ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。
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