疲れるけど、スマホは手放せない!
こんにちは。メディカルトレーナーの夏嶋隆です。
私は「動作解析」の専門家として、アスリートたちのトレーニングをサポートしてきました。
動作解析とは、人間の動作を観察・記録して、運動学や解剖学、物理学に沿った「人体構造に合った正しい動作」を検証し、それをスポーツの現場に還元していく研究です。
これまで、プロサッカー、プロ野球、バスケットボール、格闘技、陸上競技など、スポーツ界で活躍するたくさんのアスリートたちが私のもとを訪れてきました。そしてその動作を解析して施術をし、疲れや痛みの軽減をサポートしてきました。サッカー・セリエAの外国人選手から、元日本代表の中山雅史さんや久保竜彦さん、プロ野球広島カープで監督としても活躍した名外野手など、多くの方々が私の施術を信頼し、私を訪ねてくれました。
アスリートには疲労やケガがつきものです。その原因の多くは「間違った姿勢・動作」をしているために引き起こされています。アスリートたちと同様に、人体構造的に間違った姿勢や動作が習慣化してしまうと、肉体的疲労度が増し、パフォーマンスが著しく低下する危険性が高まります。姿勢や動作を正すことこそ、体がベストな健康状態を保つのには欠かせないことなのです。今回は拙著『疲れないカラダ大図鑑』(アスコム刊)のなかから、スマホを長時間持っていても疲れにくくなる方法を紹介します。
スマホを持ち続けても疲れない方法
外出しているときも、気がつけばスマホをいじっている、という人が増えているようです。スマホはほんの150グラム程度ですが、悪い姿勢でスマホを操作していると、じわじわ体を疲れさせるので注意が必要です。
【スマホを使う際の疲れない姿勢】
1.「疲れない立ち方」をキープする
スマホを使うときも、「疲れない立ち方」をするのが基本です。
2. 手首を伸ばし、肘を胴体につけて操作する
操作する際は、できるだけ手首を曲げないようにしましょう。
3. 斜め前方向で操作する
斜め前方向で操作すると、巻き肩にならず、姿勢をキープしやすくなります。
4. 肩のラインと腰のラインを崩さない
「疲れない立ち方」をすれば、自然と体のバランスをキープできます。
とくに注意が必要なのは、長時間、両手の手首を曲げてスマホを操作することです。手首を曲げないことを心がけるだけで、ずいぶん疲れにくくなります。
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正しい姿勢を意識するだけでも、疲労軽減に繋がるんですね。これなら電車の中でもできそうです。
もっと詳しく知りたいかたは、ぜひ夏嶋さんの『疲れないカラダ大図鑑』をチェックしてみてください。仕事中や、家事・育児をしている時でも即使える「疲れない凄ワザBEST100」が紹介されています。働く女性のお守りのような一冊になること、間違いなしです!
疲れないカラダ大図鑑(アスコム)
著/夏嶋 隆
価格:1,540円(税込)
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