【目次】
・「器の大きい人」の意味とは?
・「器の大きい人」エピソード
・「器の大きい人」に見られる特徴とは?
・「器の大きい人」になるにはどうすればよい?
・最後に
「器の大きい人」の意味とは?
「器の大きい人って素敵だな」と感じたことはありませんか? いつも大人の余裕が感じられ、周囲からの信頼も厚い人に憧れる人もきっと多いでしょう。
なぜ、人間的に度量のある人のことを「器が大きい」と表現するのでしょうか。「器」という漢字には「物を入れるもの、容器」という意味以外に、「人の能力の大きさ、器量」という意味があります。
例えば、大抵の人が怒ってしまうようなことを、笑って許している人を見ると、「この人は器が大きいな」と感心するものです。このように心が広く、なんでも受け入れてくれるような、人間的に深みのある人物のことを「器が大きい人」と表現します。
ちなみに、細かいことを気にしたり、他人に対する許容範囲が狭い人のことを、「器が小さい人」ということもあります。
「器の大きい人」エピソード
皆さんは「器の大きい人」と聞いて、どのような人のことをイメージしますか? よくあるエピソードを、ジャンルに分けて紹介します。
「器の大きい人」エピソード・恋愛面
優しくて、相手を包み込む包容力のある「器の大きい人」は、恋愛面においても魅力的です。相手を気遣う心の余裕があるため、「こんなお店に連れて行ったら喜ぶかも」など、相手が好きそうなデートスポットやお店を考えてくれます。彼女の荷物を持ってくれたり、女性として、大切に扱ってくれるジェントルマンな男性も多いでしょう。
また、相手がデートに遅刻したり、誕生日を度忘れしていた! という時でも、「しょうがないな〜」と言って許してくれる心の広さも「器の大きい人」ならでは。ただ単に見た目がタイプだからという理由ではなく、価値観が合う、彼女の頑張っている姿が好き、などの内面を見て判断する傾向があります。
もし、恋人から浮気をされて傷ついたとしても、一方的に相手を怒るというよりは、「最近仕事で忙しくてあまり構ってあげあれなかったから…」などと、自分にも原因があったのではと考えることができます。
ただ優しいだけではなく、相手のダメなところや、他人から見れば欠点と思えるような性格にも理解を示し、深い愛情で相手を包み込むところも、このタイプの魅力なのです。
「器の大きい人」エピソード・仕事面
「器の大きい人」の人間力は、当然ビジネスの場面でも発揮されています。広い視野を持ち、周囲の人からの信頼も厚いため、会社で重要なポストや、チームのリーダーを任されている人も多いでしょう。
部下が提案した企画も、「そのアイディアは面白いね」と柔軟に受け入れてくれます。自分だけで結果を出すだけではなく、同僚や部下などの能力を引き出して、一緒に喜びを共有したいと考えているようです。また、部下が犯したミスも、上司である自分の責任と捉える度量があることも特徴です。
「器の大きい人」に見られる特徴とは?
仕事でもプライベートでも、魅力的な大人の余裕を感じさせる「器の大きい人」。具体的な行動や、言動の特徴を見ていきましょう!
1:おおらかなポジティブ思考
「器の大きい人」は、おおらかでポジティブに考えることが特徴的です。もし、仕事で難しいプロジェクトを任されたとしても、「なんとかなる」と楽観的に物事を受け入れることができます。小さなことで一喜一憂せず、自分のペースを大切にするところも、人間的な魅力につながっているのかもしれません。
2:広い心で、相手の考えを受け入れる
「器の大きい人」は、他人と自分の考えが違うのは当たり前のこととわきまえています。どこか自分と違う考えを持っている人のことを、「そんな風に考えてるんだ」と面白がっているような節も見られます。そのような固定観念に縛られず、どんな状況も面白がることができる様子に、多くの人は憧れるのかもしれませんね。
3:他人の長所を見つけるのが得意
「器の大きい人」は、仕事の同僚や友人、恋人など、周りの人の長所を見つけるのが得意です。また、それを素直に言葉にして伝えるため、相手も今まで気づかなかった、自分の魅力に気がつくことができます。このように、自分の個性だけでなく、人の個性を伸ばすことができる人は、どこでも求められる人材ですよね。
「器の大きい人」になるにはどうすればよい?
心に余裕があり、人間的な魅力を兼ね揃えている、「器の大きい人」になりたいと思っている方も多いはず。ここでは、日常生活で心がけるといいポイントを紹介します。
1:自分の間違いを認める
自分のミスを言い訳したり、開き直ってしまう人は「器の大きい人」とはいえません。「器の大きい人」は、自分に非があると気付いたら、素直に頭を下げることができます。誰しも、自分の間違いから目を背けてしまいたくなるものですが、誠実に自分の失敗と向き合うことができることも、人間的な成長につながります。
失敗して苦い経験を積み重ねてこそ、他人のミスに対しても寛容になれるのかもしれませんね。
2:自分の器を知ること
「器の大きい人」と一口に言っても、人ぞれぞれ性格も価値観も異なるため、人の真似をしても、結局長続きしないことも考えられます。まずは、「自分の器を知る」ことが大切です。自分は何を受け入れられて、受け入れられないのか、理解することから始めましょう。
例えば「会社にいつも遅刻してくる同僚を見ると、イライラする」なら、時間にルーズな人が受け入れられないのかもしれません。では、今後そうならないために、「自分や相手ができることは何か」と論理的に解決策を考えてみましょう。
3:考え方の違いを受け入れる
「器の小さい人」は、自分と違う価値観や人間を受け入れられない傾向があります。「どうして、自分勝手なんだろう」「そんな言い方しなくてもいいのに」と、他人の態度に一喜一憂してしまいます。
もし、人間関係でイライラしたり、悩んだりした時は、「そんな人もいるよね」と受け流す習慣をつけましょう。その人にはその人の生き方、考え方があり、自分には自分の考えがあるんだということを心に留めておくことも大切です。
最後に
「器の大きい人」は、仕事でも恋愛面でも人を魅了してやまない人物であることがわかりました。前向きな性格で、他人のミスを笑って許してくれるような姿は、周りの人を安心させてくれますよね。人間力をアップさせたい方は、優しくて頼りがいのある「器の大きな人」を目指してみてはいかがでしょうか?
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