【目次】
・そもそも「取り柄」とは?
・「取り柄がない」人の特徴
・「取り柄がない」人の心理
・「取り柄がない」と感じたときの改善方法
・最後に
「あなたの取り柄は、どんなところですか?」と聞かれたとき、あなたは何と答えますか? 意外と世の中には、「自慢できるような取り柄はないから…」と、答えられない人もいるものです。
「取り柄がない」ことを悩んでいたり、コンプレックスに感じている人は、どんな心理を持っているのでしょうか。そこで今回は、「取り柄がない」人の特徴や心理、そして改善方法を紹介です。
そもそも「取り柄」とは?
「取り柄がない」人の特徴や心理をチェックする前に、まずは「取り柄」の意味をしっかり理解しておきましょう。意外と「取り柄」の具体的な意味や、「長所」と違いがあるかわかっていない方も多いのではないでしょうか。
「取り柄」の意味
まず「取り柄」とは、「誰もが持っている、特別優れた点」「自分の能力の中で、特に優秀な点」という意味があります。
「取り柄」とは「他の人に比べて優れている点」という意味と思っていた方も多いかもしれませんね。「私は取り柄がないから…」と悩んでいる方も多いですが、実は「取り柄」は、誰しもが持ってるものなのです。
「取り柄」と「長所」の違い
それでは、同じく「自分の中の優れた点」という意味がある、「長所」との違いは何なのでしょうか。実は、「取り柄」と「長所」には、意味的な違いはありません。
違いは、それぞれの使う場面とニュアンスにあります。「取り柄」は人に対して使う表現ですが、「長所」は人だけでなく、モノに対しても使うことが可能です。また、「取り柄」は「長所」に比べて、へりくだった表現として使うこともあります。
「取り柄がない」人の特徴
それでは、「取り柄がない」「取り柄がないと思い込んでいる」人の特徴とは、一体どんなものがあるのでしょうか?
1:完璧主義者
「取り柄がない」と思い込んでいる人の中で多いのが、「取り柄」のハードルが高すぎる完璧主義者です。他の人から見ると明らかに「取り柄」があるのに、自分では「取り柄がない」と言っている人に会ったことはありませんか?
そういった人は、「確かに周りの人よりは優れているけど、その道のプロと比べてると、まだまだだから」「上には上がいる」と高いハードルを設定し、「この程度では、取り柄と言えない」と感じているのです。
2:自分にコンプレックスを感じている
何をしていても、「自分はダメだ」と感じてしまう人もいます。このように自己評価の低い人は、たとえ優れた点を持っていたとしても、コンプレックスが邪魔をして評価ができないのです。
自己評価でも良い点より悪い点が目立ち、たとえ他の人から良い点を教えられても、素直に信じられなくなっています。
3:他の人と比べている
2つ目の特徴と同じく、自分に自信がない人は、周りの優れている人と比べる癖を持っている人が多いです。自分の中で特に優れている点が分かっていたとしても、周りの自分より優れている人と比べ、「この程度で取り柄だと思うのは恥ずかしい…」と感じてしまいます。
「取り柄がない」人の心理
自分には「取り柄がない」と感じている人は、その背景に、一体どんな心理が隠されているのでしょうか?
1:褒められた経験が少ない
子供時代に褒められた経験が少なかったり、ダメ出しをされる経験が多い人は、「自分には良いところがない」と誤解をしやすい傾向にあります。
特に、責められることが多いような厳しい家庭で育つと、コンプレックスを抱えることも多くなり、自分の良い点に否定的になりがちです。
2:自己評価できていない
実は「取り柄」というのは、自分が日常的に行っていることの中に隠れていることも。「分け隔てなく、誰とでも仲良いこと」が取り柄の人にとって、誰とでも仲が良いのは当然のことです。
むしろ、誰かと喧嘩した時のことが忘れられず、「誰とでも仲良いこと」が「取り柄」だと指摘されても、その時のことを思い出して否定してしまいます。
3:謙遜で「取り柄がない」と言っている
中には実際にはそう思っていなくても、「自分には取り柄がない」と周囲に話す人も。特に女性の場合は、「そんなことないよ」と持ち上げてもらいたい、という考えから謙遜する人もいます。
他にも、過度な期待や責任をかけられないために、自分の実力を本来より下に見せている場合もありますよ。
「取り柄がない」と感じたときの改善方法
「取り柄がない」と悩んでいるからこそ、改善できる方法があるなら知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。最後に、「取り柄がない」と感じたときの改善方法について紹介です。
1:自分の中途半端な点を褒める
完璧主義の人の場合、途中までうまくできていても、最後までできていないと失敗だと判断し、自信をなくしてしまいます。そんなときは、「最後までできなかったから駄目だ」と思うのではなく、「最後まではできなかったけど、ここまではできたからOK」と自分を誉めてあげましょう。
2:過去の成功体験を思い出す
自分に「取り柄がない」と考えている人は、「自分には何もない」と否定的になりがちです。そんな時は、今までにどんなことで褒められたか、成功したかを、できる限り多く思い出してください。
そうすると、「いい笑顔だね」「いつも頑張ってるね」など、ひとつのことに関して、複数人から言われた経験があることでしょう。色々な人から同じことについて褒められたのであれば、それがあなたの「取り柄」だといえますよ。
3:自分の長所を聞いてみる
「取り柄がない」と思っている人は、単純に客観的に自分を評価できない人も多いです。そんな人は、親しい友人や家族など、信頼できる人に自分の長所を聞いてみましょう。
ここで重要なのは、挙げられた「取り柄」を否定しないこと。たとえ自分では違うと思っていても、素直に、「それが自分の取り柄なんだ」と受け入れるようにしましょう。
最後に
「取り柄」とは、自分の中で、特に優れた点を指す言葉です。そのため、「取り柄がない」と自身を否定している人の中にも、必ず「取り柄」はあります。
今回紹介した、「取り柄がない」人の特徴や心理を知った上で、ぜひ、自分の「取り柄」を探してみてくださいね。
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