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2021.12.08

正しく使えてる?「食い扶持」の意味や語源、使い方・類語について解説

「食い扶持」という言葉を耳にしたことはありますか? 「食い扶持」は、「食べること」や「食費」をやや乱暴に表現した言葉といえるので、ビジネスシーンで使う場合は、適切な言葉に言い換えて使うことが大切です。ここでは、「食い扶持」の使い方や類語について紹介していきます。

【目次】
「食い扶持」とは?
「食い扶持」は仕事でも使える言葉?
「食い扶持」の使い方を例文でチェック
「食い扶持」の類語にはどのようなものがある?
最後に

「食い扶持」とは?

普段の生活で時折耳にする、「食い扶持」という言葉。詳しい意味や使い方はご存知ですか? ここでは、言葉の意味や語源を解説していきます。

(c)Shutterstock.com

「食い扶持」の意味

「食い扶持」とは、<くいぶち>と読みます。意味は、「食べ物を買うための費用、食費」です。「扶持」は、「助けること、浮上すること」「主君から家臣に給与した俸禄」を指します。「食い扶持を稼ぐ」というような使い方がありますよね。

「食い扶持」の語源

「食い扶持」は、江戸時代に民衆に対して行われた「給料の支給制度」に由来します。かつては、主君から家臣・奉公人への給与として、金銭の代わりに米を支給していました。この米のことを「扶持米(ぶちまい)」と呼びます。一人当たり一日玄米5合を標準とし、この一年分を給与として与えることで、人々を自らの家臣としたのです。

ちなみに「扶持米」は、藩や身分によって定められていました。家臣や奉公人の家族が、生活していくために必要な量が支給されていたといわれています。

英語表現

「食い扶持」の英語表現は、文章を組み立てることで伝えることができます。

・pay board with one’s first paycheck(初月給から、食いぶちを入れる)
・to earn sufficient money on which to live(十分な生活するための金=食い扶持を稼ぐために)
・Even before I left school, I worked to help to pay for my keep(学校も出ないうちに、私は自分の食い扶持を払う足しにするため働いた)

「食い扶持」は仕事でも使える言葉?

(c)Shutterstock.com

「食い扶持」は、「食べること」や「食費」を、やや乱暴に表現した言葉といえます。そのため、ビジネスシーンや目上の方に対しては使うことは控えましょう。相手にマイナスな印象を与えないためにも、「食費」「食べるためのお金」など、適切な言葉に言い換えて使うことが大切です。

また「食い扶持」は、本当に生活費がなくなってしまい、緊迫とした状況を表す場合と、親しい友人や仲間同士の会話の中で冗談として使われる場合があります。相手に対して使う場合は、相手の状況や心情に配慮した上で使うことが肝心です。

「食い扶持」の使い方を例文でチェック

「食い扶持」の主な使い方を4つ紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:「なんとかして食い扶持を探さないと、アパートの家賃が払えない」

「食い扶持を探す」も、聞き覚えのある表現の一つといえます。「食い扶持」には、「食費」という意味がありますが、この場合は「食べていくための生活費を稼ぐ仕事、職業」を指します。

2:「あまりにギャンブルに夢中になると、食い扶持を減らすことになるよ」

「食い扶持を減らす」とは、「食費を減らす」こと。つまり、「生活費を削る」という意味合いで使われることが多い表現です。食べ物に費やすお金を減らすことで、家計を見直したりすることはありますよね。また、娯楽や趣味などで過度な出費をしてしまった時にも使われます。

3:「姉は大事にしていたブランド品を売ることで、今月分の食い扶持をつないだ」

例えば、なんらかの理由で収入がなくなり、自分の持ち物を売って、お金に変えることで食べていくことを、「食い扶持をつなぐ」と表現します。また、友人などからお金を借りて食費を得る場合などにも、同じ表現をすることができます。なんとかして食費を稼ぎ続けることを、「食い扶持をつなぐ」と表現することができるでしょう。

4:「あまりに無断欠勤を繰り返すと、せっかくの食い扶持を失うことになるよ」

「食い扶持を失う」とは、「生活をする上で、必要な食料を購入するための費用がなくなってしまうこと」です。一般的には、リストラされたり、仕事がなくなってしまった時に使われることが多いでしょう。

「食い扶持」の類語にはどのようなものがある?

「食い扶持」の類語や言い換え表現には、どのようなものがあるでしょうか? 「食費」や「生活費」を表す言葉を、一緒にチェックしていきましょう。

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1:食い代

「食い代」は、<くいしろ>と読みます。「食物を買う費用、食費」を指す言葉です。そのため、「食い扶持」と、ほぼ同義語であるといえます。「食い代」の「代」は、「代金」「費用」という意味があります。

例文:「兄は、今月も食い代が全く残っていないと言っていた」「食べ盛りの子供がたくさんいるため、食い代がかさんできつい」

2:米塩の資

「米塩の資」は、<べいえんのし>と読みます。「生計を立てるのに必要な費用、生活費」を意味する言葉です。「米」と「塩」は、昔から日本人の生活に欠くことができないものです。また「資」は、「物資、費用、資金」などを表します。

例文:「祖父は若い頃、米塩の資を稼ぐために、日夜、トンネルを掘り続けたという」「姉の家には、たくさんの子供がいる。米塩の資は絶対に減らすことはできない」

3:サラリー

「サラリー」とは、「給料、給与」という意味の言葉です。継続的に勤務している、会社などから定期的に受け取る、決まった額の賃金を指します。この「給与」を表す「サラリー(salary)」と、人という意味の「マン(man)」を組み合わせたのが「サラリーマン」です。

「サラリー」という言葉は、もともとラテン語で、「塩(salt)を買うためのお金」という意味があります。古代ローマ帝国の兵隊たちが、お金の代わりに「塩」を給料としてもらっていたことから生まれた言葉でした。日本の江戸時代の給与制度である「扶持」と由来が似ていますよね。

例文:「彼は、サラリーだけをみて仕事を選びます」「妹は、初めての仕事でサラリーをもらうことが楽しみだと言っていた」

最後に

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今回は、「食い扶持」の意味や由来、使い方や類語を紹介しました。日常的に耳にする「食い扶持」という言葉。由来は江戸時代の給与制度にあるなんて驚きましたね。また、「食い扶持を減らす」「食い扶持をつなぐ」など、意外と様々な言い回しができる言葉であることもわかりました。

ただし「食い扶持」は、口語的に使われる話し言葉の一つ。ビジネスシーンには適さない表現です。その場に適した、角の立たない言い方に変えることで、相手との関係を円滑に保ちましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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