ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#73>
前回記事『交際2年… プロポーズしてくれない彼にプレッシャーをかけるには?<働く女性のお悩み相談室#72>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
憎しみや怒りを糧に戦う時期は、もう終わったと考えよう
お悩み:30代前半で夫と別居しました。相手の不倫が原因であったため、弁護士に依頼し2年にわたって裁判所に婚姻費用を申し立てている状況です(未だ支払われていません)。これまでは、離婚を引き延ばして多額の慰謝料を得てやろうと思っていました。しかしつい先日、マッチングアプリで「ちょっといいかも」と思える男性に出会い、このまま関係を進めたい気持ちになっています。私はどうすべきでしょうか。
夫の不倫が発覚し別居に至った際、相談者さんがどれほど深く傷ついたか…… 「絶対に許せない」と怒りを抱くのも当然です。
そして、当時すぐ弁護士を頼り裁判所に婚姻費用の申し立てをしたことは、非常に適切な判断だったと思います。ただ悲しみに暮れて塞ぎ込むより、憎しみでも怒りでも力に変えて前を向いた方がよっぽどマシですから。
しかし結局2年もの間、相手は相談者さんの申し立てを無視し続けた。…まったく、どこまでも不誠実な男ですね。
腹が立つし、離婚を引き延ばして少しでも多く慰謝料をとってやりたいーー。そんなふうに考えたくなるのも無理はないと思います。けれど、ストレスや負の感情ばかり与えてくる相手にあまりしつこく執着しても、相談者さんが疲弊するだけ……。
それに、2年の月日が経過したことで、相談者さんもずいぶん立ち直りましたよね。マッチングアプリを開始し、関係を進めたくなるような男性にも出会えた。
それならば、憎しみや怒りを糧にして戦うべき時期はもう終わったのだと考えてはいかがでしょうか。
時間は有限。過去より未来に向かって有意義に使おう
もちろんお金は大事です。離婚にあたって、現実的に少しでも多くの慰謝料が必要であるなら妥協するべきではないと思います。
しかし、特段差し迫っているわけではないのなら…… 夫から多額の慰謝料を得ることができなかったとしても、お金なら別の方法で稼ぐこともできます。
その一方で、時間は有限です。失われた時間はもう二度と戻ってきません。
打っても響かない不誠実な夫に、これ以上相談者さんの時間を費やしてはもったいない。不要になった縁を捨てれば、その隙間に新たな縁が舞い込んでくるものです。
これまでとは別の未来に目が向き始めた、まさに今がタイミング。不倫夫とのトラブルは早期解決して、新たな人生のスタートを切りましょう。
* * *
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。