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2021.11.22

日本とN.Y.で別居婚の私たち夫婦。“暗黙の了解”は絶対に許してはいけないこと<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#44>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、大事な人と安定した関係を保つために重要なことの話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

大事な人ほど腰を据えて話す時間を持つべき

これまでの連載はこちら

皆さん、こんにちは! 一気に寒くなり、冬の訪れを感じる日々をお過ごしかと思います。

ニューヨークはこれからサンクスギビングにクリスマスと、イベントだらけで、街がそのムード一色になってきました。歩いているだけで浮き足立ってしまいます。

そんな今回はちょっとキャリアから離れて、夫婦の間に起こった出産前エピソードをシェアします。

テーマは“腰を据えて本音で話す時間”です。

日本にいる夫との間に起きたある事件

(c)Shutterstock.com

何度かこちらでも書かせて頂きましたが、夫は日本で働いていまして、妊娠中の私とは現在1万km離れて生活しています。

アメリカで働きながら出産することを選んだのは私自身なので、この状況に大きな不安はなく、むしろお腹がどんどん大きくなり、その光景を見ながら、親になる覚悟を一緒に紡いでいけないことを私は申し訳なく思っていました。私の意見をいつも尊重してくれて、ありがとうと。

そんな日々が4ヶ月ほど過ぎたある日、急に私の不安が爆発する事件が起きました。

夫と電話で話している時に赤ちゃんの胎動が激しくなったので、「今、動いてるから話しかけて!」と頼んだところ、たまたまゲームをしていた夫が「ちょっとだけ待って!」とゲームが終わるまで数秒待って欲しいと発言したのです。

その瞬間、今まで夫に何も不満を言っていなかった私は、急に糸が切れたように激怒し、涙が止まらなくなってしまいました。

単純に、子供よりゲームが大事なのかという瞬間的な怒りだけでなく、子供に対して同じエネルギーレベルで向き合ってないと急に不安になってしまったのです。

本人はそんなつもりはなかったと思うのですが、離れて暮らす4ヶ月で私がじわじわと感じていた当事者意識のズレが表面化することになったわけです。

(c)Shutterstock.com

これは出産前に時間をかけて話すべきだとすぐに認識し、時差がある中ですが、2日間に渡り、4〜5時間の話し合いを持ちました。

体内に赤ちゃんを抱えている母親と、現在は視覚的にしか子供の存在を感じることが出来ない父親とでは、感じるものに差があることは当然だと思います。

さらに、私が妊娠5ヶ月以降、夫は私のお腹を直接見ていないわけなので、同居している夫婦に比べて、出産に向かうための意識が一致しづらいのは仕方ないことでした。

しかし、アメリカでひとり毎回妊婦検診に行き、新生児を迎える環境を整え、出産に向けてせっせと下調べをしていた私は、いつの間にか、自分だけが頑張っている気持ちになっていました。

一緒に親子教室に参加したり、ベビーカーを探しに行ったり、家中が新生児を迎える準備に溢れていれば、自然と毎日赤ちゃんに関する会話で持ちきりになるのでしょうが、14時間時差の中、限られた時間で会話をするだけでは、夫の中で情報量が足りなかったのでしょう。

私から限定的に聞かされる中身だけで理解せざるを得ないわけなので、夫は夫で楽をしているわけではなかった。ただ、彼は私の性格をよく理解しています。

お互いの安定のために大事なこと

(c)Shutterstock.com

こういう時はとことん納得するまで付き合うこと、話すことがお互いの安定に繋がることを長年の付き合いで体得しているので、日本時間の夜中3時4時まで、同じ話を何度繰り返しても、ちゃんと前向きに今ある問題の解決策を出そうとしてくれました。

もう外界の音が聞こえている赤ちゃんを前にして、なんちゅう話し合いでしょう。しかし、理解が一致していないと協力し合って大きく進んでいけません。久しぶりに来た腰を据えた本音の時間。

私がそばにいないことで、赤ちゃんが大きくなっているリアリティを強く感じることが難しいという本心を夫から初めて聞き、私からはお父さんが出来ることを可能な限り自分で調べて考えて、実際の行動に移して欲しいと伝え、明日からお互いに何をすべきかを明確にしました。

感情のクリアリングを行い、行動変容を起こす。私たちにとって何より大事なことです。

人間、なんでも理想通りに進んでいかないものですが、必要な時に立ち止まり、無駄すぎるくらい長い時間をかけて考え、また歩き出す。この作業の繰り返しが人生だなと思います。

結果、その日以来、彼は電話でもLINEでも、毎日自分から赤ちゃんに対して質問をしてきたり、メッセージを送ってくれたり、私からの発信を待つことは無くなりました。新生児について学んだことで話したいことが増えたそうです。

私はより詳細な日常をシェアするようになり、2人で考えるテーマや話題を選んで、電話の機会を増やすようにしました。これだけで毎日が一気に様変わりし、お互いへの愛情も深まった気がします。

ここで一番言いたいことは、大事な人との間柄ほど、暗黙の了解ではなく、お互いに合意するって、とても大事ってことです。ご参考までに。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
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