話がわかりにくい人の特徴
◆何を伝えたいのかがわからない
説明が下手な人伝えるのが下手な人の話は情報量が多く、最も伝えたいことが何かがわかりにくいものです。事前に話が整理できておらず頭に浮かんだことをそのまま話してしまったり、言いたいことがいくつもあって全部伝えようとしたりすると、結局「この人が本当に言いたかったことはなんだったんだろう」と相手を困惑させてしまいます。
◆感情的に話す
客観的事実よりも“どう感じたか”という気持ちの部分の割合を多く話す人もいます。
友達に愚痴を聞いてもらうときならそれでもいいですが、重要なことを話すときに感情を中心に話してしまうと要点が伝わりません。
◆補足情報が多い
「そういえば〜」「ちなみに〜」と話の途中で補足情報を入れ込んでしまう人もいます。たくさん話をすれば伝わるというわけではありません。むしろ、情報が多いために何について話しているかがあやふやになり、相手が理解されにくくなります。
上手な伝え方のコツ
伝えたいことを相手に届けるためのコツを紹介します。
◆1:伝える前にポイントを整理しよう
誰かに何かを伝える前には、まず「最も伝えたいことは何か」を考えましょう。相手に理解してもらうには、相手が理解しやすいように伝える側でポイントを絞っておくことが大切。
伝えたいことが複数ある場合は、3つに絞ります。人の脳は同時に3つまでなら処理できる(覚えられる)そうで、それ以上になると処理できない(覚えられない)からです。
◆2:結論や話のポイントから伝える
前置きがダラダラと長い人の話って面倒くさくありませんか? 結論が何わからないままダラダラと経緯を説明すると相手を困惑させてしまいます。
プレゼンの天才と言われた故スティーブ・ジョブズも、先に結論やアウトラインを伝え、聴衆の意識を引きつけてからプレゼンをスタートさせました。「今から○○について話しますよ〜」とポイントを明確にしてから説明を始めると理解されやすくなります。
◆3:具体例を1つ入れる
記憶や経験に紐付けされたことは比較的記憶に残りやすいものです。具体例を1つ入れて説明すると、相手により伝わりやすくなります。
◆4:相手に伝わったかどうか確認する
相手に話が伝わっていなかったとき、「私はちゃんと言ったのに!」と主張する人がいます。しかし、伝わっているか、内容を理解しているか確認をしましたか? 一方的に用件を言っただけで“伝わっているかどうか”というところに焦点を当てていない人も多いもの。人に何かを伝える時には、きちんと伝わったかどうか確認する、それまでをゴールに設定しましょう。
伝え方のコツを押さえれば、相手に伝わりやすく話せるようになります。伝えたはずなのに相手が理解していない、説明したのにわかってもらえないといった経験がある人は、伝え方について今一度考えてみてはいかがでしょうか。
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ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。