【目次】
・「疎まれる」とは?
・「疎まれる」人には、どんな特徴がある?
・人から「疎まれる」存在にならない方法
・もし、人から「疎まれ」てしまったら
・最後に
「疎まれる」の意味を知っていますか? あまりうれしくないことではありますが、どんな人が「疎まれる」のか、「疎まれる」人にならないための方法などを知っておけば、コミュニケーションに自信が持てるようになるかもしれません。
「疎まれる」とは?
「疎まれる」とは、<うとまれる>と読みます。意味は、「嫌だと思われること」「嫌って遠ざけられること」。「疎んじられる」という使い方もあります。
・さんざん親不孝をしてきたのだから、疎まれても仕方がないと思う。
・素行を改めて、人に疎まれない人になろうと決めた。
・教師から疎まれていた自分が、教師になろうとは。
「疎まれる」人には、どんな特徴がある?
あなたは、人に疎んじられていないでしょうか。「疎まれる」人には、次のような特徴があります。チェックしてみましょう。
1:暗い
何を言ってもネガティブにしかとらなかったり、何でも悲観的にとらえては愚痴ばかり言ったり…。こんな人は、「疎まれる」人になりがちです。
せっかく励ましてくれているのに聞く耳を持たなかったり、何でもかんでも悪いほうにばかり考えたりしていませんか? ずっとそんなふうだと、人に距離を置かれてしまいますよ。
2:自己中心的
いつも自分の話ばかりしていませんか? 人の話に耳を傾けているでしょうか。人が話をし始めているのに、「私はね」とさえぎったりしていませんか? そんな人とは、話をしていてもおもしろくありません。
また、自分の気分次第で人を振り回していませんか? 自分が忙しいからといって、人が必ず手を貸してくれるとは限りません。物事をお願いする時には、相手の都合をきちんと聞いてから頼んでいるでしょうか。自分のことしか見えていない人は、そのうち遠ざけられてしまいます。
3:プライドが高い
先ほどの「自己中心的」と少し似ていますが、プライドの高い人も、「疎まれる」人になりがちです。周囲の人から見れば、何がその人の勘に触るか分からず、不安になってしまうのです。
また、プライドの高い人は、人のことを見下したりすることも。近くにいるとバカにされている気分になってしまうため、「疎まれる」ことが多いのです。
4:鈍感
周囲の空気が読めない人というのも、「疎まれる」人といえます。みんなでがんばって何かに取り組もうとする時に、ひとりでまったく関係ないことを話し出したり、士気を折ってしまうような言葉を発したりされると、げんなりしますよね。
そんなことが度重なると、「あの子がいると、まとまりがつかなくなる」と疎まれてしまうのです。
5:主張がなさすぎる
自己主張が強すぎるのもよくありませんが、自己主張をまったくしない人というのも「疎まれる」ことがあります。なぜなら、何を考えているのかよくわからないからです。よくわからないものは避けたくなりますよね。
言葉で主張するのが苦手でも、にこやかにうなずいたりするだけでも、全然印象が違います。
6:不潔
性格的なことだけでなく、見た目が不潔な人は疎まれてしまいます。やはり、近寄り難いのです。常におしゃれに決めておく必要はありません。TPOに合わせて、身なりを整えておくだけでいいのです。
ハンカチはきれいですか? 爪がだらしなく伸びていませんか? デスクの上に書類が山積みになっていませんか? 身のまわりを、今一度チェックしてみてくださいね。
人から「疎まれる」存在にならない方法
では、どうすれば「疎まれる」人にならずにすむのでしょうか。
1:他人の意見をよく聞く
人が話している時には黙って聞き、いいところを褒めるようにしてみてください。こうされて嫌な気持ちになる人はいません。
余裕があれば、話を聞く時に上手に合いの手を入れたり、うなずいたりなどのリアクションを取るようにしましょう。相手もより話しやすくなりますよ。
2:人との距離に敏感になる
「疎まれる」人というのは、往々にして人との距離が近い傾向があります。この距離というのは具体的な距離ではなく、精神的な距離のこと。人の心のなかに土足で入っていくようなことをしないようにしましょう。
聞かれもしないのに自分のことをベラベラしゃべったり、相手のプライベートなことをズケズケ尋ねたりしてはいけません。会話をしながら、相手の表情の変化をチェックすれば、それがヒントになる場合も多いですよ。
3:常識的な行動をとる
常識のわからない人は「疎まれる」存在になりがちです。本人は、型にはまらないことをよしとしているのかもしれませんが、それが非常識だと思われるようなことであれば困ります。
大人として、常識をわきまえた行動をとることが大切です。
もし、人から「疎まれ」てしまったら
誰しも失敗することはありますよね。「何となく、疎まれている気がする…」と感じた時には、どうすれば、もう一度仲良くしてもらえるのでしょう。
1:素直に謝る
「ありがとう」「ごめんなさい」、これらの言葉を真摯に伝えることほど、人の心を揺さぶることはありません。もし、疎まれてしまっても、きちんと謝ればきっと許してくれると思います。
おそらく、「疎まれる」人には悪気はありません。ですから謝ると同時に、自分には悪気はないこと、同じようなことをしたら、ぜひ注意してほしいということも伝えてみてください。「直そうと前向きになっていること」が伝われば、協力もしてくれるのではないでしょうか。
2:聞き役に徹する
「疎まれる」人は、先にも説明しましたが、自己中心な人が多いものです。悪気がないとはいえ、周囲から見れば、やはり困った人であることは事実。そこで、思い切って聞き役に徹すると決意しましょう。
人の目を見て楽しそうに話を聞くこと。それをするだけで、周りの人も「あれ、あの子、ちょっと雰囲気が変わったよね」「最近、少し丸くなったんじゃないかな」と好意的に見てくれるようになります。
3:信頼できる人に相談する
どうも疎まれてしまったような気がするけれど、なぜなのかまったくわからない…。そんな場合には、信頼できる人に相談してみましょう。自分では気が付いていなかったことがわかるかもしれません。
なぜ、疎まれてしまったのか、どうすればそうならなかったのかを一緒に考えてくれる人が近くにいるなら、ぜひ、素直な心で相談してみましょう。
最後に
悪気がないのに、人に「疎まれる」のは悲しいことです。自分が何気なくとっている行動であっても、人の気分を害しているかもしれません。自分を客観的に観察して、そのような点がないか、時々振り返ってみましょう。そういう視点を持っている人であれば、きっと謙虚にいられますし、人に「疎まれる」ことはなくなるでしょう。
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