雲の数え方には、どんな数え方がある?
空を見上げたとき、さまざまな雲を見ることができますよね。雲を数えるときには「1つ、2つ」と数える人も多いと思いますが、実は雲それぞれに数え方があるんです!
たとえば、雲のまとまりはどんな数え方をするかわかりますか?
【問題】
雲のまとまりはどんな数え方をする?
1. 1団
2. 1塊
正解は?
2. 1塊
ふと空を見上げると、そこにも多くの数えられるものがあります。ちょっと首を上に向けてどんな数え方に出合えるか見てみましょう。
例えば、空に浮かぶ雲。その形によっていろいろな数え方があります。青い空にぽっかりと浮かぶ雲は「1つ、2つ」、ちぎれ雲などは「1片(いっぺん)、2片(にへん)」、雲のまとまりは「1塊(ひとかたまり)、2塊(ふたかたまり)」と数えます。飛行機雲や筋雲のように細長い形をしていれば「1本」「1筋」「1条」などと数えます。「条」は、中国語から入ってきた、細長いものを数える数え方です。
また、空一面に広がるウロコ雲は「一面」、快晴の空にわずかに浮かぶ雲を詩的に「一抹」「一点」と表現することもあります。入道雲は山のように盛り上がった形をしているので、高い山を数える「1座」で数えます。また、花の重みなどで木の枝が垂れ下がる様子を表す「朶(だ)」を用いて雲のまとまりを「1朶(いちだ)、2朶(にだ)」と言うこともできます。
そして、虹ですが、「本」や「筋」と数えるだけでなく、空に架かる橋にたとえられ、雅語的に「1橋(いっきょう)」とも数えます。
夜になると空には星が輝きます。天体としての星の数は「個」と数えますが、夜空にまとまって見える星を指して数える場合は「つ」を用います。例えば、北斗七星を「七つ星」と言ったりしますが、これを「七個星」と言うことはできません。
星座は「12星座」のように「星座」で数えたり、「座」で数えたりします。多数の星が集まっている星団には「団」という数え方があります。夜空に浮かぶ月は、複数存在しないので数える機会はありませんが、水面に映った月を数える場合は「つ」を用いて「湖面に月が2つ映っている」と表現することもできます。
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