不妊治療のペースは人それぞれ…【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、不妊カウンセリングの話をお届けしました。今回は、妊娠と子育てのためのカラダ作りの話。
不妊治療のお休み期間に突入
妊活をはじめて2年が過ぎようとしていた2019年の夏、私たち夫婦は人工授精をしました。その後の検査で、私は医師から体重が少ないことを指摘され、体重を増やすため3ヶ月の不妊治療お休み期間をとることにしました。
人工授精は、私が妊娠できる気がしないと口走ったせいか、良い結果が出ず。2週間後、あっさり生理がきてしまいました。
そうそう、妊活する人たちの間では、生理が来てしまうことを“リセット”って言うんです。でもなんか私はこの言葉があまりしっくりこなくて、言いたくありませんでした。
私には、妊活をはじめてから遠回りすることもあったけれど、一歩一歩前に進んでいる実感がありました。それなのに、リセットという言葉は、それらが全部消えたりやり直しになってしまうように感じたからです。
ここから先どうなっていくのか、ぜんぜん読めないもどかしさはあるけれど、私の場合、生理がきたからって落ち込むことはあまりなかったです。だって私の妊活は前進しているから。
パーソナルジムとホットヨガに明け暮れる日々
妊娠しやすいカラダ作り&いずれやってくる出産や子育ての体力作りのため、不妊治療お休み期間にたてた私の目標は、体を鍛えて体重を6キロ増やすこと。
不妊治療のお休み期間、私は今までの人生で一番運動をしました。学生時代、嫌々でも参加せざるを得なかった体育では余裕で成績「2」をつけられ、大人になってからは体を動かす活動の一切を放棄していた私ですが、このときはスイッチがON!
といっても何をどうすればいいか全然わからなかった私は、効率よく下半身の筋力をUPさせたいとマンツーマンで教えてもらえるパーソナルジムに通い出すことに。これが結構よかった!
私の妊活のことや体重のこと、文字通りパーソナルなアレコレをトレーナーさんに相談すると、日々の食事のアドバイスなどを細かく指導してくださったのです。
行くたびにやるスクワット30回は本当にしんどかったけれど、集団のなかではうまいことサボってしまう私の性格上、誤魔化すことができない1対1のトレーニングは割と自分にマッチしました。
あともうひとつ、私に合っていたのがホットヨガ。
暖かい溶岩石のうえで、いろんなヨガポーズをしていると体が温まるし、体幹も鍛えられました。何より「たっぷり汗をかいた後、スグに食事をとると、体がグングン栄養を吸収するからウエイトを増やしたいときにはおすすめですよ」というインストラクターのお姉さんのアドバイスが私のニーズとマッチしていました。
また、ヨガスタジオで出来たマッチョな女友達と、トレーニングのあとにお茶しに出掛けるのがとっても楽しかった。
体を動かすって気持ちいい!
34歳にしてようやくスポーツに目覚めた私。オシャレなトレーニングウエアをそろえて、仕事用バッグのなかにプロテインドリンクを忍ばせながら、「休日は、ジムで体を動かしています」と、目を輝かせる日がくるなんて思ってもいませんでした。
そして極めつけは、ジムでも使われている、全身のパーツごとの骨格筋率を計測できる体組成計を買ったことです。
暇さえあれば連動しているスマホのアプリを見て、右肩上がりに増えていく自分の筋肉にウキウキしたり…。人って、何歳からでも変われるものですね(笑)。
結局3ヶ月で体重は2キロしか増えなかったけれど、冬も手足の冷えに悩まされることなく、ホクホクしながら妊活を継続。しかし、妊娠には至らず。
夫と「キリよく年が明けた2021年からまた病院へいこうか~」なんて呑気に話しながら、お休み期間の3ヶ月をちょっぴり延長することにしたんですが…、そう、勘がいい方はもうお分かりですよね。年明けから新型コロナウイルスが大流行。私の不妊治療はコロナ禍で、さらに翻弄されていくのであります。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。