まだまだ不思議なことだらけの“日本語”
「日本」の読み方に、なぜ「ニッポン」と「ニホン」の二通りの読み方があるのか、また、「貴社」と「御社」にはどのような違いがあるのか…… など、何気なく使っているけれど、実は意味がわからないものが山ほどある“日本語”。
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』の中から、日本語と漢字にまつわる興味深い話や、正しい知識をご紹介。計8回にわたるプチ連載形式でお届けするので、ぜひ日本語のおもしろさに触れてみて!
前回の記事はこちら>>え、そうなの… 勘定のときに「おあいそ」はOK?
「貴社」と「御社」の使い分けとは?
「貴社」や「御社」はどちらも相手の会社を指す尊敬語。一般的にメールや文書でやりとりするときに使うのは「貴社」(メールや文書では「御社」を使っても問題ありません)。
それでは、取り引き先の相手の方と直接会話するときはどうでしょうか。その場合は基本的に「貴社」は使わずに「御社」を使います。
つまりメールや文書のような書き言葉では「貴社」「御社」はどちらを使っても問題ないけれど、会話の中で使う話し言葉のときは「御社」のみを使うということ。
ちなみに自分の会社は「弊社」あるいは「小社」と言います。また「当社」という言い方もしますよね。この3つの表現は話し言葉でも書き言葉でもどちらに使ってもおかしくありません。
しかし「当社」という言い方にはへりくだりの意が含まれていません。また「小社」は、漢字の成り立ちから相手の会社より自分の会社のほうが規模が大きいケースなどは、嫌みに聞こえてしまう場合も。
そのため無難な言い方は「弊社」かもしれません。
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今回お届けした内容について詳しく知りたい方は、書籍にて確認を!
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『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
山口謠司 監修/日本文芸社
「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」、「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。
単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!
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