まだまだ不思議なことだらけの“日本語”
「日本」の読み方に、なぜ「ニッポン」と「ニホン」の二通りの読み方があるのか、また、「貴社」と「御社」にはどのような違いがあるのか…… など、何気なく使っているけれど、実は意味がわからないものが山ほどある“日本語”。
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』の中から、日本語と漢字にまつわる興味深い話や、正しい知識をご紹介。計8回にわたるプチ連載形式でお届けするので、ぜひ日本語のおもしろさに触れてみて!
前回の記事はこちら>>間違えてない!? 「濡れ手であわ」あわの漢字は…
「足」と「脚」にはどんな違いがあるか知ってる?
普段目にすることも多い「足」と「脚」という漢字。両者の違いについてわかりますか?
「足」はひざから下、または足首から下で、「脚」は腿(もも)から下を指します。
また、「足手まとい」「逃げ足が早い」「客足が落ちた」など人に対する表現には「足」、「雨脚が強くなる」「船脚が速い」など、人以外には「脚」が使われるのが一般的。
このように、実は人間の体の呼称には、同音異字が数多くあります。
たとえば、「くび」。「くび」にも「首」と「頸」があります。「首」は本来、「首をとる・首をはねる」などというように、頭も含んでいます。「手首・足首」は元来、「手頸・足頸」で、つなぎ目の部分を表しているのです。また、「項(うなじ)」に対する首の前面を「頸」ともいいます。
「会社をクビになる」のクビは「馘」と表し、首を切る、または切ったクビを意味します。
そして鼻の穴も「鼻口」「鼻孔」「鼻腔」の3種類あります。「鼻口」は読んで字のごとく鼻と口のことを指しますが、鼻の穴という意味もあります。ただしこれは鼻の穴の入り口付近のこと。鼻の穴全体は「鼻孔」。さらにその内腔を「鼻腔」といいます。
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今回お届けした内容について詳しく知りたい方は、書籍にて確認を!
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『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
山口謠司 監修/日本文芸社
「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」、「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。
単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!
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