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2021.06.21

節約が大切=ただの錯覚!?「節約は貧乏のもと」が、金持ち界の常識

ある日、大富豪の老紳士と出会った20歳の女子大生が、愛されて幸せなお金持ちに成長していく衝撃のお金持ち小説『職業、お金持ち。』。発売5ヶ月で4刷と好評の本書から、読むだけで「大富豪マインド」に生まれ変わるストーリーの一部を公開! 今回は、えびすさまが話す「節約という行為」について。

職業お金持ち 冨塚あすか

節約は貧乏の元

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(c)Shutterstock.com

週に一度や二度アルバイトをしたところで、得られる収入はたかが知れている。減りもせず、かと言って増えもせず。やる気のない通帳と睨めっこをしていた私は、少しやさぐれ気味にえびすさまに聞いてみた。

「ねー、えびすさまって今まで節約してきた? 実は、結構頑張ってきた?」

えびすさまは口に運ぼうとしていた煎茶を一度茶托に戻し、

「面白いことを聞くねぇ。どうしたの?」

と聞き返してくれた。

「や、ね、微動だにしない通帳を見てたら、今の私がこの状況を打開する方法って何かなぁって。収入が限られてるっていうことは、支出を減らさなきゃいけないってことだよね?

で、お金持ち全開のえびすさまは、すんごい節約上手なのかなーと思って。色んなお仕事で稼いだ分ももちろんあると思うけど、それをちゃんと守れなかったら、お金って手元には残らないでしょう?」

あぁ、そういうことか、と、えびすさまは納得したようだった。その顔を見た瞬間、私はまたも貧乏界の常識を口にしてしまったのだろう、ということに気が付く。案の定、えびすさまは、今までに聞いたこともない台詞を私に向かって言ってのけた。

いや、節約したところで金持ちにはなれないよ? というか節約はそもそも、ほとんど意味がない行為だ

「……え?」

嘘でしょ。節約に意味がない? じゃあ今まで言われてきたことは何だったの?

「節約できるのはしっかりしている証拠」
「ちゃんと節約しなきゃダメよ」

人生の中で、何度となく耳にしてきた。ピシッとレシートを貼り、家計簿を一円単位でつけ、来月はどんな風にやりくりをしようかと考えるのが「良妻賢母」の鏡。

当たり前に正しいと思い、間違っているかどうかさえ考えたことがなかったこの概念も、お金持ち界では非常識だったなんて……。貧乏界の常識、恐るべし。

そんな私の感情を汲み取ってか、えびすさまは取りなすようにこう言ってくれた。

節約が重要だと感じるのは「錯覚」

(c)Shutterstock.com

「あすかちゃんは、お金を増やす仕組み自体はおぼろげにわかっているみたいだね。そう、収入を上げ、支出を減らし、資産を正しく運用すれば、お金は雪だるま式に増えていく。

これは金持ちの『基本原則』だ。こう並べると、お金を増やすにはあたかも支出を減らす、つまり『節約』が他のふたつと同じぐらい重要であると錯覚を起こしがちだよね。ゆえに勘違いしてしまうのも、よくわかる」

だから自分を責める必要はないんだよ、と、私の頭をポンポンっと撫で、彼は続けた。

「でもね、残念ながら、『節約』自体には人生を劇的に変える力はない。収入をひたすらに上げ続けることでお金持ちになる人、投資だけでお金持ちになる人は一定数いるが、節約だけでお金持ちになったという人を、僕はまだ一人も知らない

きっと今後も遭遇することはないだろう。なぜなら、節約というのはあくまでもお金の『枠』が決まった状態での行為であり、元々あったお金以上にプラスに転じることは物理的にあり得ないからね」

使えるお金を削っていく作業、それが『節約』。

昔から苦手、というか嫌いだった理由がやっとわかった。何度か試してみたものの、節約をすればするほど心がどんどん荒んでいくような気がして、仮に数万円を浮かせることに成功しても、これっぽっちも楽しいと感じたことがなかったのだ。

節約は貧乏の元。これは、お金持ちの世界では常識だ。まず、節約しようというその独り占め思想が美しくないし、効率も悪い。節約って、これと言って良いところがないんだよね。

少し考えればわかることなんだけど、節約で得られるお金って本当に微々たるものだ。例えば…… 新入社員の手取りってどれくらいか知っているかい?」

「んー、二十万ぐらい?」

「そうだね、今は大体そのくらいだろう。では仮に二十万円の手取りだったとして、その人が頑張って節約をしようとする。友人の誘いを断り、外食をやめ、コンビニにも寄らず、買い物や旅行を我慢して……。

その結果得られるお金はどれほどのものかな? 月に換算して言えば、せいぜい数万円が限度だよね、きっと。十万円以上を得られる人はほとんどいないだろう。

どんなに切り詰めても、固定費まではなかなか削れるものではない。そうすると自分の楽しい時間を削って、数万円ぽっちを得ることになるんだよね。それって悲しいとは、思わないかい?」

確かにそう。私は人が好きで、友人たちとお喋りをしたり美味しいものを食べたりする時間をこよなく愛している。その時間を削ってまで数万円に捧げるのは、とても、とても嫌だった。

* * *

次回は、節約することで行き着くマイナスな部分について細かくお話していきます。

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TOP画像/(c)Shutterstock.com

職業お金持ち 冨塚あすか

個人投資家。1988年生まれ、仙台出身。慶應義塾大学卒。「お金を理由に何かを諦める、という事態とは生涯無縁でいよう」と決め、20歳のときに10万円から資産運用を始める。紆余曲折ありながらも持ち前の分析力と嗅覚、人当たりや運の良さで資産を順調に拡大。会社員を辞めてからは2年ほど、専業投資家として資産運用のみで生活をする。現在は、オンラインサロンを通じて、投資の仕方や生き方、女性がお金持ちになるために必要な「お金の帝王学」について指南している。趣味は旅行と食べ歩き、お金持ちの話を聞くこと。

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