「行李」の数え方を正しく理解できている?
久々に姉と雑談しているとき、小さい頃の話に! 姉が「そういえば、おばあちゃんの家にたくさん行李あったよね。懐かしい〜」と話していました。たまに小さい頃の話をすると、一気に記憶が蘇ってきて楽しいですよね。
ところで、「行李」の数を数えるとしたら、どのような言い方で数えますか。
【問題】
「行李」はどのように数える?
1. ひとつ
2. ひと梱
正解は?
2. ひと梱
「行李(こうり)ひと梱(こり)」「香炉1合(ごう)」「蚊帳(かや)ひと張(は)り」「石灯籠(いしどうろう)1基(き)」「菅笠(すげがさ)1蓋(がい)」「箪笥(たんす)ひと棹(さお)」… 日本語には物に応じて、実に多様な数え方があります。
しかし、時代と共にこのような物を日常生活で使うことが少なくなり、実生活でこれらの物を数える機会はますます減っています。例えば、スーツケースを行李と同じ「ひと梱」で数えることもありません。数える機会がなくなると、その数え方も忘れられてしまうことは避けられません。日常生活から姿を消す物がある一方、新しい物もどんどん生まれ、それらを数える必要が出てきます。
ところが、新しいものが登場しても、それに応じた新しい数え方が生まれることはほとんどありません。例えば、電卓、ワープロ、パソコン、ポケベル、携帯電話… これらはすべて「1台」で済んでしまいます。物の移り変わりが激しい現代では、次に何が登場しても対応できる、万能で包括的な数え方が好まれる傾向にあります。残念ながらかつての“豊かな”数え方は失われつつあります。
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