いまこそ正しい知識を身に付け、健康的な食生活を!
食べすぎや偏食による生活習慣病が社会問題化する昨今、ダイエットや健康食品への関心は高まるばかり! メディアは、次々と登場する目新しい健康情報であふれています。
そうした社会だからこそ、不確かな情報に翻弄されることなく健康的な食生活を送るために、基礎的な栄養学の知識が必要!
そこで、栄養に関する正しい知識を身に付けるのに役立つ書籍『正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学』(高橋書店)の中から、身近な栄養に関するマメ知識をご紹介! 計4回にわたるプチ連載形式でお届けします。
前回の記事はこちら>>知らなかった…【木綿豆腐】と【絹豆腐】でこんな栄養の差があったなんて…
トマトには、抗酸化作用のある成分がいっぱい!
これからの時期に食べたくなるトマト。原産地はペルーなどの南米といわれていて、実は日本で常食されるようになったのは明治時代から。栄養成分や風味は、栽培時期や栽培方法、品種によって異なります。
■気になる栄養素は?
β-カロテン、ビタミンC・Eと、三大抗酸化ビタミンを含み、血液を健康にして動脈硬化やがん、老化防止に役立ちます。さらに赤い色素成分であるリコペンには、強力な抗酸化作用があるといわれているのです。
■体への効能は?
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、感染症予防に有効! またビタミンCは、たんぱく質と結びついてコラーゲンをつくり出し、皮膚や筋肉、血管、骨を強化するために欠かせません。
■調理のコツは?
サラダなど生で食べて栄養素をまるごと摂取。火を通すときは、煮汁をいっしょに使うことで、ビタミンCもほとんど損失しません。またトマトに含まれるクエン酸は肉のうまみを引き出す効果も。イタリア料理のように、パスタや煮込みなどの調理法もオススメ!
■生のトマトとトマト加工品で栄養価値が高いのは?
水煮缶やジュース、ケチャップなどのさまざまなトマト加工品は、完熟状態で収穫後すぐ加工されるのが一般的。そのため、栄養成分は、生のトマトとほとんど変わりません。ただし、塩分には要注意!
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書籍では、それぞれの食材の栄養や効能はもちろん、不快症状を緩和する食材の情報まで、幅広く解説されています。日々の献立を考えるとき、なんとなく体調が悪いとき、健康的な食生活へのヒントをくれるはず! ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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『正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学』
監修:吉田 企世子、松田 早苗/高橋書店
2006年に発刊し累計26万部突破した、ロングセラー商品の改訂版。栄養指導や食品成分表示の根拠となり、時代に合わせて改定される「食品成分表」「食事摂取基準」。
本書は5年ぶりに全面改訂された(日本食品標準成分表[八訂]、日本人の食事摂取基準2020年版)に対応。さらにフレイルやサルコペニアなど、最近話題のトピックスも紹介。
基本から新常識まで。おうちごはんで健康になるための情報満載の1冊です。
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