『エミリー、パリへ行く』から学ぶ役立つ英語表現1
Netflixの話題ドラマ『エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)』。ご覧になった方も多いと思います。
シカゴからフランスに赴任することになったエミリーが、慣れない言葉と異文化に四苦八苦しながらも仕事に恋に邁進していく姿は元気を貰えますよね。パリの美しい街並みやエミリーのお洒落なファッションも素敵♪
そして、エミリーが使う英語表現がとても勉強になります!
日本語同様に英語も時代と共にアップデートされるので、昔の映画から覚えた表現は今ではほとんど使われていないことも…(汗)。その点このドラマは、職場、デート、友達同士の会話など、様々なシーンで使える今時の英語表現が楽しく学べます。
これから数回に渡り、『エミリー、パリへ行く』に登場した英語表現の中から日常的に使える表現をピックアップしてお届けします! 本日は、作品に出てきた使える英語表現を3つご紹介。
◆「pitch〜」(〜を売り込む)
<Emilyと上司Madelineのオフィスでの会話>※会話の一部省略
Emily:I just emailed you my thoughts on the presentation for the new IBS drug. If you like it, you can pitch it later.(過敏性腸症候群の新薬に関する提案書をメールしました。よろしければクライアントに売り込んでください。)
Madeline:I want you to pitch it.(あなたがやってくれるかしら。)
野球のピッチャーのイメージから「pitch=投げる」と覚えている方も多いと思いますが、アメリカのビジネスシーンではアイデアや企画を「売り込む」という意味で使われる頻出ワード。
ここ数年、「ピッチする」(提案する)や「エレベーターピッチ」(15秒〜30秒の短時間で自分の意見や提案を相手に伝えるビジネス手法)など、日本のビジネスシーンでも耳にするようになりましたよね。
英語では、「pitch ○○」と後ろに売り込みたい企画や商品を入れると、「○○を売り込む」という意味になります。
売り込み先を入れる時は、「pitch ○○ to A.(Aに○○を売り込む)」のように、toを使えばOK。
例)I’ll pitch this new product to my client.(新製品をクライアントに売り込む)
また、アメリカのキャリア情報サイトを見ていると、「pitch yourself(あなた自身を売り込む)」という意味で下記のようなフレーズも目にします。
How to pitch yourself to an employer.(雇用主に自分を売り込む方法)
How to pitch yourself to media.(メディアに自分を売り込む方法)
◆「take pride in〜」(〜を自慢/誇りに思う)
<Emilyと赴任先企業の創業者Paulの会話>
Paul:I was in Chicago once, and I ate the deep-dish pizza.(僕は一度シカゴに行ったことがあるよ。そして深皿のピザを食べた。)
Emily:That is our specialty. We take a lot of pride.(それはシカゴの名物料理で、私達の自慢でもあります。)
「take pride in ○○」とinの後に名詞を入れると、「○○を自慢/誇りに思う」という表現になります。
例)I take pride in my job.(仕事に誇りを持っている)
We take pride in the quality of our product.(製品の品質に誇りを持っている)
シカゴピザについて、Paulは「disgusting(最悪だった)」と言及していましたが、絶対美味しいはず! いつか本場シカゴで食べてみたいです!
◆「offend〜」(〜を怒らせる、〜の気分を害する)
<Emilyと同僚Lukeの会話>
Emily:I’m sorry if I offended you.(もし怒らせていたらごめん)
Luke:Oh, I’m not offended by anything.(怒ってなんかないよ)
エミリーのフレーズは「そのつもりはなかったんだけど、もし気分を悪くさせていたらごめんね」というニュアンス。
悪気なく何か言った後やした後に相手が怒っているように感じた時は、下記のフレーズが使えます。
Sorry, I didn’t mean to offend you.(ごめん、あなたを怒らせるつもりはなかったの)
「I didn’t mean to 〜=〜するつもりじゃなかった」も便利な表現なので一緒に覚えておくと◎
また、日本語では言いづらいことを言う時に「悪気はないんだけど、○○」という枕詞をつけますよね。これは英語で「No offense, but ○○」と言います。
but の後に言いづらい内容を続けると少しだけやんわりとした表現に聞こえるので、覚えておくと便利。
何か言った後に、「No offense.(気を悪くしないでね)」と一言補足するのでもOK。
* * *
いかがでしたか? どれも日常生活やビジネスシーンで度々使われる表現なので、ぜひ覚えてみてください!
Netflix 「エミリー、パリへ行く」公式サイトはこちら
TOP画像/(c)Shutterstock.com
アラサーライター エリ
ハワイ、ホノルル在住。現地マーケティング会社にてホテルや大手ショッピングモールなどのPRに従事した後、独立。現在はフリーランスとしてPRや翻訳業務に携わる。趣味はヨガとカイルアビーチでカヤック。