【目次】
・「貢献」の意味とは?
・使い方を例文でご紹介
・類語にはどのようなものがある?
・今すぐ実践! あなたにもできる社会貢献活動とは?
・最後に
「貢献」の意味とは?
社会へ「貢献」する、会社へ「貢献」するなどと身近で耳にしたことがある方も多いかと思いますが、「貢献」とは、そもそもどんな意味をもち、具体的にどのような行動を指す言葉なのでしょうか。本記事では、言葉の意味や使い方、類語表現、さらに「貢献」の具体的な行動例を一挙に解説します。実は今すぐ実践できることばかりですので、ぜひ参考になさってくださいね。
意味
「貢献(こうけん)」とは、ある物事や社会のために役立つように尽力すること。「社会貢献」や「組織貢献」、「地域貢献」などの名詞としてセットで使われることも多いです。また動詞としては、「会社に貢献する」や「勝利に貢献する」などという表現もでき、ある対象にとって、有益であること、役に立つことを意味します。
使い方を例文でご紹介
「貢献」は、一般的に「○○に貢献」という形で使われることが多いです。では早速、具体的な使い方について、例文を用いてご紹介します。
1:「彼の発明は、二酸化炭素の排出量を25%減少させ、地球温暖化防止に大きく貢献した」
例のように、「貢献」した程度を表す際は、「大きく貢献した」などという言い回しができます。
2:「自分の強みを発揮し、即戦力として貴社に貢献したいと考えております」
就職・転職活動のエントリーシートや面接などでよく使われるフレーズです。「会社に貢献する」とはつまり、会社の発展・業績向上に役に立つという意味合いです。
3:「社会貢献活動は、実は身の回りの小さなことから始められる」
「社会貢献活動」というフレーズは、すでに多くの皆さんがご存じかと思いますが、後程、具体的な活動例をご紹介するので、ぜひ参照なさってください。ちなみに、企業が行う社会貢献活動を、「CSR(=Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)活動」と言います。
類語にはどのようなものがある?
「貢献」を別の言い方で表す時は、以下のような言葉が挙げられます。
1:「寄与」
「寄与」は<きよ>と読み、ある物事や人のために、自分の持っている力を最大限に出し、力になる事を意味します。「貢献」と非常に似ており、ビジネスシーンなどでもよく使われる言葉です。
「貢献」との違いを挙げると、「貢献」は目下から目上へというニュアンスがありますが、「寄与」に関しては、目上から目下へというニュアンスがある点。これは、「寄与」という言葉はもともと「贈り与える」という意味を持っていることからきています。
<例文>
・新型コロナワクチンの普及が消費押上げに寄与し、売上高が大幅増となった
・この事業の推進は、途上国や新興国の発展に必ず寄与するであろう
2:「献身」
「献身」は<けんしん>と読み、自分の身を捧げて尽くすことや、他人やある物事のために、自分の利益をかえりみずに力を尽くすことを表します。もともとこの言葉は、キリスト教における聖職者が、生涯を神に捧げるという意味で使われていたことから、広く「何かに(誰かに)尽くす」という意味で使われるようになりました。
<例文>
・彼女の献身的な看病のおかげで、すぐに体調を取り戻すことができた
・難病治療の活動に献身する
今すぐ実践! あなたにもできる社会貢献活動とは?
テレビや書籍、あらゆるメディアで目にする機会が多くなった「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」ですが、これは社会的貢献と非常に繋がりのある言葉になります。「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の頭文字をとったもので、2015年9月に国連サミットにおいて全会一致で採択された国際的な指針です。
SDGsが掲げる目標は、17のゴールから構成されており、2030年までに貧困や紛争、環境問題など世界が抱える大きな問題を開発し、“誰一人取り残さない(leave no one behind)”世界の実現を目指しています。日本としても力を入れて取り組んでいる活動です。
この目標を達成するためには、国や各企業体での活動はもちろんですが、個人一人ひとりの意識や行動も重要なポイントになります。「エシカル消費」という言葉をご存じでしょうか? 「エシカル」とは「倫理的な」という意味がありますが、ここでは人や社会、環境に配慮した倫理的な消費行動を指します。
「エシカル消費」の例としては、次のようなものがあります。「フェアトレード」という言葉を聞いたことがありますか? これは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。
コーヒーや紅茶、スパイスや果物など、フェアトレード認証ラベルのある製品を購入することで、開発途上に住む人々の生活を支える一つの貢献活動になります。
また、地元の商品を買うなどの地産地消も、地域発展への「貢献」の一つです。2011年の東北大震災や、現在のコロナ禍において窮地に陥った生産者や飲食店を支援すべく、今「応援消費」の考えも再注目されています。
他にも以下に挙げるように、身近で始められることが多いですよね。
<社会貢献活動の例>
・本当に必要なものを選び、使う
・フードロスを失くす
・リサイクルを心がける
・伝統工芸品を選ぶ
・カーシェア
・エコエネルギーの利用
最後に
いかがでしたでしょうか? 「貢献」という言葉の意味から、具体的な社会貢献活動の例をご紹介しました。「貢献」とは、誰かのために役に立つこと。「社会貢献」、「地域貢献」とは、個人や企業がよりよい社会を作るために行動することを指します。あなたの行動ひとつで、自分の身の回りの人を助けることにとどまらず、海の向こうに住む人々の支援につながることも多いです。
一人ひとりの小さな意識が積み重なることで、大きな変化をもたらすことができます。社会や地球の抱えている問題に興味・関心を持ち、行動する人が一人でも多く増えることで、よりよい未来になるといいですね。
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