実録! お仕事珍事件〜テレフォンアポインター編〜
日々仕事をする中で、なんでこんなことが起きるの? というお仕事ハプニング、あるかと思います。アラサーにもなると色々あるよね。。
今回は『テレフォンアポインター(通称テレアポ)』編をお届けします。
お話を聞いたのはテレアポ歴5年目のYさん(31歳)。彼女は主にショッピングの注文を受ける仕事をしていて、全国からかかってくる電話の中には、注文以外の内容もあると言います。
そんな彼女が経験したテレアポ珍事件をpick up!
119番と勘違い?
ある日、いつものように仕事をしていると、40代くらいの女性からの電話がかかってきました。慌てた口調で「早く誰か来て!」と言ってきて…。
Yさんは「こちらは○○ショッピングのご注文ダイヤルですが…」と冷静に対応。相手は気が動転しているのか続けて「子供が大怪我を負ってるんです!」と叫んできました。
相手が電話先を救急と勘違いしていることを理解したYさんは「一度電話を切って救急の119番にかけてください!」と案内しました。
テレアポを数年やっていると、稀に緊急事態のような電話がかかってくることがあるんですって。本当に焦っていると、正しい判断ができなくなってしまうんですね。緊急を要している時こそ、かけ間違いに気を付けたいですね。
あるある、セクハラまがいの電話
全国からかかってくる電話の中には、セクハラじみた内容もあるようです。
年配男性からの電話を受けたYさんは、最初は商品についての問い合わせだったようなのですが、途中から男性の様子が変わっていったそう。
「君いくつ?」「彼氏はいるのかな?」とプライベートな質問から始まり、「おじさんにエッチな声出してごらん」とセクハラ発言をされたんですって!
こういう時、Yさんは「お答えできかねます」と機械のように対応するそうですが、それでも相手が止めなかったので男性上司と交代。「ほら、エッチな声出してごらんよぉ」という相手男性に対し、男性上司が「お電話変わりました」と出た途端に電話は切れたみたい。
テレアポを始めた当時は、セクハラまがいの電話に嫌気がさしていたそうですが、今となっては機械的な対応スキルが身についたことで何とも思わなくなったそうです。様々な人から電話がかかってくる仕事だからこそ、スルースキルも大事ってことね!
訛りが強くてわかりません!
注文の電話は、全国からかかってくるので、老若男女問わず対応。その中で、難解な方言を理解するのにはかなり手を焼いているようです。言葉の出だしや語尾が少し訛っているくらいならまだ良いそうなのですが、食材や商品名をその地方の言葉で話す年配の方からの電話は、何度も聞き直すのも失礼だし、集中力も必要だと言います。
女性のお年寄りから鮭の注文を受けたときのこと。
「今テレビでやっていた『アキアジ』を娘に送りたいの」と注文を受けたYさん。しかし当時“アジ”の販売はやっておらず「ただ今アジのご案内はしておりません」と答えました。
困惑する女性。Yさんは「今は○○(番組名)で鮭のご案内をしておりますよ」と伝えると、女性は「そうそう、その“アキアジ”を送りたいの!」と言ってきました。
調べてみたら、北海道などの地域では鮭のことを『アキアジ』と言うのだそう。方言だったのかと分かり、Yさんは謝りを入れて対応できました。
言い方がまるっきり違うと、意図が伝わらず苦労しますよね。地方の人からも電話がくるテレアポにはこう言った難しさがあるんですね。テレアポの柔軟な対応力ってすごいです。
お悩み相談電話?
さまざまな珍電話の中で一番多いのは、「お悩み相談」だそう。ドラマみたいなドロドロな嫁姑問題から、人生相談など、高齢者からが多いそうですが、たまに若い人からもあるとか。
印象に残っていると教えてくれたのが「好きな人に告白しようか迷っている」という男性からの電話。その時、Yさんは「後悔しないように、私なら気持ちを伝えて、告白しますね」とアドバイスしたそうです。ちゃんと悩みを聞いてくれるYさんに感心してしまった私w
数日後、たまたま電話注文で取った回線が、その時恋愛相談した男性で「あの時のお姉さんですよね! 告白うまくいったんです!!」と大喜びで報告してくれたそう。
また、Yさんにかかるまで何度もかけ続けていたというから驚き! まさにテレアポ珍事件ですね!
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今回は彼女が経験したテレアポ珍事、その中からごく一部をご紹介しました。ひっきりなしに喋り続けるテレアポさんは本当に尊敬します。もちろん私たちは、間違った用途で電話しないよう気をつけましょうね。
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OLライター タケ子
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