英語で「鳥肌」は何というの? ハワイ独特の表現もご紹介〈役立つ英語表現#2〉
4月に入ってから眩しいほどの晴天が続いているハワイですが、昼夜の寒暖差が激しく夜はTシャツ1枚だと鳥肌が立つほど。おまけに新型コロナ対策なのか、スーパーやレストランはいつにも増して冷房が効いていて何だか常に鳥肌が…。
と思わず鳥肌を連発してしまいましたが、みなさんは「鳥肌」を英語で何というかご存知ですか?
答えは、「goosebumps」
「goosebumps」グース バンプスです。
「goose」はガチョウ、「bump」はデコボコやコブ(腫れもの)という意味。
鳥は鳥でも英語では「ガチョウ」が語源となっているようです。「鳥肌が立つ」と言うときは、getやgiveと一緒に使うのが一般的。
◆例文
It’s so cold that I’ve got goosebumps.(寒くて鳥肌が立っている)
Her speech gave me goosebumps.(彼女のスピーチに鳥肌が立った)
※鳥肌を与えたモノやコトが主語の場合はgiveを使う
ちなみに、日本語を直訳して「chicken skin」だと思った方… ハワイでは正解です(笑)!
ハワイでは「chicken skin」とも言うピジン語ってなに?
chicken skinは、ハワイ独特の「ピジン英語」の一つで、ロコの間で一般的に使われている言葉。
ハワイの公用語は英語とハワイ語ということをご存知の方は多いと思いますが、ロコの間ではピジン英語(Pidgin English)も使われています(「loco/ロコ」もlocalからきたピジン英語)。実はこのピジン英語、2015年にアメリカ政府によって正式な言語として認められたひとつの確立した言語なのです。
ピジン英語は、19世紀頃にハワイのプランテーションで働く為に渡ってきた、日本人、韓国人、中国人、フィリピン人、ポルトガル人など、移民労働者達の母国語と英語やハワイ語が混じり合ってできた言葉です。「pidgin/ピジン」の語源は、「business/ビジネス」が中国語訛りで発音されて「ピジン」に聞こえたことからだと言われています(諸説あり)。
我が家には旦那が昔買ったピジン英語の本があるのですが、これが中々興味深い。日本人の移民が多かったため、日本語が語源となっている言葉がたくさんあり、何だかハワイに益々親しみを感じます。
中には、そのまま日本語でも使われているよね? というような言葉もあります。
「bachan(バーチャン)」=おばあちゃん(標準英語はgrandmother/grandma)
「bakatare(バカタレ)」=頭がおかしい(標準英語はstupidやcuckoo)
「chawan cut」とは日本人もびっくりの分かりやすい表現! 実際に聞いたことはないのですが(というかこのカットをリクエストする人いるのか?笑)、ロコが集まる床屋では普通に使われているのかもしれません。何だか微笑ましいですね。
chicken skinも日本語が語源となったピジン英語の一つだと言われています。
本の例文、「When we wen keess, ah got CHICKEN SKIN!」は、「When we kissed, I got CHICKEN SKIN!(キスした時鳥肌が立ったよ!)」という意味。
ピジン英語は、ハワイのロコにとってアイデンティティであり大切な文化の一つ。
もちろん「鳥肌」は標準英語の「goosebumps」と覚えておくことをオススメしますが(笑)、ハワイ旅行中にピジン英語を話すロコに出会った時は「chicken skin」を使ってみると親近感を持ってもらえるかも?!
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アラサーライター エリ
ハワイ、ホノルル在住。現地マーケティング会社にてホテルや大手ショッピングモールなどのPRに従事した後、独立。現在はフリーランスとしてPRや翻訳業務に携わる。趣味はヨガとカイルアビーチでカヤック。