幸せになるパートナー選びのために知っておきたいこと! モラハラ男性の特徴とは?
前回は、モラハラ気質のチェックポイントを中心に「結婚してはいけない人」を紹介しました。
今回は、モラハラ男性の特徴を詳しくお届けします。
モラハラの最大の特徴は、なんといっても、「相手を支配・コントロールし、自分の意のままに従わせようとすること」です。
自分を正当化し、悪いことは人のせいにする。デートに遅刻したら、駅員やタクシー運転手、残業を頼んだ会社の上司や同僚など、他人のせいにする言い訳ばかりする男性は要注意です。
「自分がもっと早く出発するべきだった」「残業を頼まれても調子よく引き受けずに断ればよかった」「待たせてしまって悪かった」といったことにはまったく思いが至らず、ただ自分以外の人や事象に対して文句ばかり。こういう人は反省して自分の行動を変えることができません。ミスをしたりトラブルに遭ったりしたときのストレスや怒りは、そのままパートナーにぶつけてきます。
一方で、外面がよく、友人知人や職場の仲間たちにはそういう顔は見せないため、交際中の早い段階で気づくのは難しいところもあります。
モラハラ男を見抜くポイントは?
モラハラ男を見抜く一番手っ取り早いのは、一緒に食事に行った際に、店の従業員や帰りに利用したタクシー運転手に対する態度を観察することです。少しでもぞんざいな感じがしたら要注意!
明らかに理不尽な注文や失礼な態度を取っていた場合には、数年後の自分に対する態度と考えてほぼ間違いありません。ただ、誰にでも、思わず自分を正当化して、つい他人のせいにしてしまうことってありますよね。その後、反省した態度が見えたり、素直に謝ってくるような場合はモラハラとまでは言えません。
注意すべきは、常に周りのせいにして、自分が悪いとは絶対に言わない人。そういう人には気をつけましょう。モラハラ男は、とにかく口が達者。いわゆる「弁が立つ」タイプが多いです。
頭の回転も速いため、自分に都合のいい意見を次から次へと繰り出し、相手が何か言うとすぐに反論してきます。まさに「ああ言えばこう言う」タイプです。そういう意味では、日頃から「議論好きな人」は要注意かもしれません。ただし、議論好きと言っても、相手の意見を冷静に聞き、自分の意見を堂々と述べ、間違っていたら訂正する。こんな人はもちろん大丈夫です。
そうではなく、妙に負けず嫌いで、反論されると熱くなり、ちょっとした言葉尻を捉えて攻撃したり、自分の意見は絶対に曲げずに押し通そうとしたりする人。このタイプは、些細なことであっても、相手が自分の意見に反論したことに不快感を抱き、自分の意見を否定されたと捉えるため、「そうじゃないんだよ!」「言ってる意味、分かってる?」などと、さらに意地になって攻撃をしてきます。怒らせると面倒くさいタイプですね。
また、このタイプは話やメールが長い傾向にあります。びっくりするぐらいの長文のメールが来たり、何度もLINEを送ってきたり、ひと晩中でも説教をし続けたりといったことが起きます。話がうまいのは長所でもあるので、なかなか気づくのは難しいかもしれませんが、意見がすれ違ったときの相手の反応は慎重に見ておきましょう。怒るとついキツイ言葉が出る人がいます。
もちろん人間だから怒ることはあるわけですが、喧嘩をしたときの相手の態度に注意してみてください。いくら腹が立ったからといって、「死ね!」とか、「マジで馬鹿じゃないの?」「気持ち悪いわ~」などと人格を否定する言葉をすぐに言うかどうかが、モラハラ傾向を判別する上で大切なポイントです。
ここに注意! モラハラの特徴をおさらい
1. 自分を正当化し、悪いことは人のせいにする
2. 頭の回転が速く話はうまいが、自分の意見を押し通す
3. 会話のキャッチボールができず、気づけば自分の話になっている
4. とにかく外面がいい
5. 他人を見下すような振る舞いが多い
6. 激昂して暴言を吐く
7. 周囲からは「頼りがいがある人」と思われている
8. 高学歴・高収入だが、重度のストレスを抱えている
9. 親から十分な愛情を受けていない。もしくは、スパルタ教育の中でいい子を演じてきた
好きになると、モラハラかどうか見分けられなくなってしまいがち。まずは冷静に慎重に判断してくださいね。
次回は、実例をもとに、モラハラ男性の特徴を深掘りしていきます。
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フェリーチェ法律事務所代表 後藤千絵弁護士
京都府出身。大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社に入社するも、5年で退職。大手予備校での講師職を経て、30歳を過ぎてから法律の道に進むことを決意。派遣社員やアルバイトなどさまざまな職業に就きながら勉強を続け、2008年に弁護士になる。2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。
離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案をもっとも得意とする。中でも離婚案件は女性を中心に、年間約300件以上、のべ3000人以上の相談に乗っている。神戸在住。