オシリのトラブルのほとんどが“洗いすぎ”が原因!?
みなさんは、ウォシュレットやシャワートイレと呼ばれる温水洗浄便座を使っていませんか? または、お風呂で肛門に直接シャワーをあてて洗っていませんか?
おそらくほとんどの人が、「オシリはキレイに洗って、清潔にしなくちゃいけない」と思っているはず。でもオシリの皮膚は、とても薄くてデリケート。実はその洗いすぎによって、痔や便秘だけでなく、肌荒れ、心の病、性病などさまざまなトラブルを引き起こしてしまうことも…。
そう警鐘を鳴らすのは、22年間で10万人以上のオシリを診察してきた、肛門科医の佐々木みのり先生。
そこで、Amazonの便秘部門1位・メイクアップ部門2位(※2021年3月2日時点)を獲得した、佐々木先生の著書『痛み・かゆみ・便秘に悩んだらオシリを洗うのはやめなさい』(あさ出版)の中から、オシリのトラブルの原因や、意外と知らない正しいケア方法についてご紹介! 計3回にわたるプチ連載形式でお届けします。
前々回の記事はこちら>>ほとんどの人が勘違い! 「オシリ」を洗っている人ほど衝撃のトラブルが…!
前回の記事はこちら>>え、そうだったの… 痔になっている人の9割が、毎日お通じがある人!?
オシリのトラブルに悩んだら、洗うのをやめてみる!
オシリに不調を感じるときは、まず2週間、洗うのをやめてみてください。もしかすると、それだけでオシリの不調がなくなるかもしれません。温水洗浄便座での洗浄を控え、お風呂でも肛門にシャワーを直接あてたり、石鹸やボディソープで肛門近くを直接洗ったり、ボディスポンジやボディブラシでゴシゴシしたりするのもやめてみて。
手のひらで石鹸やボディソープを泡立て、オシリにやさしくつけるだけ。肛門にはつけません。決してボディスポンジなどでこすったりせず、手でなでるくらいにしましょう。
ボロボロになった皮膚の炎症が治まり、皮膚が再生するのに必要な期間は、約2週間。まずは2週間洗わないことを試してみるだけで、何かしらの変化を感じるはず。
オシリのトラブルが何もなければ、温水洗浄便座を使ってもOK。ただし、「水圧はいちばん弱く、水温はいちばん低く、洗浄時間は3秒以内」という肛門にやさしい使用方法で使うのがベストです。
また排便後に拭いてもオシリに負担がかからないのは、3回まで。ただしそれではしっかり洗えないことが苦になる、不潔な気がしてしまう… という人には座浴がおすすめ。座浴であれば、皮膚にかかる負担が少ないのです。
【座浴のやり方】
1. 大きなタライにぬるま湯を張る(浴槽にオシリが浸かるくらいぬるま湯を張るのもOK)
2. オシリをぬるま湯につけ、パチャパチャと汚れを洗い落とす
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書籍では、このほかにも意外と知らないオシリの正しいケア方法について、詳しく解説されています。あわせてチェックしてみてくださいね!
トップ画像/(c)shutterstock.com
イラスト/富永三紗子
『痛み・かゆみ・便秘に悩んだらオシリを洗うのはやめなさい』(著者:佐々木みのり/あさ出版)
医学書にもない肛門トラブルが増加している! 日本人のオシリ、大ピンチの理由がわかる本。
「日本人の3人に1人は痔である」と言われてから久しい。痔ゆえに温水洗浄便座で洗うようになったという人も多い。しかし洗うとかえって痔が悪化するなどと誰も思わなかったはず。
今では公衆便所にまで温水洗浄便座がついている。日本を訪れている海外旅行者もトイレ事情に驚いているが、それほど日本人はオシリを洗うのが大好き。おそらく世界で最もオシリを洗っている民族だろう。
ところが「洗っている人ほどオシリが汚い」という事実を知っている人少ない。なぜなら人のオシリを見ることなど、普通に生活していたらまずないからである。日本人の3人に2人は洗いすぎによるオシリのトラブルを抱えている。20年間で10万人以上のオシリを見てきた著者が、荒廃していく日本人のオシリに警鐘を鳴らす1冊! すべての日本人に読んで欲しい。
詳細は、こちら